愛宕山・難台山・吾国山(筑波周辺)



                         2001年12月31(月)快晴

JR常磐線・岩間812…愛宕山908…950展望塔1000…団子石峠1018…1104難台山1115…
      (41)  56 (306)  42  (・382)  18  (298)  46  (△553)   48

道祖神峠1203…1233吾国山1245…1404水戸線・福原
 (・310)   30  (△518)   79         (60)

                   体力度B 神経度A(歩行合計約5時間35分)

◇5万図 石岡 真壁 真岡(筆者は真壁しか持っていません(^^;)。)
□筆者参考文献 「東京周辺の山」(浅野孝一他)

 冬場、あまり人に会わずにのんびり歩けて、標高差もほどほど、しかし歩行距離の割に大縦走気分(?)の味わえるコースです。

 岩間から愛宕山へは、街を抜けて登りに入ると途中から何本か遊歩道が分岐しますがそれらの行き先が分らないので愛宕神社の石段下までは分りやすい車道歩き。石段を少し登ると右へ「山頂」を示す指導標があるのでそちらへ行ってみましたが、結局は石段が登り着く愛宕神社前に出ます。
 愛宕神社は初詣を控えて掃除の真っ最中なので境内は遠慮して左手から裏のマウンドへ。ここには飯縄神社がありますが、山頂のようです。愛宕神社前まで戻って、西側の駐車場へ下ります。
 駐車場周辺は前回来たときに比べてかなり庭園化し人工的な施設も増えていて、税金を使って自然破壊してまでわざわざ不要物をを造っているのには泣けてきます。駐車上を突き抜けてハイキングコースに入りますが、ここから最後まで新旧取り混ぜて指導標完備で、迷う心配は全くありません。
 林道か防火帯かと思うような広いハイキングコースを辿りますと木製展望塔のあるピークに着きますので一休み。五万図「真壁」で言うと右端から1.5cmくらいのところ、今まで西に向かっていた尾根道が、北西に折れ曲がる地点です。展望塔からは、愛宕山、霞ヶ浦、筑波山などがよく見えます。


 展望塔より霞ヶ浦方面。


 更にいくつかのピークを緩く登り下りすると団子石峠で、左に車道を僅かに辿って難台山への登りにかかります。すぐ巨石「団子石」を右に見てどんどん登って行くと三角点ピーク。しかし、もちろん難台山はまだ先で、ここは432.0m地点です。この先もいくつかのピークを乗り越えて行かなくてはなりません。難台山が近付くと露岩が現れたりして道は山道らしくなってきます。左手に「屏風岩」等、岩だらけの谷の源頭を見ていい感じの自然林の尾根を登り詰めるとようやく難台山の山頂で、オブジェのような展望盤も設置されていますが、展望が開けているのは筑波山方面だけです。数m先の三角点は角が欠けて痛々しい状態になっています。
 滑りやすい道を下り、更にいくつかのピークを越えて降り立った道祖神(五万図に「どうろくしん」の振り仮名あり)峠から県立研修施設「洗心館」へは右の車道でも左の遊歩道でも行けます。遊歩道の入口には施設利用者以外進入禁止のような事が書かれていますが、施設にまで入るわけではないので問題ないと思い、「狭き門」と銘打った門をくぐって行きました。施設の前で車道と合流。広場の先からいよいよ吾国山への登りに入ります。
 すぐに車道を横切り、一気に登って行きます。山自体がなだらかなため、ジグザグなんてなしに直登してぐいぐい高度が稼げる道なのです。先程までのようなピークの登降はなく、あっけなく吾国山山頂の一等三角点に着いてしまいます。


 吾国山より筑波山塊方面。


 神社の裏手の土柵の上からは、難台山や筑波山群の展望が抜群です。本日最後の大休止の後、下り始めます。
 この下り道も上部は園地状に整備され、こんな事のために投入された血税の事を思うと涙を禁じ得ません。ひとしきり下ると分岐があり、指導標も示す直進がハイキングコース本線ですが、右「椿」を指す方に入ってしまいました。ガイドブックに椿集落を通ると書いてあったので勘違いしてしまったのです。しかし、下へ下へと道を拾って行き、平地へ出たら遠回りにならないように左へ道を探して行くと、本線に合流できました。指導標はぱったり現れなくなるものの、距離的には、どちらが短いか分らないくらいでノープロブレム(^^)。
 福原の市街地に入っても指導標に従って行けば難なく水戸線の線路に突き当たります。駅はすぐ右手ですが改札口は線路の向う側で遙か左手の踏切を渡らなくてはなりません。普通に駅のすぐ脇に踏切があった場合と比べて3〜400メートルくらいのロス。線路脇に柵はないので、前回は焦って、いけない事ことは知りつつ、目の前の線路を渡ってしまいましたが、線路の向う側は水路が平行していていて橋もないので結局渡れず、列車の到来の恐れにビビりながら戻って来た苦い思い出がありますので迷う事なく遠回りの踏切へ。
 駅前に着くと案の定、ちょうど列車が入ってくるのが見えましたが無情にもすぐに発車してして行きました(T_T)。仕方ないので、約30分の待ち時間を利用して、駅近くの蕎麦屋で天ぷらそばを食べました。美味しかったので、「災い転じて…」だった事にしておきます(^^;)。
 尚、福原から東京方面へは常磐線、東北線、どちら周りでも時間的に大差ないです。ホリデーパス併用の場合、利用限界点の土浦と小山では小山までの方が運賃が安いのですが、次の列車は小山(東北線)行より友部(常磐線)行の方が8分くらい先に来ることもあって、何となく常磐線周りを選択してしまいました。しかし、水戸線の車窓の風景は東北線周りの方がお奨めです。

 大晦日だったこともあってか、ガイドブックにもよく紹介されているコースなのに、山中で出合ったのは仕事人と散策らしき地元の老人、ランナー等、合計でも数名だけったのは希望通りで良かったです。



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