2000年 2月27日(日)晴
JR・梁川1150…1238寺山1253…峠1327…1338御春山1345…1400大野貯水池展望台1406
(290) 48 (・568) 34(400) 11 (・464) 15 (350)
…大野貯水池BS1412…1435四方津
6 (300) 23 (260)
体力度A+ 神経度B(歩行合計約2時間30分)
◇5万図 上野原
□筆者参考文献 「中央線の山を歩く」(藤井寿夫)
大野貯水池と言えば扇山の下りに寄っていく所として定番ですが、ここと梁川の間には小さな峰が続いていて、東京方面から朝遅く家を出ても、余裕を持って歩けるコースとなっています。今回のコースは、笹や倒木が多い道ですが、迷いやすい所もなく歩程も短いので、冬季に限りますが、ハイキングを始めて少し経って遊歩道のような道ばかりでは物足りなくなった人の藪山入門コースとしてもお勧めです。 梁川駅の駅前から国道に降りずにすぐ線路をくぐり、北側へ出ます。この辺は、東京近郊の鉄道沿線としては非常に山深い風情のある所です。線路沿いの道を西へ進み、鉄道の上下線が離れていく辺りに右手へ登って行く車道があるのでそちらへ。すぐに車道は終わり、笹の出た山道はちょっと回り込んだあとすぐ尾根に取り付きます。 始めの尾根道から笹や倒木が目立つ。ひとしきり登ったあとやや緩やかな起伏を行き、右下に駅前の橋が見える頃、南面を巻く道と分かれて尾根道を登ると「天王山(430)」という札のあるピークですが、ここの標高は430mではなく480mくらいです。次のピークのすぐ左を通過し、やや本格的な登りをひと頑張りすると寺山に着きます。 寺山から桂川流域、四方津方面の眺め。寺山は東面が絶壁になっています。南面前道志側は立木越しになりますが、北面から東面は伐採されていて、標高からは想像できない程の見事な眺めです。しかし、これから先の下り道は如何にもきつそうな雰囲気で緊張感が高まります。十分眺めを楽しんだら、防寒目的の軍手を保護目的の皮軍手に換えていざ北へ、大月市と上野原町の境界尾根を目指して出発。 始めの坂も思った通り急で最後の3m程は掴む物を探すのに苦労します。痩せた岩稜を過ぎ、次の下りはざらざらと滑りやすい土の道。植林のヒノキに捕まりながら下れば、迷い込むのではないかと心配された東への尾根の分岐点はいつの間にか通過していました。やがて登りに転じれば境界尾根上の小ピークへ。ここから東へ辿れば、南面は先程分かれた東方への尾根はこちらより高いので視界を塞いで閉塞感。しかしやがて左方下に南米沢(なめざわ)集落が見えて来て、雑木林が植林に変って下り着くのは、妙に赤い祠のある峠。右新倉、左南米沢ですが、右は笹藪がひどそう。ここから、尾根道を登り返せば4等三角点のある御春(おはんな)山です。ここは如何にも寂境という感じのピークで、立木の垣間に寺山を振り返れば、その先の倉岳山が立派です。 この先ふたつ目、御春山とほぼ同じ高さのピークを過ぎると本格的な下りとなります。極端に急傾斜ではないのですが、核心部を過ぎた安堵感から気が緩んだのか、落ち葉で滑ってコケました(^^;)。やがて、大野貯水池を見下ろす四阿(大野貯水池展望台)に着きますので、山を平らに削ってしまった四方津の造成地や、貯水池越しに雨降山〜権現山等を眺めながら一休み。 四阿からは一気下り、堰堤を渡り終われば広場の先の交差点には大野貯水池BSがありますが、バスの本数は少なく、この時は2時間半も後です。でも車道を四方津駅まで歩いても25分も掛かりませんでした。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |