関八州見晴台から黒山三滝(奥武蔵)



                       2000年 9月21日(木)晴

西武線・西吾野1005…萩ノ平茶屋1048…1123関八州見晴台1149…傘杉峠1229…
    (240)   43  (480)  35     (・771)  40 (560)  32

黒山三滝1301…黒山BS1315…1409自然休養村センター1425…1510東武線&JR・越生
 (280)   14(160)   54        (100)   45        (80)


                   体力度A+ 神経度A (歩行合計約4時間35分)
◇5万図 秩父 川越
□筆者参考文献 「東京付近の山」(実業之日本社) 

 9月も下旬とはいえ、まだまだ電車に冷房が入るくらい暑い日も多いのですが、久々に山へ出掛けました。夏場に低山は不向きと言われいていますが、ハイキングコースとして整備された道ならば特に問題はありません。今回も、ややお手軽な奥武蔵高原(丸山から日和田山へ続く尾根)の関八州展望台へ出掛けてみました。

 西吾野の駅前を下り橋を渡って右へ川沿いに行きます。線路をくぐって更に行けば、歩き始めて15分ほどで右手に高山不動近道を示す指導標があるので、住宅地の中の急な簡易舗装道へ入ります。やがて山道に入り、始めジグザグに、やがて尾根の僅か左(北西)側を気持ちよく高度を上げていきます。
 萩ノ平茶屋の先で平坦な肩のような所を乗っ越して右から回り込むように行けば右手に高山不動への分岐があるのですが、関八州見晴台へ行ってから帰りに寄ることにして見送ります。やがて墓地に出て取り付け道路のような車道を右へ僅かで大野峠と顔振峠を結ぶ車道(グリーンライン)に出ます。すぐ右に茶屋があり、茶屋の駐車場から関八州見晴台への道が続きます。
 駐車場からの登り道は途中一度車道に出てすぐ再び山道に入って更に登ります。結構汗だくだくになって、ようやく高山不動奥の院・関八州見晴台ピークに登り着きます。


 関八州展望台より東方を望む。


 関八州見晴台の中央部には陽光を避ける四阿もありますが、先客の老人がラジオを大音量でかけていたので、東端のベンチ(日向)で弁当を食べます。
 ここの展望は、立木などもあり360度と言うわけには行きませんが、「十三州見晴台」と言いながら立木や建物のため富士山方面くらいしか望めない高尾山のような不当表示という感じはしません。遠望の利く日ではなかったのですが、東面・南面に奥武蔵の山並みをぼんやりと望むことが出来ました。北面も木が遮らない部分があるのですが、遠景は何も見えませんでした。遠望が利く日なら東面は関東平野の先に筑波、南面は丹沢方面、北面は北関東の山々が見えそうです。
 傘杉峠へはグリーンラインの茶屋まで戻り、高山不動に寄ってから行く予定でしたが、ガイドブックには紹介されていないけどあるだろうと思っていた、奥武蔵高原主稜上を東へ下る尾根道を発見。明瞭な感じがしたので、そちらへ。20分弱で車道に出合います。だいぶ東へ来てしまったので高山不動は割愛(^^;)。やはり、ガイドブックの順路通り、関八州見晴台へ登る前に寄って行くべきでした。
 車道へ降り立ってから、傘杉峠へは、尾根上を辿る山道もあるので、森林の中を行きたければそちらを採るべきですが、今回日は平坦(楽)で展望も良いグリーンライン経由を採用。奥武蔵高原主稜に沿って走るグリーンライン上はいくつもの歴史ある峠道が乗っ越しており、説明板が設置されいています。程なく傘杉峠に着き、すぐに黒山三滝への谷沿いの下り道に入ります。
 この道は、昔、自転車を押したり担いだりして登った事があるのですが、もう記憶の彼方だったこの道は、今日歩いてみても結構険しい道です。尤も、一人ではなく、仲間と木に捕まって体をささえながら、自転車をリレーして持ち上げたのですが、あの日、ちょうど峠道に入った時、雨が降ったりしたのによく登れたものです。
 だいぶ下って行くと伐採跡地などある風景は、谷の入り口が見えず、意外に山深い感じです。


 傘杉峠より黒山三滝への下り道の風景。


 「関東ふれあいの道」の石標のあるところで沢の対岸に車道が現れ、少し下流でルートは一時車道に入りますが、車道はすぐに左へカーブして草に埋もれてしまいます。正面へ分岐する小径へ入りどんどん下っていくと、「天狗の滝」の表示があり左へ、男滝・女滝への分岐もあるので黒山三滝へ着いた事を知ります。少し下って車道に出れば、谷沿いは奇景の観光地という雰囲気で、車道を15分ほど下って広い道に出たところが黒山BSです。
 黒山BSの時刻表を見ると、次のバスまで1時間半もあります。高山不動に寄って、更に黒山三滝の見物もしていたら、ちょうど良かったくらいの時間があります。やはり、帰りのバスの時刻は調べておくべきでした。
 バスを待っていても退屈ですし歩いても時間的に大差なさそうなので、仕方なく、民家の庭先や路傍に咲く様々な花を慰めに、越生まで8Kmほどを歩くことにしました。途中、越生町自然休養村という観光施設があったので、ちょっと寄って行きました。土産物や飲み物はありましたが、蕎麦等の食事は出していないようです。



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