海沢探勝路から大岳山(奥多摩)



                            98年 5月23日(土)晴

JR青梅線・奥多摩955…1113海沢園地1120…1306大岳山1314…1352富士見台1405
       (340)   78    (560)   106 (△1267)   38    (・1054)

…1524馬頭刈山1533…1635軍道BS(バスでJR五日市線・武蔵五日市へ)
79    (△884)    62     (240)


                             体力度B 神経度A+(歩行合計約6時間25分)

◇5万図 五日市
□筆者参考文献 「東京周辺の山」(山と渓谷社)

 大岳山と言えば、東京周辺のハイカーは、入門時に御岳ケーブル利用で歩いて、その後、山慣れて来ると混雑を嫌って疎遠になり勝ちな、名山です。確かに、御前山−大岳山−御岳神社 と続くメインルート、とりわけ、大岳山−御岳神社 は、人が多くていやになりますが、意外にすいているルートもあります。
 海沢(うなざわ)探勝路も、その一つ。30年くらい前まではポピュラーなルートだったらしいのですが、最近のガイドブックにはあまり紹介されていません。しかし、道はしっかりしていますし、藪も殆どないので、汗ばむ陽気のこの季節でも、木陰の道は意外に快適です。

 奥多摩駅前の道を行き、青梅街道を斜めに横切って橋を渡って多摩川右岸の道を行きます。やがて対岸に交通量が非常に多い青梅街道を見ることができますが、同じくらいの道幅のこちらの道はめったに車が通らず快適です。20分ほどで海沢沿いの道に突き当たりますので右折。
 始め道なりに行きますが、水産試験場の先のY字路で左へ橋を渡らず、直進する細い方(「アメリカ村キャンプ場」の看板あり)の道へ入ります。以前、間違えて左に入ってしまい、大楢峠へ行ってしまったことがありました。あとは、渓相を眺めながら道なりに進めば、車道歩きに飽きてきた頃、道が左へヘアピンカーブする地点に着きます。「海沢園地」の看板のあるちょっとした広場にはトイレもあります。ここから、いよいよ探勝路に入ります。
 堰堤の先で沢を渡り、さらにその先何段かの滝となって流れ落ちる急流の右横を鉄製の階段等で高巻くように急登します。一旦は沢に下りますが、またまた左岸を高巻く道に。今度はかなり沢を離れてしまうので探勝路から外れて別の道に入ったのではないかと心配しますが、ワサビ田のあるところで沢沿いの道に戻り、ここからは右岸を行きます。


 せせらぎが涼しげな海沢探勝路を行く。


 やがて、沢は二股になり、道は左の沢沿いに。やがて涸れ沢となり、水音に換わってウグイス等小鳥のさえずりが目立つようになります。更に、周りの地形が谷からすり鉢状、更にはただの斜面に変わってきて尾根に出る気配がむんむん。泥斜面を木の根にすがって登り立った尾根は、しかしまだ支尾根で、右へ15分ほど登ってようやく主脈に合流します。ここまで出合ったハイカーは3〜4組ほど。それでも、数年前来たときよりは増えています。大岳山頂は左へほんの6分ほどです。
 案の定、山頂は人・人・人。おにぎり1個食べて、食事の続きは富士見台でする事にしました。本日の視界はモヤで浅間尾根がぼんやり見える程度。
 一旦大岳神社下(小屋の前)へ下り、山頂ドームを時計まわり巻いて行き、馬頭刈(まずかり)尾根へ入ります。下山路としては、バスを使わず直接奥多摩駅に出られる鋸尾根の方が圧倒的に賑わっていて、馬頭刈尾根はガイドブックにもよく紹介されている割にはすいています。
 富士見台にも10人ほどいましたが、大岳山よりはましなので食事の続き。ここから見返す大岳山は2kmほどしか離れていないのに今日は影絵のようで、富士山なんて見えようがありません。
 馬頭刈尾根は上部では露岩が楽しめて、しかし全般的には馬頭刈山まで、大した上り下りもなく、のんびり歩ける上に、この季節ツツジが視界から途絶えることがありません。ここのツツジは、町でよく見かけるマゼンタ系の色のものより花が小振りで色は黄味の赤です。
 ずっとのんびり歩いて来て、やがて、やや本格的な下りと登りがあると馬頭刈山。大岳山方面を振り返った後、展望台から戸倉3山方面を眺望しました。臼杵(うすき)山が形よく見えますが、相変わらず遠望は利きません。


 馬頭刈山から大岳山方面を振り返る


 いよいよ本格的な下り。約1時間で軍道BSに着きました。バスの連絡が悪ければ、秋川方面の路線も合流する十里木BSまで更に15分ほど歩くのですが、今回は時刻表を見ると15分待ちだったので、バス停前の食品店でアイスを買って食べながら待ちました。
            


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