九鬼山から寺下峠(中央線)



                      1999年1月10日(日)快晴・強風

富士急・禾生830…942九鬼山948…鈴懸峠1128…1242高畑山1247…1330倉岳山1335
       (420)  72 (△970) 100(720)  74 (△982)   43  (△990)   

…鳥屋山1430…寺下峠1510…1620JR・梁川
55(・808)  40(700)   70     (280)


                                  体力度B 神経度B(歩行合計7時間50分)
◇5万図 都留 上野原

 桂川と秋山川に挟まれた山域を個人的には前道志と呼んでいて、その主脈は高柄山から西に矢平山−舟山−鳥屋山−倉岳山−高畑山−と連なり、鈴懸峠を経て九鬼山からは北へ折れて馬立山−神楽山とつながっています。筆者は、これまでに、神楽山−九鬼山、高畑山−鈴懸峠、高畑山−大地峠、大地峠−高柄山を歩いた事があるので、九鬼山−鈴懸峠間が未踏の道となっています。ここは、通った記録は読んだことがあるもののガイドブック類にも殆ど出ていないので、相当な難路(藪)も予想されます。そこで、この季節を選び、朝一番に最短の禾生から九鬼山に登り未踏区間を鈴懸峠へ、そしてその先は高畑山方面へのんびり行けるとこまで行く事にしました。

 禾生からは少し大月側に戻り、指導標に従って用水路の下をくぐって登山口へ。すぐ手前に杉山新道入口もありますが、今回は愛宕神社経由の最短路を採ります。登山口付近からは、リニア線らしき高架が目立っていました。
 この道は、途中ざらざらした急坂があり、以前下りに使ったときは難儀しましたが、登りなら問題ありません。角度がきついので、登る度に踏ん張る方の足はアキレス腱が伸びてふくらはぎが痛くなりますが(^^;)。
 主稜線に出て左へわずかで山頂です。少し休んで、先ほどの分岐から反対方向に行きます。すぐに、杉山新道とも分岐し、左側の道に入ります。いよいよ本日の核心部へ。さすがに、踏み跡は細くなり、多少の藪が被る場所もありましたが、雑木林で所々展望もあり、この季節には非常にいい感じの道でした。小さいピークをいくつか越えるとやがて「高指865.5M」と表示されたピークの先で大きく高度を落として車道が乗越す鈴懸峠に着きました。


 鈴懸峠への縦走路から大桑山・高畑山。


 ここから先は逆コースですが、通ったことのある道です。林道を右へ少し辿り、左へ分岐する電波塔への道に入ります。ここから、高畑山への道も初めてのとき(逆コース、5月頃)は、わかりづらかったのですが、今回は2度目だし季節的にも見通しが利くので迷うことなく歩けました。車道から、山道への入り口は赤テープのある左カーブでなく、その先の主稜線を回り込んで乗越す右カーブの所(赤テープ等の目印なし)です。
 大桑山を越えて高畑山への登りでは、前回ビビって北面を巻いた痩せた露岩の道が現れました。4m位に亘って蟻の戸渡り状になっています。今回もビビって巻きました(^^;)。


 問題の痩せた露岩を振り返る。


 高畑山から先は、道も良くなり、のんびり歩きました。この辺は、あまり高度感はありませんが、右手の秋山川側と左手の桂川側の両方が見渡せて、如何にも尾根道という感じです。倉岳山、鳥屋山、と越えて行き、舟山あたりで15時を回ったので、10分ほど下った寺下峠から下山する事にしました。梁川駅に着いた頃にはもう夕暮れ間近かでしたが、駅のホームからは、倉岳山−舟山の尾根が意外に間近に低く見えました。



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