高幡不動から長沼公園(多摩丘陵)



                     2002年10月27日(日)晴

京王線・高幡不動1233…高幡城趾1244…南平分岐1310…1327七生公園山頂広場1340
           (70)     11  (120)     26  (180)     17              (160)

…1424平山城址公園六国台付近(通行止め地点往復)1430…東京薬大正門1442…
44                    (180)                     12      (120)     15

1457北楽公園入口(上部探索)1503…1517長沼公園頂上園地1522…1536長沼
        (150)          14              (180)     14  (80)

                体力度A 神経度A+ (歩行合計約2時間50分)
◇5万図 八王子

 京王線の高幡不動〜北野にかけての南側の丘陵地は宅地として浸食されながらも緑地公園もかなりあり、高幡不動〜南平、南平〜平山城址公園、平山城址公園(東京薬科大学の敷地通過)〜堀之内、長沼公園等歩程1時間程度の散策に訪れていましたが、今回これらの核心部をつなげて、高幡不動−平山城址公園−長沼公園の半日(3時間)ハイキングコースに仕立ててみました。

 駅から右手商店街の道を2〜3分も行けば高幡不動に着きます。五重塔の手前から左へ登って行くのがハイキングコースです。やがて山頂近くで山腹を巻くような道に突き当たりますが、正面左手の階段を登ってまずは高幡城趾本丸ピークへ。ピークから右下へ僅かに下れば先程の山腹道の続きらしき道に降り立つことが出来ますが、多摩テック方面へは僅か右手から分岐する尾根道を行きます。
 しかしこの道もすぐに緩く下って住宅地の車道に出てしまいます。しかし、ここも確かに尾根上ではあり交通量も少なく気分良く歩けます。コンクリート壁に白ペンキで「←ハイキングコース」書いてあったり、柱状の指導標がありますのでそれを頼りに左折、右折してしばらく道なりに行きますが、鹿島台上バス停の先で尾根が盛り上がるのに伴ってその道は尾根の右へ逸れて行ってしまいますので、左折、右折して先程までより左側の道を行きます。この道をそのまま行くと左へ下ってしまいそうですが、100mも行くと右手に階段があり、それを登れば山道となって、尾根上に復することが出来ます。
 ここからしばらくは多摩動物公園の縁を行くことになります。左手に続く金網には幅30cmくらいの帯状に鉄板が張ってあり「タヌキ等の侵入を防ぐためです。ご了承下さい。」と説明がありますが、誰に了承を求めているのでしょうか?。(タヌキと言えば、先日TVで見たアニメを思い出しました。ストーリーは、多摩丘陵の森林が宅地化によって失われ、住むところがなくなって行くタヌキ達が人間に対して抵抗するものの、結局は敗北し、一部は人間に化けてサラリーマン等になって生き延びるという、可笑しくも哀しいものでした。)
 少し行くと右山腹へ下りますが、そこが本コースで最も展望の開けるところで、眼下のジオラマのような街並の彼方に大室山から奥多摩、奥武蔵の大パノラマが広がります。(ただし本日は晴れている割には遠望が利かず、山は薄く見える程度でした。)


 多摩動物公園北側山腹より夕暮れの展望(2002.09.18撮影)。


 この先で僅かな区間車道になりますが、再び尾根上の山道となり、やがて南平への道を右に分けて更に進めば鉄塔の付近でようやく多摩動物公園沿いは終わり、左手切り通し(立入禁止)の所から右へ曲がると尾根の右(北西)側斜面が園地状に整備された七生公園です。多摩テックを示す指導標に従ってすぐ左折し僅かに進むと左手「山頂広場」を示す標識がありましたので僅かに登って、そこのベンチで弁当を食いました。食事後先程の道に戻り、100m位進むと、右へ曲り、滑りやすい道を下って行くと広い車道に突き当たりました。
 道の向うの青垣には多摩テック等の施設があり、突っ切る事は出来ません。本日の第一関門です。前回来たときは平山台小学校前まで右側住宅地を山裾沿いに道を拾って巻きましたが、本来のコースは多摩テックの左(南)側を通るはず。そこで、車道を渡ったらそれを左へ100mほどで右へ分岐する道へ入りました。すると右手が多摩テックの正門の広場(トイレあり)となりますので、更に少し進むと、右折路に平山城址公園方面を示す指導標がありました。
 その道を登って行くと、南面の展望が開けますが、金網越しなのが残念です。この道は多摩テックの縁に沿っており、観覧車のすぐ下を通ります。更に、平山台小学校の裏手を抜けると尾根らしくなり、京王グラウンド、京王研修センターの前を通って、平山城址公園に行き着くことが出来ました。
 さて、ここからが本日最大の難関となります。事前に得た情報で、平山城址公園から長沼公園に続いていた尾根道が途中通行止めになっているという事なのです。そこで、その部分は何とか少し巻いて長沼公園に辿り着こうという算段です。平山城址公園は尾根道の左手斜面(南面)に作られていますが、尾根道を行きます。
 しかし、公園の山頂広場とでも言うべき六国台の僅か右を巻き、飲食店「六国亭」の前を通過し、100m程の所に早くも「通行止め」の柵が(ToT)。以前、長沼公園の東端から切通し状の鞍部を挟んで眺めたとき、正面に水道施設が立ちふさがっていたので、通行止めとはその辺の事かと思っていたのですが、もっとずっと手前(平山城址公園側)でした。
 六国台の近くまで戻って思案しますが、北面(京王線側)は、散歩に訪れた際に歩いたこともあったので、今回は南面から巻くことにしました。まずは、公園内へ下って行き、広場の周りの垣根の隙間を越えると、ひょっこり東京薬科大学の敷地内に入ってしまいます。しかし、今回も警備員に見咎められることもなく学内を2〜300m歩いて正門から脱出。ここからは田園風景が風情のある浅い谷に沿って堀之内方面へ行くことが出来ますが、今回は正門前の広い車道を右へ行きます。
 六国台からここまで、高度を数十mロスしてしまいましたが、この車道も僅かながら登って行くので尾根に近付いているようでちょっと嬉しい。やがて、南陽台3丁目に来ると右手山腹に向かって宅地が広がっていますので、そちらの枝道へ入り、出来るだけ尾根への接近を試みます。そして、ついに尾根の青垣に突き当たり、裾野を左へ回っていけば「北楽公園」の門。公園の奥は尾根道に通じていそうなので登ってみると、左手は例の水道施設で行き止まり、右手は尾根まで通じていましたが、当然、長沼公園方面への道ではなく、平山城址公園方面から来る道のようです。この先が先程の通行止め箇所の逆(西)側なのでしょうが、そこまで行って確かめる気にもならず、50m位東進したあたりで一段下の山腹を戻る道が右下にあったのでそこを戻りました。この道からは、丹沢方面の展望が抜群です。(追加情報:その後、改めて行ってみて確かめたら、なんと、その道は更に東進してもそのまま尾根を逸れて、すぐに南面の住宅地の縁の道路に下降してしまいました!。山の中を通っているのは全長僅か100m程度でした(T_T)。)
 北楽公園から少し西進すれば、例の切通しを通る車道に出ます。この道を渡って、右に僅かに登って行った峠にあたるところが目指す長沼公園の東端で、左手階段を尾根まで登って振返れば水道施設が目立ちます。


 長沼公園東端より切通し越しに水道施設を望む。


 緩く登る気分の良い尾根道を西進すれ右手展望広場に出ます。山名表示盤などあり、富士山から奥多摩、奥武蔵のパノラマが広がりますが先程同様、本日の視界は×。ここからは少し下り気味となって、右手に永沼駅からのメインルートが合わさり、その先がベンチやトイレのある頂上園地ですが、高さ的には山頂は展望広場の方です。
 少し休んで、長沼へ下ります。尾根道を更に西進して野猿峠から北野へ至る道は、殆ど車道ばかりなので、ここから、北へ短い尾根を下ることにしました。やがて谷沿いのメインルートに合流し、頂上園地から公園入口まで10分程。長沼永山公園内は、本コースの中でも最も樹相が美しく、尾根や谷の地形もはっきりしていて「山に来た感じ」のする所です。更に駅まで5分程ですが、駅の手前の交差点右手の「山田うどん」で天ぷらそば(367円=かき揚げのサクサク感が堪りません(^^))を食べて行きます。


 長沼公園の尾根道を下る。





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