2002年10月12日(土)晴
(JR・塩山よりタクシー)福ちゃん荘830…921大菩薩嶺930…935雷岩944…
(1700) 51 (△2057) 5 (2040) 33
大菩薩峠1017…牛ノ寝通り分岐1046…1142榧ノ尾山1147…1250大ダワ1257…
(1897) 29 (1930) 56 (△1429) 63 (1300) 72
1409小菅村役場BS(バスで奥多摩へ)
(660)
体力度B- 神経度A+ (歩行合計約5時間30分)
◇5万図 丹波
□筆者参考文献 「東京付近の山」(寺田政晴 他)
いよいよハイキングの季節到来。1日のハイキングは久々なのでそこそこ距離はありつつ標高差(登り)の小さいコースを希望、しかも寒くなる前に標高が高めの所へ行っておきたい、と言うことでこのコースを選択。昔の青梅街道を甲府盆地から奥多摩側へ抜けるというスケール感もあります。登りは少々で、後はだらだらとのんびり下れるのではないかと思ったのですが。通常は裂石から2時間掛けて歩いて登るところ、福ちゃん荘までタクシーを奮発(5380円でした)。ここから唐松尾根を登ります。初めは林道風、やがて樹林の山道となって、更に上部はススキの斜面。振返ると富士山から甲斐駒までのパノラマが広がるので、ここより登ったからと言って更に展望良くなるとは限らないと思い、しょっちゅう写真を撮るために立ち止まりますが、時間経過による気象条件の変化を別にすれば、最上部の雷岩まで上がったとき一番広い展望が広がるのでした。でも、デジカメなので、フィルム代・DPE代等発生せず、重複ショットもそれ程気になりません(^^;)。 雷岩のすぐ左で稜線に出て、左へ僅かな下りと登り5分ほどで大菩薩嶺三角点。以前読んだガイドブックには「頂上は樹林のため展望がないうえにアンテナが建っていておもしろくない。」とありましたが、山深い静けさがあって憩うのにいい感じの所です。現在アンテナはなく、また、昔来たときあった大菩薩嶺の由来を説明する看板もなくなっていました。 昔あった看板(1971.05.02撮影)。三角点ピークからここまでを頂稜部と言っていいくらい標高差のない雷岩まで戻り展望を満喫、写真を撮りまくります。快晴ながら、今朝の中央線車中からの眺めは若干モヤっていましたが、案の定、遠景で明瞭なのは富士山や南アルプスの2000mくらいから上部です。 雷岩からの展望。ここから大菩薩峠までの明るい尾根道は本日のハイライト。普段はガツガツ歩くときが多い筆者も写真をとりつつのんびり歩きます。大菩薩峠は人混みのため立ち止まらず通過。ここから、打って変わって樹林帯の登り(熊沢山)となり人影がなくなります。嶺からはほぼ下り一方を期待していた筆者としては少々バテましたがピークの反対側からはまた笹原の明るい鞍部が望まれ、下り着くと「石丸峠 1957m」の標識があります。しかし、地図を見ればその標高は次のピーク(天狗棚山)のものでこの辺は1920mくらいの筈です。このまま行けば小金沢連嶺ですが、鞍部から僅かに登った所(天狗棚山手前)に骨だけの小屋(?)があり、ここから左へ牛ノ寝通りコースが分岐しています。 牛ノ寝通り側から分岐点を振返る。流石に昔の青梅街道、旧峠道のためか、人通りは少ないのですが完璧に整備された道で、時折「小菅の湯」を示す道標があります。しかし始めは「牛ノ寝」というのんびりした名の割にぐんぐん下って行く部分が多いです。 やがて小さな伐採地があり、クイのようなものの見える僅か左の稜線へ登ってみれば割れた「榧ノ尾山」の標識と三角点標石があり、正面には小金沢山や雁ヶ腹摺山方面が高く望まれ結構下って来たことを実感しました。 ここからは分岐の大ダワまで穏やかな道が続きますが、標高1320〜1420mの間で緩い下りと登りが繰り返し、普通の体力ならのんびり歩けるであろうこの道も、今日の足弱な筆者にはやや必死に歩く感じでした。 牛ノ寝通りの道。ショナメの鞍部を過ぎて、大マテイ山手前の大ダワは小菅への分岐点ですが、名前からイメージするほど顕著な鞍部ではありません。手前が小規模な伐採地となっており、飛竜山方面を眺めながら小休止。気温も上がってこの時期虫が多いのがちょっといやな感じ。 ここから大マテイ山へ続く稜線を離れて左へ下って行きます。30分強でY字路となりますが、右の「小菅の湯」方面へ下ると遠回りになりますので、左「小菅村」の道へ入ります。この辺、一旦傾斜も緩みいい感じの美林です。さらにどんどん下り、民家の脇から車道へ出たら道なりに下って行けば村役場が見つかり、正面に村内路線の、旅館側に奥多摩駅−小菅路線のバス停があります。 雷岩〜大菩薩峠は、観光地のような人の多さでしたが、その後は石丸峠付近で2組計4人、牛ノ寝通りではすれ違った人計2人、大ダワで2組計5人に出合っただけで、「整備が行き届いているのにすいている自然林の道」という点では合格です。あとは、「牛ノ寝」の名のようにのんびりした気分で歩けるかどうかは体力次第(^^;)。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |