勝峰山(奥多摩)

緑のルート


                       2003年3月30日(日)晴一時曇

JR五日市線・武蔵五日市1005…尾根突端登り口1025…1105勝峰山1120…
     (190)             20  (220)      40   (△454)  45

1205新所沢線17号鉄塔1215…1252△631.9ピーク1257…
       (505)     37    (△632)    65

1402金比羅山上部(1420 ・468ピーク1427)1433…1455檜原街道小中野1500
   (440〜450)             22      (200)

(西戸倉・三島神社1530)檜原街道小中野1546…1609武蔵五日市
             (200)        23

   体力度B- 神経度B (金比羅山、戸倉付近の徘徊を除く  歩行合計約4時間40分)
◇2.5万図 五日市 武蔵御岳


 奥多摩・日の出山から五日市方面へ長くゆっくり下って行く金比羅尾根の途中から北側へ分岐する市町界尾根(深沢尾根)の途中、少し北東に外れた位置にある三角点峰・勝峰(かつぼ)山は5万図にも山名注記があります。「中央線の山を歩く」(藤井寿夫)やウエブサイトの検索記事では金比羅尾根から勝峰山を経て幸神神社方面まで道が通じていることは分かりましたが、何れの記事にも幸神付近の登山口について場所が特定できるような記述がありません。
 こりゃ面白い、歩いて見よう、と思いましたが、朝からハイキングの装備で出掛けて登山口が発見できずに断念では残念過ぎますので、遅く起きた前週日曜日の夕方、偵察のため付近を散歩しました。しかし、武蔵五日市駅方面から北上して突き当たった、勝峰山から南東に幸神へ延びる尾根の突端の法面には踏跡らしき物はあるものの指導標はなく、登山口としてまともに使われている気配はありません。右へ、平井川左岸を平井橋まで歩いてみても、勝峰山北東面はほとんど採石場及び関連施設で関係者以外立入禁止のようです。また、左へ、南西側の沢に沿った道を700mくらい入って見ましたが、右手の集落がとぎれ、水道タンクのような施設の先まで行っても指導標は見つかりませんでした。結局、道がどうであろうと先程の突端法面を登って、尾根を辿るのが一番確実との結論になりました。

 武蔵五日市駅から左へバス通りを進めば線路の高架をくぐって左へカーブ。市町界尾根の扁平な鞍部をゆるい登り下りで乗越てして行く道には「秋川街道」の標識がありました。峠にあたる地点付近の小机バス停を過ぎると右手に校庭が見え、ラーメン屋のあるY字路を秋川街道から別れて左へ進むと、右手に屋根付きのゲートボールコートみたいな広場があります。右手広場の奥1本向こうの道の更に奥には五万図にも「シダレアカシデ」と注記がある幸神神社がありますが、偵察の時立ち寄ったので今回はこのまま直進、程なく目的の尾根の突端に突き当たります。


 尾根の突端の登り口。


 早速、踏跡をよじ登れば、程なく穏やかな植林の尾根道となります。藪もあまりない道を緩く登って行くと、ここまでちょっとあっけなく感じたのも束の間、未舗装ながらしっかりした車道に出てしまいます。採石場施設から登って来たらしい車道を左へ登って行くと、前回、こちらの採石場を眺めた通矢尾根末端部がよく見え、白山神社ピークや間坂峠も同定できますが、気になるのは再び入るべき山道。しかし、山道への入口を発見する事なく、車道の終点を迎えてしまいました。この先はもう、採石場の上縁のようですので、左、小規模な造成をした跡地のような所を登って稜線を目指しました。
 ここは、ブッシュになっていますが枯れて寝ており、初めはそれ程苦労しません。しかし上部ではブッシュも密度を増し、滑り気味。直登は困難と見て左へ外れれば、植林となり、右手造成地の上縁を登って行くと左から明瞭な道を合わせ、程なく勝峰山の山頂に着きました。


