1999年10月22日(金)曇
(小田急線・渋沢よりバス)大倉BT800…1043塔ノ岳1055…1203行者岳1208…
(290) 163 (△1491) 68 (・1209) 42
1250三ノ塔1259…富士見橋1349…1406ヤビツ峠1415…1450蓑毛BS(バスで秦野へ)
(1205) 50 (700) 17 (・761) 35 (310)
体力度B 神経度A+(歩行合計約6時間30分)
◇5万図 秦野
□筆者参考文献 「東京周辺の山」(山と渓谷社)
丹沢入門コースで、しかも楽しさの質的高さからも代表的コースです。普通は、ヤビツ峠までバス等で行きそこから表尾根を塔ノ岳まで辿り、大倉へ下山するか、鍋割山へ足を延ばすのですが、今回は大倉から辿る逆コースを選んでみました。 大倉から塔ノ岳への約1200mと言う標高差は、日帰りハイキングとしては第一級のもので、これを能率よく稼ぐことが出来ます。一部心ない山屋さん達から「バカ尾根」などとも言われていますが、登るに従って、海と平野と山の展望が広がる素晴らしい尾根道です。 渋沢から大倉へはバスの便も比較的良く、大倉を8時に歩き出すことが出来ました。この日は曇ながら雲は高く、渋沢付近からは塔ノ岳の山頂付近も見えました。どんどん高度を上げて行くとまるで森林限界のような石ころの道も現れ、振り返れば平野から海までも見えます。この尾根は所々、木を渡したり、石を金網で包んだりした階段があります。山の紀行を読むと登山道の階段に関して「歩幅に合わなくて歩きにくい。」などと文句を言っているのを見かけますが、階段を作らなければ、つるつる滑ったり、大きくえぐれていたりして、歩きにくいどころか歩行不能になってしまうでしょう。もともと、登山公害のせいなのですから、登山者が文句を言うのは図々しい限りです。 大倉尾根上部より箱根方面。残念なことに、塔ノ岳山頂は雲の中でした。いよいよ、表尾根の縦走開始。時間を追って雲は降りて来るようで、やがて前方に姿を現した三ノ塔も雲の中です。行者岳付近には手すりのような鎖が設置されていますが通常は使うまでもありません。烏尾山付近は大きく垂れ下がっていて、これがあるから大倉尾根と同じ程度の距離のヤビツ峠−塔ノ岳を表尾根「縦走」と言うのでしょう。烏尾山から三ノ塔へは見た目通りかなり本格的な登りです。三ノ塔から二ノ塔までは10分くらいです。場合によっては足を延ばそうと思っていた大山も雲の中。二ノ塔からは、本格的な下りとなります。岳ノ台は巻いて富士見橋経由で車道をヤビツ峠へ向かうのが一般的なコースです。ヤビツ峠が近づく頃はとうとう雨が降り出しました。 行者岳から烏尾山へ続く表尾根の道。通常のヤビツ峠から歩き出すときは、ここまでバス等で来ますが、帰りのバスの便はあまり期待出来ません。この日も、次のバスまでは2時間近く待つことになるので、蓑毛まで歩いて下ることにしました。峠の少し先で車道から分かれる道は極めて歩きやすく、足がはかどり、35分ほどで蓑毛のバス停に着くことが出来ました。ここからは1時間に2本くらいバスの便があります(朝夕はもっと頻発)。 やはり、通常と逆の今回のコースの方がきついですが、好展望の日ならバスを待ったり乗ったりする時間が少ない分、早く塔ノ岳の山頂に立てますし、もう既に最高点を通過しているということで表尾根縦走中は焦らずに眺めを楽しみながら歩けるのは魅力です。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |