篠井富屋連峰(北関東/宇都宮)



                       2000年12月29日(金)快晴

(JR・宇都宮よりバス)一里塚BS848…中篠井登山口930…1010榛名山1015…男山1025
             (220)  42   (230)  40  (524)   10(527)

…1041本山1100…飯盛山1145…1232高舘山1245…1305黒戸山1310…1345兜山1350…
16 (△562)  45(501)   47  (477)   20  (412)   35  (372)  39

1429中徳次郎BS(パスで宇都宮へ)
    (200)

                 体力度B- 神経度B- (歩行合計約5時間30分)

◇5万図 矢板 宇都宮
□筆者参考文献 「栃木の山120」(宇都宮ハイキングクラブ)


 篠井富屋連峰は宇都宮市街の北、鬼怒川の南に標高500m前後の7峰が連なる小山脈です。この時期、全般に展望も良く、楽しい山歩きが出来ました。地元では結構有名なコースのようで、指導標は多数設置されていますが、一部朽ちていたり、矢印の方向がはっきりしなかったりする所もあるので、東京近郊の有名コース等と比較すると、少し緊張感が楽しめます。

 参考書には宇都宮駅から日光行のバスに乗るように書いてありますが、流石に日光行は本数が少ないので8番バス停運行系統図で一里塚BSを通る系統を確認して8時丁度の石那田行に乗車。バスは市街地を抜けてからは急激に運賃を上昇させながら日光街道を走り35分程で一里塚BSに着きました。
 参考書では、少し先の交差点を右折することになっていますが、日光方向へ少し行ってみても交差点らしきものは見あたらない。逆に、バス停の40m位宇都宮寄りには交差点があり、「船生」を指していますので地形図で確認。どうやら行こうとする方角と合っているのでこちらに入りました。停留所が交差点宇都宮側から日光側に移動したのでしょうか。
 橋を渡った後、道は篠井富屋連峰の西麓を行きますが、縦走コースの都合上、すぐある下篠井登山口や2km程先の小人の森公園(ここも登山口あり。トイレだけ借りました(^^;)。)は見送り、更に1km程の中篠井登山口から山に入りました。
 指導標に従って行けば一度林道に出た後、涸沢を詰めれば稜線に出て右へ5分程で榛名山です。5万図にも520mの等高線が入っているのに山頂の表示は514mとなっていて変な感じ。ここからは高原山が目立ちますが、古賀志山も標高の割にいい感じの姿を見せています。


 榛名山より古賀志山方面。


 先ほどの分岐から逆へ5分で露岩も出た男山。山頂表示は頂稜部北端にあります。 次の本山も頂稜部へ出てから左(北)へ登り詰めた所が山頂です。ここは7峰の最高峰であり、360度の大展望です。やはり目立つのは日光山群(ただし頭が雲に隠れていた)や高原山等ですが、先程の榛名山と男山も双耳峰のように見えます。勿論、これから縦走する方面も見えます。大休止。流石に、この辺は人出があります。しかし、この先縦走路で出合ったハイカーは青嵐峠付近ですれ違った1名だけでした(^^)。


 本山山頂と高原山方面。


 さて、頂稜部を戻ると男山からの合流点のちょっと先は、5m程急降下になっています。コース状態が良くなければ合流点から少し男山方面に下って山腹道を経る迂回コースを採れば良いでしょう。尾根を少し行けば今度は10m程の急降下で、今度は迂回路はありませんが道はジグザグに切ってあり手掛かりも豊富なのでこちらの方が問題ありません。
 道なりに行くとやがて広く平坦な鞍部に下り着きます。僅かな比高と前後のつながりで言えば平坦地の左縁が稜線のようで指導標に従ってそちらへ行き鉄塔の下から15分程急登すれば第4峰飯盛山です。
 ここからの下りはずるずると滑り易い道が10分程も続く本日最大の難所でした。その先小さなピークは明るい山頂で休憩するのに良いところですが、順路はその僅か手前で左へ下り、林道に出会います。すぐ先の三差路も道なりに正面へ。林道が左へカーブするところで正面の山道に入ります。青嵐峠は気付かずに通り過ぎ、ちょっとした露岩もあったりしてしばらく登って行けば左へ高舘山への分岐。2分程で山頂で、ここまでの篠井連峰4峰を振返る事が出来ます。山頂に476.7mの三角点があるにも拘わらず、ここの標識も「498m」と変な数字です。ここからの3峰は富屋連峰となり、まともに行けばもう急な登降はない筈です。


 高舘山より篠井連峰を振返る。


 分岐まで戻り、先へ行けば穏やかな道が続き、植林地を登ったりして第6峰の黒戸山。山頂付近だけが露岩になっています。あとは兜山1峰を残すのみ。ただし、兜山は五万図に兜山と注記のあるピーク(参考書によれば「鬼山」)ではなく、図上その北北西400m位にあるピークです。
 指導標に導かれて山腹のような所下りきり、木に案内表示があるところから右へ行けば林道終点。林道を行きます。左後ろへの分岐を見送り、次の三差路では正面へ下って行きたい所ですが、参考書に従って右へ行きます。やがて尾根を乗っ越してしまいますが、参考書で「下をくぐる」と書かれた高圧線はどう見てもピークより先です。「ままよっ!」左の高みに突っ込むことにしました。稜線に達すれば道があるはずですし、そこを高みへ辿れば兜山山頂に達する筈です。間伐済みの斜面のせいか、歩き易そうな所を登って行けば、僅かな藪漕ぎで稜上の道に出合いました。右へ高みを目指せば露岩の間を登って兜山山頂。視界が開けるのは日光街道方面ですが、樹間からくぐる筈(?)だった送電線とその先に「鬼山」が望まれます。


 兜山山頂と樹間越しに鬼山。


 稜上の道を逆に辿れば兜山への本来の入口へ行けるわけで、実際、三差路から林道を僅かの所、尾根を乗っ越す大分手前でした。小さな指導標もありました。参考書「高圧線」の記述につられて上ばかり見ていたので見逃したようです(^^;)。
 三差路からは下りの林道に入ります。カーブを繰り返しながら高度を下げ、突き当たりを右で平地へ出ます。前方に日光街道が見えますので橋を渡って農道を直進。街道の直前で用水路に突き当たってしまいますので少し左へ行って橋を渡ります。
 街道に出たら、左に交差点が見えますので、バス停もあるだろうと思いそちらへ行けば、果たして交差点の手前に中徳次郎BSがありました。



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