98年12月6日(日)快晴後曇 (西武線・飯能よりバス)原市場中学校BS810…シュウズケ840…ノボット900…1005 (160) 30 (383) 20 (△436) 75 ・548mピーク鉄塔1030…1220子の権現1230…1327西武線・西吾野 110 (ピーク640) 57 (230) 体力度B- 神経度B-(歩行合計約5時間00分) ◇5万図 秩父 □筆者参考文献 「埼玉県の山」(山と渓谷社) このコースは、特に前半は、歩く人が少ないので、静かな山歩きを楽しむことが出来ます。この日は、朝、非常に視界が利いて、あまり展望がなさそうな超低山に登るのは勿体ないような感じ。しかし、前日の雨で、1000mを越える山には、積雪もありそうで、急な予定変更は自重。 今回のコースは、名栗川をはさんで棒ノ折山の対岸にある、548mピークから東南東に延びる尾根の末端から入って、尾根通しに子の権現まで行こうというものです。 飯能発湯ノ沢行きのバスは、殆どが老人のハイカーで、ちょうど座席がふさがるくらいの乗客数でした。殆どの乗客が、川又あるいは名郷まで行くと思われますが、遙か手前の原市場中学校でただ一人下車します。ガイドブックに従い、僅かに戻った交差点、次の二股と左へ入り、2〜300m先の木工所先辺りから、何ヶ所か斜面の墓地へ通じる道があるので、適当に選んで、そのうちの1本に入ります。距離にして20mくらい登ると墓地で、そのわきから藪斜面を直登します。下草というか、低木の葉が前日の雨で濡れていて、その中をもがくように登るのはちょっとやな感じ。数分で支尾根上に出れば、はっきりした道が現れます。無名の超低山は、入山口が迷いやすいという点が意外に手強いので、第1関門突破という感じです。この道に入ると始めは、普通の登りですがシュウズケの手前はまた急登です。 主稜線最初のピークはシュウズケですが、何もない所です。ここから、道は穏やかになり、のんびり歩けますが、空は快晴なのに植林の道は薄暗い雰囲気です。やがて三角点のあるノボット(5万図の周助山。山頂の表示も。)です。その先、南面伐採地に出て、待望の本日初の展望です。有馬山から棒ノ折山を経て高水山まで、お馴染みの山域ですが、それらを真横から迫力をもって眺めることが出来ます。 道は、全体的にゆるい登り基調で続きますが、はっきりした登りになったと思ったら車道が横切っています。 更に登り続けると、右横は奥武蔵高原が望め、振り返れば池袋や新宿の高層ビルが霞んでいました。やがて548mピークですが、その少し先の鉄塔の下が休むには良いでしょう。わずか南方楢抜山寄りは伐採されていて、先程に加えて眺めが大持山方面まで広がリます。前景は、中腹に純白の観音像が光る金比羅尾根がダイナミックですし、奥には蕎麦粒山の三角錐が特に目立ちます。 ガイドブック「埼玉県の山」では、ここから、南下して仁田山峠…楢抜山経由で赤沢BSに下るのが「比較的安全に読図のトレーニングを行えるコース」として紹介されていたのですが、地形図を見るとこの尾根は、伊豆ヶ岳から高畑山を経て下りてくる尾根の延長上である事が解ります。途中少し東へ外れた子の権現へは伊豆ヶ岳からの下山路としてポピュラーなので、是非結びつけてみたく、今回は、子の権現への尾根通しの道を行くことにしました。この先、伊豆ヶ岳…子の権現の道へ子の権現の僅か西で合流するまでの道は、この地域をカバーするガイドブックで筆者手持ちの6〜7種類のどれにも紹介されていません。 道無き道も覚悟していたのですが、この道、始めの方は、電線に沿っているため、その保守に使われるのか、非常に良い道でした。3つ目の鉄塔からは、電線は左に下って行き、その先の先のピークでは道が右に曲がっていきますが、すぐの巻き道で稜線に戻らないと、竹寺へ行ってしまいます。確認のためピークへ戻ってみると、尾根通しに下るのは、藪急斜面でした。 その先、竹寺と小殿BSを結ぶ「関東ふれあいの道」が横切り、そこから南面の巻き道へ入りまた稜線に出て登ると、次のピークには、釣り鐘がありました。 その先の伐採地からは、先ほどまでの眺めに加えて、右側は武甲山・武川岳まで広がります。鐘の音が聞こえます。心ないハイカーの仕業でしょう。 この先、全体的には高度を上げながら、総体的には明るい感じの緩い起伏を行きます。右後ろから竹寺からの道を合わせると、もう関東ふれあいの道となり、伊豆ヶ岳−高畑山からの稜線もよく見えるようになります。この辺まで来ると、時々ハイカーにも出合いますが、前半の閉塞感から比べると、開放的でいい感じです。 やがて、伊豆ヶ岳からの道に合流すると、右へ少々で子の権現。すぐ先の展望ピークに寄って、1時間弱で西吾野に下り着きました。 今回、伊豆ヶ岳から、シュウズケまでよい道が続いていることが判明したので、次回は朝一で伊豆ヶ岳に登り、高畑山…・548mピークと縦走し、今回行かなかった楢抜山経由で赤沢へ下山するコースを歩いてみたいと思います。 548mピーク鉄塔付近よりの展望。▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |