西ノ入浅間山(外秩父)



                       2003年1月13日(月・祝)晴

寄居1207…JR八高線・折原1244…明善禅寺1320…1343浅間山1348…1357巡視路1402…
(100)   37      (120)     36   (160)    23   (322)     9     (300)   6

1408採石の場上1413…1443分校1452…1555折原1600…1637寄居
       (300)    30   (220)    63            37

                  体力度A+ 神経度B (歩行合計約4時間30分)
◇5万図 寄居
□筆者参考文献 「秩父の低山」(守屋龍男)

 西ノ入の浅間(仙元)山は、小さな里山ですが、その名に相応しい顕著な円錐形で、登高欲をかき立てられます。参考文献では北側に谷一つ挟んで向かいの三品石尊山(約260)とセットで紹介されていましたが、一度下山し、登り直すように書いてありました。しかし、地形図で見ると、それぞれ西側の送電線の通る尾根から派出した位置にあるので、中間部は送電巡視路をを使えば、尾根通しに行けそうです。多少の藪があっても全体の距離が大したことないので、体力・気力的には持ちそうです。また、もし、巡視路から石尊山への尾根上が通行不能でも、巡視路から西側の道路までの比高は100mもありませんから、エスケープは容易でしょう。そう思って出掛けたのですが…。

 全体で3時間程度の歩程と見込んだので、寒さを嫌って朝遅く出たのですが、東上線での寄居着が正午前(駅前の食堂で昼食後出発)では、流石に遅すぎたことを、後で後悔することになります。八高線の接続が悪いので折原まで歩きましたが、未知の藪山であることを考えれば、時間・体力に余裕を持てるように、八高線を利用して10時過ぎには折原を出発出来るようにすべきでした。


 明前禅寺へのアプローチから浅間山。


 折原駅前から車道を南下、神社の先、そのまた先の分岐は何れも右に入ると、集落のの道となり、正面に浅間山の特徴的な姿が目立ちます。やがて、左から車道を合わせ、更に分岐を右へ行くと橋を渡った右手が明前禅寺です。
 寺の右手、駐車場の奥、藪っぽい竹林の小径に入ります。道がはっきりしないので、つい浅間山の山頂方向である左手に行ってしまいますが、すぐに通行困難になり引き返し、今度は右手を登って行くと、何とか竹林を抜けて、これも藪っぽい元桑畑に入ります。ここも歩き易そうな所を選んで適当に上へ上へと行くと、尾根上で明瞭な道に出合いますので勿論左折して浅間山を目指します。
 やがて植林帯に入るといよいよ円錐の山体の急斜面を登ることになりますが、藪がないのは有り難い。木に捕まりながらの急登を数分頑張れば、物置のようなトタン小屋のある浅間山山頂ですが、植林の隙間からは、東側に採石場がある事くらいしか判りません。
 山頂からは西へ急降下し、明瞭な道を尾根伝いに行きます。最後に尾根の分岐点ピークを右へ巻くようにして送電線巡視路に突き当たりますので右折します。巡視路は期待した通りの尾根上の良い道で、低山歩きの醍醐味を満喫しながら北上します。左手に皇鈴山〜登谷山の尾根を見つつ、小さな登降や屈曲も楽しみながら歩いて行くとこ僅か数分、が〜ん!「この先採石場の為関係者以外立入禁止」と表示された柵が。
 柵は道幅だけにあり、容易に右横を通り抜けられるのでちょっと偵察に。少し先へ進むと、確かに左下が採石場のようで、道は上の縁を通っていますので西側の眺めが開けます。採石後の崖の色が新鮮ではないので、最近は掘っていないようです。しかし、道の前途は、伐採された木や枝等で塞がっています。


 採石場から登谷山方面の眺め。


 送電線は生きてるようなので、少なくともあの向こうの鉄塔から先は巡視路が通っているはずですが、いくら僅かな比高と距離とは言え、現時点で下降路は見つかっていませんし、夕闇まで時間的余裕もあまりないので、右から巻くなどの突破口を探すのは断念し、先程の浅間山分岐まで戻りました。


 送電巡視路の尾根から浅間山を振り返る。


 さて、来た道を戻るのはいやなので、今度は送電線の尾根を南下しました。適当なところで、右手(西側)道路への下降路を見付けて下ろうと言う算段です。小さく上下しつつ少し行くと、右手に幅1.mほどもある明瞭な下降路が見つかりましたが、まだ降りるのは勿体ない。これで取り敢えずは、急な登降のある浅間山経由で戻る必要はなくなり一安心。いよいよ道に困ったらここまで戻ることにして更に南下を続けます。
 その先で、尾根は高度をどんどん落とし明瞭な鞍部に着きました。ここから、登り返して、更に先へ行きたい所ですが、こちら方向へは先程の石尊山方向とは逆で、行けば行くほど下山後、駅が遠くなります(T_T)ので、右手に下降路も分岐していることもあり、ここから下山することにしました。
 始めはいい感じの下降路も途中不明瞭になり、右へトラバース道に入ると沢に突っ込む感じでヤバそうなので引き返すと、さっき不明瞭になった辺りから左下に下降路を発見。これを行くと民家の裏手のような所に出て、道がなくなりました。
 もう、お目当ての道路までは50mほどですが、道を発見できずに畑の中を通るようなことになると地元の人に見つかったらヤバい。おそるおそる建物の背後に近付くと、そこは民家ではなく学校のようで校庭への道も発見し一安心。乱入先としては校庭の方が畑よりは罪が軽そうです。休日でもあり学校には人影ナシ。幸い見咎められることもなく校門から脱出することが出来ました(^^;)。校門への取り付け道路の入口に「東秩父村立西小学校大内沢分校」と書かれた標識がありました。
 さて、折原へは目の前の車道を右へ北上します。しばらく歩いて先程の採石場を下から眺めた後、道路は送電線の尾根を低く乗越して下って行きます。登る筈だった石尊山を右手に見ながら行くと、分岐になり、右へ折原を目指します。やがて左手に車山への登山道を見送ると右手に浅間山がここからも端正な円錐形に見えます。


 車山登山口付近から浅間山。


 辿り着いた折原駅からはまたも接続が悪く、帰りも寄居まで歩く事となりました。



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