相原・七国峠(多摩)



                        2003年6月1日(日)曇一時雨

JR・相原1301…山道入口1312…1341七国峠1351…1353大日如来ピーク1408…
    (140) 11   (150)  29   (180)     (△223)      18

東京家政学院前1418…朱雀路1431…開都入口1441…1503相原
     (160)  13 (190)  10 (160)   22  (140)

                  体力度A 神経度A+ (歩行合計約1間55分)
◇5万図 八王子

 東京周辺のハイキングで七国峠と言えば、飯能の南、東青梅からツツジの名所、霞丘陵ハイキングコースを経て辿ったりする場所が第一に思い浮かびますが、今回行ったのはそこではなく、八王子の南、町田市との境の東西方向の尾根上の七国峠です。台風崩れの低気圧の影響で、曇り基調でゆっくり回復予報のこの日曜日、大リーグを見た後、ハイグレードな散歩という感じで、新緑に漬かる気分で出掛けました。
 ネットで検索してみると七国峠付近には鎌倉古道が通じ、ハイキングと言うよりは史跡の道が整備されているようです。この付近、八王子側は宅地開発で立入禁止のため、町田市の相原周辺を歩くことになります。五万図で見ると、JR・相原の西側から住宅街を経て北西に登って行くのが最短のようですが、それでは余りにあっけない感じなので、峠へは市境の稜線を東から辿ることにしました。

 改築成った相原駅の東口から、造形大〜八王子方面への車道を北上します。先程、京王八王子からJR・八王子まで歩いた頃は陽も射していたのに、今はどんより黒雲も層を成す空模様です。しかし、周りは栽培、自生含めて花が多い道です。反対運動の看板も立つ乗馬クラブを右手に見た先、五万図が示すあたりに、左へ山道の入口を見つけました。指導標はなく、車道とも思えるような広いを緩く登れば、すぐに尾根上の道となります。この辺、早くも新緑の雑木に囲まれた、幸せな歩程です。
 しかし、すぐに右側(北側)には立入禁止のサクが現れ、その後、北側の展望が開けます。視界の右側は緑豊かな森林、そして左側は、宅地開発のために伐採後、整地された赤茶けたベアグラウンドです。このころ、ついに細かい雨が樹木に当たる音が聞こえます。

 稜線の北側。


 そこから先、道は細くなり、ぬかるんだ谷に降りたり、草地やササが被る道を行ったりで靴やズボンは水が浸透し、泥も付き、顔にはクモの糸が掛かり、前日までの雨のなごりと現在この天候ではやや不気味な道です。この辺りに限ってはやはり冬枯れの季節向きかも知れません。
 尾根道になってちょっと行った先、五万図上「峠」の字の南東の鞍部は、相原駅からの最短ルートとも思われた太い道も登って来ており、ここが七国峠かと思いましたが、指導標の「七国峠」は更に先を指していました。
 そのまま、道也に尾根のや左を行くと、やがて右後ろから太い道を合わせ、すぐ先の指導標に「七国峠」とありました。五万図「七」の字の南西、北側から回り込んだ辺りです。目の前のY分岐、指導標によると左・「丸山表」、正面・「鎌倉古道」で、一見こちらが西のようですが実は南向きで、右・「お大日さま」方面に直角に曲がって登って行く道が西方向です。
 程なく登り着いた広いピークには先程の指導標から予測されたように大日如来像があり、説明板もあります。また、その左後ろには「七国山関七州見晴台跡」と彫られた石の標柱もありますが、樹林のため展望には恵まれません。ここが五万図223.1m三角点ピークの筈なので標石を探しますが、なかなか見つかりません。草に埋もれかけた三角点標石をやっと見つけたのは、右手奥の端っこで、「大切にしましょう」の標柱も倒れて朽ちかけています。


 大日如来像がある三角点ピーク。


 更に道也に行き次のY分岐は左を選べば、雑木の道も後僅かで、やがて浅い谷のような平地に下り着き、左・休耕田のような草地、右・植林の境の道となります。既に雨は止んでいます。程なくバス通りに突き当たった正面は「東京家政学院」です。バス停は数十m左で、更にその先100mくらいを左折して裏道に入ります。
 やがて道は低い尾根を緩く乗っ越して行くので、峠にあたる辺りでは前方に橋本の市街地が望まれます。この地点、左から来る車道の先は七国峠のようです。というのは、右手に「朱雀道」(鎌倉古道)の入口があるからで、無論そちらへ入ります。


 再び入った雑木の道は木洩れ日も射していい気分。


 また雑木の中を歩くことが出来、今度は木洩れ日も射してますます気分の良い道です。しかし、10分程であっけなく下り出た「開都」の入口は、先程の東京家政学院前のバス通りを南下した、大戸−相原のバス通りとの交差点のすぐ北東の地点です。指導標「順路」に従って少し東へ行った後右折してすぐ、ファミレス「ガスト」の脇で大戸−相原のバス通りに出て、左(東)、相原駅方面へ向かいます。
 このバス通りは相原駅の300mくらい南でJR・横浜線と交差しそうなので、左諏訪神社入口の少し先で左へY字に分岐する裏道に入ります。この道は期待したほどぴったり駅前に突き当たるような道ではありませんでしたが、バス通りよりは近い位置で線路に突き当たりました。少し左へ歩き、新駅舎完成祝賀行事の獅子舞の前を通って、駅舎内渡線橋上の改札口への階段を登りました。

 比高も奥行きもささやかな丘陵の道ですが、終始雑木林の中、この時期どっぷり緑に漬かる事が出来ました。と言うことは、紅葉や冬枯れの時期にも味わい深いヒルウォーキングが楽しめそうなコースです。



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