2002年12月29日(日)晴 (JR・中央線上野原よりバス)甲東小学校前BS1010…1052瀬淵山1109… (300) 42 (560) 69 1218高指山1229…1244不老山1256…1318山ノ神1324…1349不老下BT(バスで上野原へ) (・911) 15 (△839) 22 (590) 25 (340) 体力度A+ 神経度B- (歩行合計約3時間15分) ◇2.5万図 上野原 □筆者参考文献 「朝日新聞夕刊「マリオン」山便り 甲東三山」(高見澤洋子)中央線・鳥沢の北にある扇山は非常に賑わっていますがその奥の権現山もタクシーを使えばアクセスは悪くなく、近年、ハイカーに結構ポピュラーな山となっています。その権現山から東に延びる尾根上の雨降山(・1177)から南に分岐する尾根はゴウド山(・887)の南で東寄りに向きを変え、再び高まった911m標高点ピークが高指山です。高指山から尾根は分岐して南に不老山、南東の末端に瀬淵山があり、これらをまとめて甲東三山と称します。 高指山−不老山−不老下BTは、権現山の下山路としてガイドブックにもよく紹介されていて、とりたてて困難もなさそうなので、甲東小学校前−瀬淵山−高指山の区間が不明な部分が大きく、本日のハイライトと言うことになります(^^)。 朝、自宅でぐずぐずしていたため、甲東小学校前バス停に着いたのは10時を回っていました。帰りは一つ奥の終点・不老下から乗る予定なので、バス停標識に掲示されている時刻表を見るとこの日甲東小学校前14時20分の次は16時台となっています。参考文献が示す歩行時間は約4時間。従って、一つ手前の不老下BTには14時15分頃までに下り着くのが良さそうで、もし乗り遅れたら、−大野貯水池−四方津と歩くつもりです。 小学校の角へ行くと古びた指導標が「右 桑久保東地区」を示しています。バス停周辺は丘陵地の谷にあるので随分山深い感じでしたが、車道をくねくね登って行くと視界が開けてきて、近くを通る中央道の高架が同じくらいの高さに見えます。 桑久保東地区の入口より。集落の後ろに瀬淵山やがて、正面に瀬淵山も見える二股から右に桑久保東地区の集落へ入って行きますが、どんどん歩いて行くと左(西)へ逸れていってしまいます。参考文献が示す瀬淵登山口の神社の鳥居はもっと右(東)の筈なので、たまたま出合った現地の住民に神社への道を尋ねると、すぐ目の前右手の小径へ入ればいいとのことで、その道を行ってみると一段上の車道に出て右へ僅かで鳥居の石段を上がった上に着きました。参考文献が示す通り、ブランコの右手から山道が始まりました。 初め、山腹を右へ巻き登り、その後ジグザグに登って行きます。一部、倒木や藪(カヤト?)の被ったところもありますが、道自体は山頂まで非常にしっかりしています。それもその筈、山頂には奥宮らしき建物や大きな石碑がありました。 瀬淵山より富士山。山頂からは、若干木に邪魔されながらもコモア四方津、四方津御前山、中央道談合坂下り線SAの向こうに前道志、丹沢等、南面の展望が開け、視界の右端には真白き富士山も望まれます。頂稜を僅かに下りながら東へ50〜60mくらい行くと好もしい雑木林の道の上に553.5mの三角点が見えました。 瀬淵山から高指山へ続く尾根は、地形図で見る通り、つながり方が不自然なので、頂稜部西端から、道也に行かず、注意深く見極めてやや道らしくない右手の尾根を下ります。鞍部からは、道もはっきりしますが、巻き道も多数現れるので、とにかく尾根に沿っていくように心がけました。 途中、深さ・幅とも3mくらいの小さな切戸状の手前で右へ巻き下ります。この巻き道を直進して右手山腹を行くと和見方面ですが、切り通状を左へ抜けますと指導標があり、尾根のやや左側へ行くのがルートです。 この後、念のため尾根通しを行ったのですが、やがて登り着いた鞍部で、本日最初で最後に出合った登山者が「不老山から来た」とのことなので、そこからは、その人が来た、尾根を左へ外れる明瞭な道を行きました。しかし、「不老山から来た」というだけでは、必ずしも尾根通しに高指山も通ったと言うことになりませんので、どんどん尾根から外れて行く道を歩きながら、もしかしたらこの道は高指山を巻いて不老山へ直結しているのではないかとの不安も浮かびました。が、やがて道は右手へジグザグに山腹を登って尾根に合しました(^^)。 尾根の地形が若干高原状に広まって、肩のようなピークからひと登りで、本日の最高点、高指山です。樹間から雨降山〜権現山方面が大きく望まれます。 高指山山頂。樹間から雨降山方面。不老山へはひとしきり下った後、小さな登降を繰り返します。一瞬、「これは先が思いやられる」と思いますが、その矢先、高指山から15分ほどであっけなく不老山の山頂に着いてしまいます。 不老山よりコモア四方津、高柄山、丹沢主脈。不老山の山頂は北西側の樹林の中、何故か標識類が林立し、東から南にかけては立木越しに、東丹沢仏果山塊、丹沢主脈、富士山等の展望が得られますが、午後なので、モヤもやって来たのと逆光気味で、墨絵風と言うか、影絵風と言うか、あまり明瞭な視界ではありません。展望のためなら逆コースの方がいいかも知れません。 ここから、不老下バスBTまでは、1時間も見ておけば十分だと思うので、13時15分頃出発すればいいとも思ったのですが、初めての道、バス停探しに手間取ったりすることにビビって、13時前に下り始めてしまいました(^^;)。ここから先、時々見かける指導標には「不老下」の文字はなく、「西不老」を目指します。 少し西へ行った後、南へどんどん下り、尾根が急になるとジグザグ道になります。途中、松の木越しに富士山、手前に中央道中央道談合坂上り線SA(こちらが本来の談合坂)と言う、順光になる朝ならおあつらえ向きの絵柄の撮影スポットもありました。その先、僅かにバルコニー状に突き出した小平坦地には小祠(山ノ神)があり、ここでも南面を眺めながら時間調整も兼ねて一休み。 更に下り、、車道に出たら道也に下って行きます。「ト」状に突き当たっても鋭角に左へ下る等、道を拾って下って行くと不老下BTとその前の小園地が見えて来ました。不老下BTへは、案の定、バス発車時刻(1418)より30分近く早く着いてしまいました。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |