城山(東海道線湯河原)



                         1998年1月25日(日)快晴

(JR・湯河原よりバスで)鍛冶屋BT1218…1248幕山公園1258…しとどの窟1345…
              (90)  30    (200)   47         15

椿台1400…1433城山1450…1553JR・湯河原
  (580)33 (・563)  63         (40)


         体力度A 神経度A+(倒木がなければA)(歩行合計約3時間25分)
◇5万図 熱海 小田原 (集成図「箱根付近」)
□筆者参考文献 「神奈川県の山」(山と渓谷社)他

 湯河原の背後は箱根外輪山の南面となっており、そこに突き出た南郷山と幕山には、96年4月28日に行きましたが、もう一つの代表的ハイキングコースが、幕山から南西に新崎川の対岸に位置する城山で、やはりこちらも火山の裾野特有の伸びやかな地形と青い海の明るい展望を満喫することが出来ます。特に、今日は自宅最寄りの埼京線(東京都板橋区)からも丹沢がひときわくっきり見える展望日和でしたので初島の向こうに大島まで見えました。

 湯河原から鍛冶屋BTまで歩いても30分程です。新崎川左岸遙か上を沿う車道を歩き始めるとBT前の五郎神社の林から鳥の声が多数聞こえます。30分程歩いて浄水場の先まで来ると新崎川に接してきます。この辺りは幕山公園として園地になっておりまして、幕山登山口でもあります。ここまでは、鍛冶屋BTの一つ手前の診療所前BSから新崎川右岸沿いの道を来ても歩程は殆ど変わりませんが、左岸沿いの方が高い所を通るので開放感があるような気がします。


 幕山登山口付近は岩と梅林が目立つ。


 幕山公園には、梅園があり、一部咲き始めていましたので、観光客の姿も見られました。更に、渓流沿いの車道を進むと橋を渡って150m位先を「しとどの窟(いわや)」を示す指導標に従って左に入ります。この辺りまで来ると、観光客の姿はありません。
 やがて、山道らしくなりますが、遊歩道のように整備されています。ただし、所々低木が倒れて道に覆い被さっており、くぐれない場合は「高巻き」せざるを得ませんでした。この辺は、北東面の沢沿いなので、登るに従って残雪の道となりますが、シャーベット状に再凍結しているので、それほど潜りも滑りもしません。かなり源流に近付く頃右手に源頼朝が潜伏したと言う「しとどの窟」を分岐します(往復5分程)。


 しとどの窟。


 トンネル手前(北東)から幕山方面。


 両側に多数の石像が立つ道を登れば、林道に飛び出し、コンクリの割れ目から多数のつららが鍾乳石のようにぶら下がり、時々それが落ちて不気味な音が響くトンネルがあります。ビビりながらそれをくぐれば急に気温も上がったように感じ、目の前がぱっと明るく開けます。南西面の展望が広い椿台です。


 椿台からは大島も見える。


 椿台からは石畳の道を緩く登って行きます。先程のトンネル上の尾根に沿って南下して城山を目指します。662.5m三角点峰の南西を巻き登って稜線上、次のピークの手前辺りが本日の最高点(約610m)です。このピークは北東側を巻き、明るい稜線沿いを海に向かって少しずつ高度を下げて行きます。次のピークの手前では左の巻き道が通行禁止になっているので、そのままピーク目指して僅かに登れば、山頂は芝生の広場。ここが城山です。
 城山山頂からは360度の大展望。尤も、北面と西面は、箱根と伊豆の山々に遮られてそう遠くまでは見えませんがそれはそれで素晴らしく、また、東から南にかけては三浦半島まで続く海岸線の伸びやかな眺め、青い海と大島、そして、今日は東京の高層ビル群らしき柱状建築物まで見えます。
 下りは、始め気分の良い林間コース。やがて、何度か林道を行ったりショートカットしたりしてぐんぐん下り、最後に東海道線のガードをくぐって200m右手が湯河原駅でした。



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