2000年12月 9日(土)快晴 JR・大月1008…尾根末端1038…叉平山1135…1214花咲山1233…1317アンテナ付近1324 (360) 30 (380) 57 (610) 39 (761) 44 (640) …車道1340…NEC1355…大月インター入口1426…1452大月 16(460) 15 (420) 31 (360) 26 体力度A+ 神経度B- (歩行合計約4時間30分) ◇5万図 都留 □筆者参考文献 「中央線の山を歩く」(藤井寿夫) 花咲山(参考書によると「梅久保山」が正しいとのこと)は大月の北西、桂川左岸、浅利川と真木川に挟まれたミニ山塊にあります。五万図にも山名注記のない無名の山ですが、この季節、静かな山歩きにはもってこいです。実際、山中1人の人間にも出会いませんでした。 大月駅は出入口が南側だけなので、駅前広場から裏道を右へ行き、渡線橋を渡りますとすぐY字路ですので左を選びます。道は、段丘崖に沿うように右から弧を描いて下って行き浅利橋を渡ります。道なりに行き、中央道をくぐった辺りの左上が取付くべき尾根の末端部なのですが、直登する小径がないので、そのまま車道を川沿いに300mくらい進んで、廿三夜碑の建つ逆Y字路を左へ折り返すように入り、右手に団地を見て登って行くと中央道のフェンスに突き当たります。 この辺が花咲山からの尾根の末端なのですが、左(南)側は何かの造成工事中で切り崩されて人工の斜面になってしまっています。人工斜面ともともとの右斜面で稜線を形作っていて、そこはコンンクリート製の排水溝になっていますので、それに沿って登って行きました。標高差40メートルも一気によじ登ると小祠が現れ、その右手からは、笹藪の中のトンネルのような道が始まりますが、しばらく我慢して行けば、気分の良い雑木の尾根道となります。ただし、落ち葉で足下が滑るので、傾斜がきつい所等では難儀します。次の右斜面をトラバースする部分では滑って転げ落ちそうでビビりつつ慎重に歩を進めました。 その後は小さなピークを越えながら、いい感じの尾根道が続きます。ただし、左手の眼下はゴルフ場で、先ほどから尾根上に「花咲CC」の杭が続いていたのはそのためでした。やがて、ややはっきりした岩頭へ登り着きます。ここは、叉平(さすでいら)山らしいのですが、4等三角点(610.2)の標石を発見する事が出来ませんでした。 叉平山近く、樹間より稚児落し方面。次は五万図で600m等高線が小さな輪になっているピークで、真ん中は饅頭のように岩が頭を出しています。これを下ったコルには石仏があり、峠っぽいのですが、左右の道は廃道風です。ここからいよいよ花咲山への登りですが、全般的には叉平山から見て想像した感じより穏やかな道です。登るにつれ、今まで高川山に隠れていた富士山もようやく顔を出してきました(^^)。やがて肩のような所で左へ回り込んで最後のひと登りをすれば花咲山の山頂です。周り360度、全て立木に覆われていますが、密度は低いので、その先にどんな山があるかは分ります。 花咲山山頂。南西に延びる尾根を下って、日陰を登り返した717mピークも岩っぽく、ここから立木越しに見る花咲山は結構とんがっています。更に下って、小さなピークを2つ越え、3つ目を右から巻いた先に礫岩が露出した場所があり、そこからの滝子山を中心にした西面の展望はすばらしいです。 礫岩が露出した尾根上より滝子山。その先、尾根が左へ分岐しているのに気付き、そちらへ入ってみると、すぐにU局の中継アンテナ施設がありました。ここから尾根を南へ下れば真木を経ずにR20方面に出られるはず。施設のメンテナンスのための道があるものと思っていたのですが、それらしきものはなく、また、その少し先で尾根が見た目標高差10mくらい急激に落ち込んでいるので、諦めて元の道に戻りました。 やがて、道は明らかな下りとなり、眼下の人家も大きくなって行きます。この下り道に電線があることからも、やはりアンテナ施設のメンテにはこちらからの道を利用しているものと思われます。 子供達の声が聞こえるようになると、やがて車道に飛び出し、川の向こうに校庭が広がり、その向こうには三つ峠や鶴ヶ鳥屋山あたりが大きく望まれます。車道を左へ辿ります。この辺からですと、初狩駅の方が少し近いのですが、列車本数等を考えて、大月駅へ戻る事にしました。 高川山を眺めつつ1kmほど歩くと、NECの工場があり、その先は中央道が塞いでいますので左折し道なりに行くと左へループを描いて中央道の下をくぐり、橋を渡ったらR20に出ます。バス停もありますが次のバスまで1時間以上あったので、左手に今日巡ってきた尾根続きを見ながら大月駅を目指しました。途中、R20から左に平行する道に入り、突き当たったら右へ小陸橋で線路を跨げば、すぐ左の裏道が、今朝駅から来た道の続きの部分です。 帰り道、R20より花咲山(右)と717mピーク。▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |