沢戸橋から秋川丘陵正規ルート(奥多摩)



                      2022年4月11日(月)晴

武蔵五日市駅0947…1015沢戸橋西(道間違い)1021…変電所分岐1059
       (180)    28       (191)              38     (304)

…1128小峰公園四阿下ベンチ1139…ビジターセンター脇案内板1156…城山入口1209
29                   (287)    17                   (207)    13   (196)

…1235城山1247…1302弁天山1305…弁天山入口1321…雹留山西の鞍部1401
26 (△330.8)  15     (292)    16     (193)    40         (233)

…1411雹留山1417…南麓への下降点1451…1510上戸吹BS
10     (271)    34         (205)    19     (165)

                        体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約5時間10分)
               【GPS記録*】距離14.7km
               【地理院地図累積標高差*】上り723m 下り738m
                              *沢戸橋西での道間違え往復区間を除く
◇5万図 五日市 青梅

 秋川丘陵と言う名を知ったのは「文献登山ガイド 12 東京都の山」(1994 紀村朋子 他)で、紹介されているコースは、サマーランドの南から雹留山西の鞍部まで尾根を辿った後、北へ下るものでした。尾根はさらに西へ小峰公園上部を経て沢戸橋近くまで続いていて、それを辿った事もありますが、その後、雹留山西の鞍部〜小峰公園上部東端が通行禁止になってしまったようです。
 ところが実は、それ以前から東京都制定の「かたらいの路 秋川丘陵コース」では沢戸橋までコースは続いており、現在の通行禁止部分は北側を迂回して、網代弁天山・城山を登り下りしてから小峰公園上部へ登っていたのでした。
 と言う事で、今回、その部分は「正規ルート」を、尾根通しの時とは逆向きに沢戸橋から辿る事にしました。(文中、「地図」は地理院地図を指し、※は帰宅後調べて得た知見です。)

 武蔵五日市駅から沢戸橋まではバスの便もありますが、今回も含め(何回か刈寄山に登った時にも)たいていは街並みを見ながら歩いています。正面に見える城山も峩々としていい感じです。


 沢戸橋東より戸倉城山。


 沢戸橋を渡ってすぐ左が小峰公園方面への入口ですが、そのまま次の橋(※新久保川原橋)へ進んでしまい、沢戸橋西端近くまで戻って左側を下って行く道に入りましたが、これも新久保川原橋の下をくぐった先で最初行きかけた道と合流していることに気が付いてまた戻りました。で、改めて見たら脇にハイキングコースの入口がありました(^^;。
 川の近くまで下って、歩道橋を2本渡るといよいよこれから辿る尾根の西端です。ここからまずは日向峰(すぐ東の323m峰)を目指します。「かたらいの路」公式ルートから少し外れますが、前回逆コースで日向峰に寄った時、こちらへ尾根通しに下らず、本線へ戻って下ったので、今回は尾根通しに登ってみたかったからです。しかし、それらしく見えた入口を進んでも尾根には向かわず、結局は本線に合流してしまいましたので、もっと草の枯れた季節に再チャレンジすることにして、今回も諦めて本線を進みました
 植林帯の山腹道を登って行くと、日向峰への分岐辺りからは尾根沿い(稜線の僅か右側)となります。その先、新多摩変電所方面へ下る道を見送って左へ登って行けば、明るい灌木帯で、道はまさに尾根上となります。


 尾根上明るい灌木帯となる。


 その先、また樹林帯になりますが、右側が伐採され、変電所のかなりの部分が見下ろせる場所もありました。更に尾根を登って行けば336m峰です。ここは小峰公園上部の西端で、小峰公園の最高点、秋川丘陵コースの最高点でもあります。


 小峰公園最高点(336m峰)。


 道は次のピークの北側を巻いて、小峰公園上部東端の三差路に達します。右は雹留山方面への尾根沿いルート(通行禁止)、左は北側へ下る支尾根の道でそちらへ。
 僅かに下って僅かに登り返したピークは台地状に均され(「展望広場」)、四阿があります。ここで、弁当タイムにする予定でしたが先客がありましたので通過。


