御春山・寺山(中央線)



                     2002年 1月 2日(水)晴一時曇

JR中央線・四方津1116…大野ダム1142…1150貯水池展望台四阿1158…1208御春山1211
      (250)   26 (300)   8       (340)   10  (△464)

…1322寺山1340…1408梁川
71 (・568)  28  (290)

                  体力度B- 神経度B+(歩行合計約2時間35分)
◇2.5万図 上野原
□筆者参考文献 「中央線の山を歩く」(藤井寿夫) 


 今回は、2000年2月27日に歩いた寺山へ大野貯水池から逆コースで登り、下山路は寺山から東へ続く未知の尾根を辿るのが狙いでしたが…。

 四方津駅に降り立つとちらちらと小雪も舞っていますが、予報では一時的なものらしく、実際、空には晴れ間も見えますので、取り敢ずは退却せず。大野貯水池へは時間が合えばバスも使えますが、車道を辿っても30分と掛かりません。
 大野ダムを渡って簡易舗装道を一気に登れば、大野貯水池展望台の四阿ですので、早くも(と言うか出発が遅かった(^^;))昼食休憩。
 早速、御春山(おはんなやま)への登りに掛かり、道は倒木が現れ笹藪がも被って来ますが、道形を失うほどではありません。しかし、御春山から先は藪も深まったのか道を失ってしまったようで、いつの間にか笹藪の中を泳いでいます(^^;)。しかし、すぐに下草が刈られた植林となり、右は樹間から下界の集落が見えますので左へトラバースすると稜線上の道に復する事ができ、その道を僅かな下りで朱塗りの小祠のある峠に着きました。左は殆ど廃道ですが、右は南米沢(なめざわ)へ良い道が下っているようです。
 峠から引き続き藪っぽい稜線を登って行きます。左方に寺山の姿を確認しながら進みますが、やがて寺山への尾根が左へ分岐するピーク。ここにはハチマキ状にツルが巻き付いた木があります。左へ一旦鞍部まで下った後、寺山への登りに掛かります。
 この登りは、斜度30°はありそうなずるずるとした土の道で、アリ地獄を登っているみたいです。ぽつんぽつんと植林の木があるのですが、間隔が広くて、連続的に手掛かりにすることが出来ません。登りでも苦労するこんな道を、前回、どうやって下ったのでしょうか?。


 寺山直下の岩稜。


 急坂が終わると岩稜で、前後は平坦ですが左右は切れ落ちていますので、先程の登りで消耗してふらふらしていると危ないです。次に現れる数mの急登も左が切れ落ちているので慎重に行きます。やっと、穏やかになった道を僅かで寺山山頂に着きました。
 寺山山頂からの北〜東面の展望は抜群です。奥には、丸山から南高尾に至る笹尾根が走っていて、その手前、四方津御前山など桂川流域の地形が立体的に見えます。ここから見ると、山を切り取って造った住宅地「コモア四方津」も、まるで河岸段丘の一段のような感じです。また、高柄山周辺の尾根の繋がりは、雲の動きと共に陰影を変化させて、飽きない眺めでした。


 寺山より四方津御前山方面。後ろに陣馬山、景信山。


 ここまで結構、体力、精神力を使わされましたし、ここまでだけでも満足の行く歩程でしたので、今回、寺山から東へ延びる尾根への挑戦は諦めました(^^;)。
 この後、西に尾根を辿る梁川への下りは、若干の倒木以外は問題のない道の筈です。道なりに下って行くと、前回の記憶のない植林の中へ。しかし、前回の登路以上に良い道ですし、前方に小社も見えたのでそのまま行きます。神社の前からの石段を下り、更にジグザグ道を下って行けば、送電鉄塔のすぐ右を通った先が小さな峠。
 2.5万図で確認して右へ下れば、すぐに左下に梁川駅の望める山腹道となり、その先の墓地から駅の北側に沿う道路に下って、少し左のトンネルをくぐれば梁川駅でした。西へ続く尾根を下りきってから山裾を戻ってくる前回の道より、途中から南へ直接駅の裏に降りてしまうこの道の方が近道です(^^)。



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