 勝峰山山頂。


 三角点標石と石の小祠のある山頂の切り開きには何故か少し北に傾いた古木が数本あり、丸太のベンチもいくつか設置されていますが、ここにいるのは筆者一人です。五日市駅改札前のコンビニで買った弁当を食べて出発。
 辿るべき金比羅尾根へ続く尾根は西へ続きますが、道は始めは南へ降下するので不安になります。しかし、その後右へ回り込んで、西向きの尾根道となります。次の分岐では、左の方が直進っぽくて、一見メインルート風ですが、これを採ると左へUターンして市町界尾根を小机方面へ戻ってしまいそうなので右折。
 すぐに、造成地の上縁に出て視界が開け、勝峰山より一つ北にある採石場(?)が眺められますが、谷に沿ってえぐられているので、将来は日の出村(当時)を有名にしたな処分場(二ツ塚峠付近)の後継ゴミ最終処分場として利用できそうです(^^;)。造成地の上縁を通るときは立入禁止区域に入ってしまったようなヤバい雰囲気ですが、それも僅かで、この先はまた樹林帯となりずっと明瞭な尾根道が続きます。


 造成地の上縁より。


 右側に時々日本セメント(現太平洋セメント)の立入禁止看板を見ながらいくつものピークを越えて徐々に高度を上げて行きますとやがて右手が立入禁止の金網となり、道也だとすぐ先のピークは左を巻いて行きますが、せっかくなので寄って行くと期待通り631.9m三角点ピークで、金網に取り付けられた立入禁止看板に「タルクボノ峰」と落書きされていました。
 その先、左へカーブして緩く登って行けば間もなく金比羅尾根に合流します。時間と体力に余裕があれば、右へ日の出山を目指す事も出来ますが、今回はそんな余力もなく(^^;)左、五日市方面へ下って行くことにしました。金比羅尾根は日の出山から五日市方面へ比較的距離を使って緩く下って行くのが特徴なのでのんびり歩けます。
 ハイキングコースは尾根の合流点のすぐ下を巻いているので、そこへ降りましたが、すぐ先のピークにはハイキングコースを外れて登ってみました。このピークは先程の合流点付近とほぼ同じ高さ(約650m)ですが本日の最高峰という事になります。
 金比羅尾根を下って行くと左右の足下樹間に車道が見えていやな感じ。その先で、左右の車道がつながって尾根を乗越ているのを見て、「そう言うことか」と再度がっくり(^^;)。ハイキングコースは車道の上を高架橋のように渡って行きます。この辺車道の脇はは平坦に造成されていて、この先は伐採地です。伐採地は親子連れがいたので、展望を楽しむ余裕もなくさっさと通過。すると、あっけなく金比羅山公園上部に着いてしまいました。
 こには琴平神社がありますが2.5万図を出して見ると、金比羅山の注記は468m標高点ピークに付けられている感じで、鳥居記号は少し先の一段下。初めに思ったのは、「もう少し先(下)に神社本体があって、鳥居記号はそこではないか。それならここの少し手前の岩塊が468m標高点ピークのはず。」ということで、岩塊に登ってみましたが、腕時計の高度計は450m程度で、誤差を考えても低過ぎ。
 ピークを求めてどんどん戻ると、とうとう先程の伐採地。ここには、もろ2.5万図468m標高点という感じのピークがありました(^^)。やはり、鳥居記号は先程の琴平神社だった訳です(^^;)。ピークに登ってみると南東面は伐採地のテリトリ内で、戸倉三山方面がよく見えます。その手前の小さな尖峰・戸倉城山(△434.1)は、登ってみたいピークだったので、可能なら、そこへ向かう事にしました。登山口さえ見つかれば15時に登り始めても、日没を迎えずに下れるはずです。


 金比羅山468m標高点ピークより戸倉三山方面。


 金比羅山公園上部に戻り、ここから、順路は公園内の遊歩道を花や草木を愛でながら五日市方面へゆっくり下る遊歩道ですが、直進して沢戸橋方面へ下ります。石段の多いやや急な道を下りきり、民家の庭先のニラバナやスミレの類その他多彩な花々を愛でつつ里道を少し行けば、檜原街道・小中野の交差点です。
 ここから、まずは刈寄山方面への道に入り、その後右へ折れて、戸倉集落上部の三島神社まで小学校前の梅林など愛でつつ徘徊しましたが、神社のに裏手に城山への道はなくタイムリミットと見て退散。事前に何となく得ていた情報では登路は多くあると思っていたのですが、比較的無名の山ですから、やはり資料持参なしでは道は簡単には見つかりませんでした(^^;)。
 小中野交差点へ戻って武蔵五日市駅への檜原街道沿いも面白げな店などあって風情が良く、長くは感じませんでした(^^)。



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