 食事予定の展望広場四阿には先客あり。


 その先へ僅かに下った所にベンチ・テーブルがあり、無人だったのでそこで弁当タイムにしました。この辺り広めに切開かれていますし低木主体なので明るい場所です。


 四阿の先のベンチ・テーブルで弁当タイム。


 好展望でもないので、食事が済んだら休憩は早めに切上げて、尾根を道なりに下って行きます。この辺り、「かたらいの路」公式ルートは一本西側の尾根道ですが、公園内を並行する道ですから、コースアウトしたと言うほどの問題ではないでしょう。ほぼ下り切ったら左へ。ここは公式ルートの尾根との間の谷の開口部で、広めの平坦地(※「けやき広場」)に敷かれた明緑色のゴムマットの道を行きました。


 小峰公園下部のけやき広場。


 その先はトイレの脇を通ってすぐ出口でした。車道沿いの歩道を左(北)へ行くと右へ分岐のある三差路のすぐ先左手に小峰ビジターセンターの入口があり、その手前に「かたらいの道 秋川コース」の案内板がありました。


 「かたらいの道」案内板前より小峰ビジターセンター。


 ここから網代城山の入口辺りまでのルートが判りづらいと思って案内板を見ると、ここから東へ向かっている感じでした。しかし、今いる位置から東側を見ても小径あるいは遊歩道の入口らしきものが見当たらないので、三差路から東へ分岐する車道に入りました。すると、すぐ先の左手駐車場の奥から登って行く小径があったので、それを登って低い尾根上の遊歩道に出ることが出来ました。しかし、遊歩道はもっと左(西)から始まっています。つまり、小峰ビジターセンターの前に本来通るべき入口があったと言う事です。地図をより見ると、案内板から少し(※30mくらい) 北へ進んだ位置に低い尾根上の遊歩道の西端入口があります。(※しかもそこは、以前、駅から直接城山へ向かった時に入ったことがある入口でしたT_T)。)

 低い尾根に乗ると、左「小峰公園」、右「高尾公園」の標識。


 遊歩道を東へ進みますが、それも束の間、トンネルが見える辺りですぐ終了。左(北)へ下ります。
 降り立った車道を右へ行き、橋を渡った先で右折、交差点を通過した先の下り坂上部で左手に城山の入口発見。


 網代城山入口。


 道なりに登って行きますが、山頂手前の標高差60mの登りは結構きつくて何度か足を止めました(^^;。


 城山山頂三角点。


 城山山頂三角点標石のそばには「網代城跡」の説明板があって、これから向かう弁天山も城の一部であったことが分ります。展望はないので、少し休んでさっきの登りの動悸が収まったら出発。
 弁天山へは、山頂手前からから北側へ回り込んだ後、南へ折れて登ります。
 山頂付近は露岩とピンクのミツバツツジでいい感じ。多少の展望もありますがこの日はもやっていました。人の出入りもあるのでちょっとだけ休んで下山。


 弁天山山頂手前より山頂方面。


 急な下りの後広めのトラバース道に出るのですが、何と、その手前で道に腰かけて食事している中高年女性らしき二人組がいました。道を塞いで食事とはどういう神経しているのでしょうか?。近付きたくもないので、仕方なく数m手前から左斜面の立木伝いにトラバース道へ下りました。
 トラバース道を左へ行くとすぐ洞穴の前を通った後、貴志嶋神社の前を通ります。
 ここから右へ下って行く道もありましたが、トラバース道をそのまま行くのが本線のようなのでそちらへ。若干登り気味になった後右へ下って行きました。平日ですが、弁天山に訪れる人は結構いいて、この道でも登って来る人とすれ違いました。下り着いた貴志嶋神社の赤い鳥居がこちら側の登山道の入口です。


