97年 7月 6日(日)快晴
仙石BS935…乙女口BS1000…乙女峠1035…1125金時山1145…矢倉沢峠1220…
(650) 25 (720) 35(1000) 50 (△1213) 35 (870) 105
1405明神ヶ岳1425…明星ヶ岳1525…1635塔ノ峰1640…1722箱根登山鉄道・箱根湯本
(△1169) 60 (△924) 70 (△566) 42 (100)
体力度B+ 神経度A+(歩行合計約7時間15分)
◇5万図 御殿場・小田原
□筆者参考文献 「東京周辺の山」(山と渓谷社)、「神奈川県の山」(山と渓谷社)
土曜日に、小田原の御幸ヶ浜のプールサイドから箱根山を見上げながら考えました。「もしかしたら、今は意外にロングコースのハイキングの適期ではないか」と。日が長い(日没1900頃)、しかも、雷の心配も真夏より少ないので、行動時間が長く取れる。暑いけれど風が体感温度を下げてくれる。 そこで翌日曜日、箱根の外輪山を、のんびり長々歩くことにしました。 小田原からバスで仙石へ。ここから金時山へは金時神社経由で直接登れますが、乙女峠経由で長尾山(1144)1山稼ぐ事にしました。仙石から接続が良ければ1時間に1本ほどあるバスが乙女口まで利用できますが、今回はR138を乙女口BSまで歩くこととなりました。 乙女峠付近から見るカルデラ内は如何にも箱根。茶屋のある乙女峠からいよいよ外輪山の縦走開始、長尾山を経て、金時山へ。山頂は、箱根外輪山最高峰にふさわしい好展望で、いつ来ても観光地のように賑わっています。茶屋でそばを頼みました。そこまではよくあることなのですが、炎天下歩いてきたためか、つい出来心が。まだ、先は長いと言うのに瓶ビール大を飲んでしまいました。冷えたビールのうまかったこと!。観光箱根だもん。ガツガツ歩くよりは、のんびり景色を見ながらビール三昧の方が、あるいは、正しいスタイルかも知れません。 矢倉沢峠までふらふらと下り、登り返しのきつかったこと。ビールのせいで短い間に「楽あれば苦あり」。 この辺は、背丈ほどもあるササ原で、いつでも大展望というわけには行きません。ササは、2mほどの幅で刈られているので遠目には鮮やかなトレイルですが、通行困難なほどではないものの、この季節ですから道にも所々低い草があります。 明神ヶ岳への道から金時山を振り返る。明神ヶ岳までの間に2〜3のピークを越えて行きますが、残念ながら無名峰ばかりです。唯一名のある火打石岳に限って北面を巻いてしまいました。 「明神ヶ岳まで25分」の標識付近からは、遙か彼方に明神ヶ岳の頂稜部が望まれ、とても25分の近さには見えません。もう、ビールのダメージは抜けているのですが、案の定、実際35分掛かりました。自覚症状なしに、表示よりこれだけ遅れたのは初めてで、やはりカラ過ぎる表示だと思います。 矢倉沢峠から明神ヶ岳への道は意外に遠い。反射板ピークを見送って程なく明神ヶ岳の頂稜部に着きます。外輪山ですから、その輪に沿って頂稜部が細長いのは仕方ありません。山頂の表示は、頂稜部の一番明星ヶ岳寄りですが、中央部の方が高い気もします。いや、もしかしたら、現在の山頂部は元々は最高点だったものが、ベアグラウンドのため植生のある部分より風雨ではぎ取られてしまって、低くなってしまったのかも知れません。いつもなら、金時山を従えた富士山の構図がなかなかよいのですが、今日は金時山すら遠く霞んでいます。このコースは歩くにつれてカルデラ内の内輪山(これは俗称。正確には新しい外輪山)や中央火口丘群を角度を変えながら望むことができますが、この辺からは反対方向に海の景色も目立ってきます。相模平野の海岸線がすうっと延び、海沿いに蘇我山、湘南平の各丘陵地帯も低く見渡せ、左奥には大山から丹沢山塊が高い。しかし、植生の中の道では涼しいそよ風も、ここのような吹きっさらしでは強風となります。10〜15m/sくらいはあるでしょうか、体ごと持って行かれそうちょっとビビりました。 相変わらず明るく開放的な道をたどり、着いた明星ヶ岳は、明神ヶ岳よりも更に頂稜部が細長く、300mくらいの区間のうちどこを山頂と言っても良いような所ですが、表示は一番東寄りにあります。 明星ヶ岳からは海へ向かって下る。ここからは、海に向かって飛び込むように下り始めます。歩く人が少ないためかやや道の草も多くなりますが、やがて、植林帯に入るとそれもなくなります。尾根が三角形に割れる所で道は右の辺をやや急降下しますが、塔ノ峰へ続くのは左方の尾根なので、山腹の車道に出たら10〜15分くらいそれを歩いて左へトバースします。再び尾根上の山道に入ると緩い登り少々で本日最後の山頂である塔ノ峰に着きます。展望がない静かな山頂です。 塔ノ沢方面へ下ると、阿弥陀寺を通ります。ここは、やけにアジサイが目立ちます。阿弥陀寺からは、塔ノ沢駅の方がやや近いのですが、小田急も乗り入れて帰りの列車の本数が多い箱根湯本駅を目指します。車道へ出て更に下り、フィールドアスレチック場の所から、左へ取り付け道路のような道を下って行けば観光客でごった返す箱根湯本駅に着きます。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |