四方津御前山(中央線)



                    2001年 3月10日(日)晴時々曇

(JR・四方津駅前より)斜行エレベータ上1130…1150小岩峰1202…1217御前山1230…
                (320)   20  (410)   15  (△461)  75

貯水池1345…国道20号1400…1423上野原
(290)   15 (□206)   23   (180)


                 体力度A 神経度B (歩行合計約2時間40分)
◇5万図 上野原
◇2.5万図 上野原
□筆者参考文献 「中央線の山を歩く」(藤井寿夫) 

 東京近辺で御前山というと、奥多摩にある大きな山を思い浮かべますが、2.5万図の「上野原」に小さな御前山が3つもあり、そのうち、中央線・四方津−上野原間の北側沿線のものが今回登った御前山です。
 交通至便な場所にある短いコースで、体力もあまり使わずに済みますが、明るい展望に藪と岩がちょっぴりあって、それなりの手応えもあり、予想以上に楽しめました。草が枯れた時期が好ましく、それでも皮軍手必携です。
 実は、2月にも山頂までは行ったのですが、快晴ながら20〜30cmの積雪があって、その時は東側への下りでビビって引き返して来たのでした。

 四方津駅前から案内に従って国道を跨ぎ、斜行エレベータ「コモアブリッジ」に便乗させてもせらうと、ケーブルカーのように標高差70mほどを登って、天上の楽園のような雰囲気のある住宅地「コモア四方津」の一角に着きます。
 前方へ進めば東西に延びるメイン道路に出ますので、右(東)へ。右手が小学校の三差路では、やや下って行く直進路より、左へ曲りたくなりますがそのまま直進します。少し行くと左手食事処の先に左折路があり、入って正面右手、鉄製の階段から登山道が始まります。
 すいすい登って行くと鞍部で右が御前山、左は小岩峰への分岐になりますので、左折して4分ほどの小岩峰に寄って行きます。ここは、非常に眺めの良いところで、西は足下にコモアの住宅の屋根が並び、寺山から御春山の奥に倉岳山や扇山が近く、三つ峠から滝子山にかけてが遠く望まれます。東には勿論これから行く御前山。


 小岩峰から西方を望む。


 分岐に戻り御前山への登り。山頂にアンテナがあるためか、いい道が北側から巻き登って行きますが、今日は雪もないので尾根通しの道に入ってみました。すると、すぐに道はなくなり、笹藪に(^^;)。やや左目に笹の薄そうな所を選んで登って行くと、山頂の僅か手前で北側から巻いて来た道に合流しました。
 頂稜部は東西に細長く、三角点はまず行き着く西端にありますが、中央あるいはアンテナのある東端ピークの方が僅かに高そうです。この辺から見ると笹尾根ばかりか権現山までのっぺり平坦に見えて迫力がありません。
 アンテナピークの左(北東)角から急降下し始めます。いよいよここからが本日の核心部です。この下りにはなぜか適当な位置に手掛かりとになる立木が見つかりにくくて苦労します。10分ほど掛けて慎重に下りきると、いい感じの痩せ尾根となりますが、小岩頭に登り着くとその先に道がありません。僅か手前から右手に足下の悪い巻道があるので、それへ入ってみると稜線に戻る気配がなく、どんどん南へ下ってしまうので、あわてて引き返しました。戻ってよく見ると左手に下降路がありました。これも急降下です。
 次の露岩頭は稜線上の傾斜は緩めですが痩せており、風もあったのでビビって右(南)斜面を巻きました。風が穏やかでバランスに自信があれば、稜線上の方が安全かも知れません。


 ビビって南(写真左側)斜面を巻いた露岩頭を振返る。


 3つ目の露岩頭は、幅が広い稜線上を直登します。このピークからは、この先辿る尾根筋がよく見えます。ここの下りも急です。


 3つ目の岩頭からこの先辿る尾根を見る。


 次のピークから一段下ると伐採地になっていて縦位置の国道20号の奥に倉岳山がいい形に見え、目の前の高柄山は大きく見えます。


 伐採地より倉岳山方面。


 更に少し下ればこの道以外の4本は広い5差路となっているので、右正面「八ツ木水槽」と表示された方へ行くとすぐに貯水池、更には神社があり、ここからも広い道には入らず正面の細い尾根道に入ります。いい感じの尾根道なのですが、10分も行かないうちに終了。右手の里道に出ざるを得なくなります。
 尾根上の集落の中を通り、道なりに下って行くと国道20号に出ます。ここから上野原駅へは、国道を横切って正面に道を求めるのが正解だったようなのですが、何も考えずに国道を左へ辿って中央線を跨ぎ、その先で右折して今度は中央線下をくぐり、橋を渡ってすぐ左折して中央線下の小トンネルをまたくぐり、と3回も中央線と交差する遠回りなルートを辿ってしまいました(^^;)。



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