 弁天北東側入口の鳥居。


 更に路地を3分ほど下って広めの車道に出ます。右折しますが、ここには指導標があって右方向は「二条城」と書かれています。今後現れる指導標も「二条城」(※別名根小屋城・戸吹城)方向を選んで行きます。
 少し行くと現れるY字路は左(直進)の細い方へ。その道より更に細い橋(車両は軽自動車のみ通行可との表示あり)を渡ってその先の三差路は左へ。道は右・左。右とカーブしてやや広い車道を渡って正面の路地を行けば山田大橋の南(※網代トンネル北交差点)へ出ます。
 橋から来る道は、ここから南へは網代トンネルに入りますが、その右(西)側から登って行く細めの車道が川上町方面への峠道(雹留山西の鞍部を通る道)なのでそちらへ。
 この道はゴルフ場の間の低い尾根を行くので左に右にとゴルフ場が見下ろせる道で、西側にさっき登った城山・弁天山が望める場所もあります。


 ゴルフ場越しに城山・弁天山。その右奥に薄く大岳山。


 その先、左側はごみ最終臭処分場となり、主稜が近付くと左カーブして260.6m三角点峰の北側〜東側を巻いて、やや下り気味にトラバースしつつ雹留山西の鞍部に到達します。以前、主稜沿いにこの鞍部を通った時は、車道が横断しているのでここは峠かと思いましたが、峠道の最高点は260.6m三角点峰の北を巻いている辺りなので、そちらが峠で、この鞍部は峠ではないことが判りました。(「峠」は「山頂」や「鞍部」のように地形を指す語ではなく、登って下る道の頂点を指す語ですから。)


 雹留山西の鞍部より雹留山方面。


 ここから雹留山方面への道は入口に車止めがあるので一般車の往来はありませんが、林道と言える広い道です。雹留山は見逃し易いので注意し行きますが、今回も横を通過しそうになって、手作りの小さな指導標に右側にあると教えられて、なんとか立ち寄ることが出来ました。
 山頂には「雹留山最高点 270m」の手書き標識があり、横に赤い鳥居と石祠があります。前回もここ(270m圏峰)を雹留山山頂と同定しましたが、地図の註記は、100mくらい東の264m標高点に付いている感じです。

 雹留山山頂。


 石祠の後ろのベンチでもテーブルでもなさそうだけど何だかわからないコンクリ建造物に腰かけて休憩、地図を見て今後のルートを確認し、件の標高点付近を確認することにしました。
 本線に戻って東進しますが、地図の標高点付近にはそれらしいピークは見つけられませんでした。
 美林の道を進みますが、小さい虫が払ってもダッシュしても顔にまとわりついて非常に鬱陶しく、虫よけスプレーを忘れた事を後悔しました。(※帰宅後ググったら、その手の虫は「メマトイ」と呼ばれ、虫よけスプレーは効かないそうです。ハッカ油が効くと言う情報もあったので購入して次の機会に試します。)

 美林の尾根道。


 更に進むと道は尾根の右側をトラバースする小径となります。


 尾根を右へ外れて小径となる。


 こうなると虫はますますうるさくなり、右への下降路があったので「辛抱たまらん」とそちらを下ってさっさと車道に出てしまいました。この下降点は「かたらいの路」の公式ルートの下降点・二条城跡の200mくらい手前、本日行ければ行こうと思っていた林道の峠(※日清食品の研究施設の西)の900m(水平直線距離)くらい手前の地点です。
 車道へ出たら虫もいなくなり、農村風景や花など楽しみつつ東進します。少し先で「かたらいの路」の公式ルートもこちらへ合流。この先滝山街道に出たら、それを北へ行って峠越えして秋川駅まで歩く公式ルートですが、主稜南麓に下っていながら主稜の北麓への峠越えは気分的に辛いですし、幸いにも1時間に1本しかないバスがすぐ来る時刻だったので、滝山街道に出てすぐ東の上戸吹BSからバス利用で秋川駅へ行きました。

 小峰公園〜雹留山西の鞍部の正規ルートは尾根沿いルートに比べてかなりきついです。距離・累積標高差が増えた分きついですし、主稜縦走路から一旦麓まで下って、別の山に登ってまた麓まで下って、更にまた主稜まで登り返すと言うのは、精神的には縦走延長で距離・累積標高差が同じだけ増えるより更にきついです。



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