2003年11月14日(金)快晴後曇 (JR青梅線・青梅よりバス)滝成BS 900(道探し)910…稲詰峠930…949夕倉山955… (200) 20 (330) 29 (△411) 50 松ノ木峠1045…1100伏木峠1105…1210高水山1223…1246岩茸石山1252…惣岳山1322… (380) 20 (400) 65 (・759) 23 (△793) 30(・756) 53 1415JR・御嶽 (240) 体力度B- 神経度B (歩行合計約5時間10分) ◇2.5万図 武蔵御岳 □筆者参考文献 「多摩100山」(守屋龍男)この日は、有休を取っていたのですが、天気も良さそうだったので、参考書で見つけた知られざるコース、高水山から東方に続いている低い尾根(参考書によれば「ノボリオイゾネ」)を歩く事にしました。しかし、ここだけだと1日潰して行くには短か過ぎて勿体ないので、伏木峠まであまりタイムロスせずに行けたら、本丸とも言える高水山を目指す事にしました。 青梅駅前から上成木行きバスに乗車。しかし、乗ってみるとこのバス、東青梅経由でしたので、東京方面からですと東青梅駅から乗った方がよいかも(^^;)。滝成BSで降車後、近くの低い石垣に腰掛けて、青梅駅で買ったハンバーガーで腹ごしらえ。 参考書には「資材倉庫の先を左へ」とありますが、それらしき施設が見当たらないので、バス停の裏から橋を渡って、右手の落ち葉に埋もれた簡易舗装道を登っ行くと台地状になった先で完全に藪の中となりました。そこで、その手前右手へ分岐する細道を行くと、果樹園のような立木がまばらに植えられた広場に出てしまい、その先のルートが特定できません。先が見えないまま強行突破するのは、道でもない他人の畑の中をうろうろすることになり、地元の人に見咎められそうなので、取り敢えずバス道まで引き返しました。こういう無名の山では尾根に取り付くまでが第一関門なのはいつものことです。 始めに登ってみた簡易舗装道の先は藪の中に消える(^^;)。バス道の100mくらい先には建設会社のガレージのような施設が見えましたので、行ってみるとその先に左折路があり、これが参考書の「資材倉庫」であると同定し、その道に入りました。この道もすぐに細くなり、結局先程の果樹園様広場に出てしまいましたが、こちらからですと、僅か盛り上がって山の方へ続いている小径幅の帯を発見できました。広場の中をそこまで行ってみると、その帯状の盛り上がりはやはり道で、山道へつながっていました。 台地状の広場から急斜面の山道に変わると道は明瞭になり、着いたノボリオイゾネ上の鞍部が稲詰峠ですが、反対側へ下る道は既に廃道の様です。いよいよ、ここから西へ尾根を辿ります。 参考書には、夕倉山(411.2m三角点ピーク)へは「幾つかの小ピークを北側(右側)に巻き…」とあるので、最初の左(南側)への巻き道は無視して、尾根を登って行くと、2度ほど北側から巻いた後、尾根上の緩い登りで辿り着くピークを一つ越し、その次のピークが夕倉山でした。 夕倉山山頂。夕倉山からはやや右(北西)へ下り、このあと出来るだけ尾根上を行きますが、先が急斜面のため左を巻き下る箇所があり、錆びた索道の車輪が放置してある先の鞍部は茗荷峠とのことですが、気が付かずに通過し次のピークへ登りました。 やや急登を登った後の381m標高点付近、木に巻かれた青のビニル紐に導かれて右へ折れ下ります。また、やや急登で登り着いた、木の祠の残骸の様なものがある420m等高線ピークからも右へ下ると、尾根の合流する僅か手前でY字路となります。参考書の概念図ではこの辺が松ノ木峠になっており、本文の「十字路」と言う記述と異なるので、ちょっとうろうろしましたが、本日のルートがくぐるべき送電線が尾根を横切るのが左方に見えましたから、左へ僅かに下って行くと、参考書本文の記述通りに十字路になっている松ノ木峠に着きました。 松ノ木峠手前のY字路。このように、個人著の紀行文を参考書とする場合、本文がガイドとして使うにはルートの説明が不適切な場合があることの他、附図の不正確さにも警戒が必要です。 松ノ木峠からも尾根を行きます。すぐに鉄塔の下を通り、大指山(450m等高線ピーク)、455m標高点ピークと越えて下って行くと、藪っぽっくなって鞍部に着きました。ここが伏木峠で、北側は植林帯で暗く南側の眺めも対面する尾根が近くて閉塞感のある所です。 参考書ではここから右(北側)へ上成木BTまで下ってお終いですが、今回は高水山を目指して正面の尾根を登ります。 ここから、参考書にも2.5万図にもない道を本日最大の標高差150mくらい登ります。ひとしきり登った後、やや左へ続く尾根に合流、更に登りますと傾斜は30度くらいにもなり、勿論両手動員ですが、藪が薄いし、足下も悪くないので難路という感じではありません。時たま水平道のような踏跡を横切りますが、横へ行ったからと行って登り易くなる訳でもなさそうなので、ひたすら上を目指すと、たまに木に巻かれた目印が目に入り、選択が正しかった事を裏付けてくれます。左手にトタン板のようなものが見えたら、程なく車道に飛び出しますので左へ。 車道から見下ろすノボリオイゾネ。普通、ハイキングでは車道歩きは嫌いますが、眺めのない藪道から解放されて、いい気分で歩いて行きます。すぐ先で左手に本日辿ってきたノボリオイゾネを見下ろすことが出来、その先では右手に奥武蔵方面の展望も得られます。途中、右へ入ってまた一部山道を歩く事も出来ますが、ピークは巻くので下りのロスがなく、効率よく少しずつ高度を上げていく車道の方をそのまま、高水山直下の常福院入口の標高675mくらいの地点まで行きました。幸いここまで、自動車にも人にも出合うことありませんでした(^^)。 整備された遊歩道を常福院へ登り、更にその裏手をひと登りすると高水山に着きました。平日とは言え、流石に奥多摩入門コースとして名高い高水三山ですから、数組のハイカーが憩っています。 高水山山頂付近。高水山からは岩茸石山、惣岳山と辿って御獄駅へ下りました。この辺はガイドブックにもよく載っていて、整備されたハイキングコースですから、普通ならここでの特記事項はないルートですが、岩茸石山の手前の登りでラジオマン(山でイヤホンでなくスピーカからラジオを鳴らす人)の老人の騒音被害、岩茸石山からの下りでオバサン数人組の落石恐怖被害(4〜5cmの石が1.5mくらい横を通過。直撃なし。ビビらされただけ。)に遭いました(T_T)。こんな、人通りの多いところでは、落ちやすい浮き石はもう落ち尽くして残っていないとも思うのですが、きゃつらにはキューのような杖(19.06.03註:トレッキングポールの類だと思います。)という強力なウエポンがあり、急降下の最中でもご飯の支度の話などしつつ、それで容赦なく石を突き弾くのですから、足がずれてずり落ちたなら2〜3mで止まる石も、位置エネルギーのポテンシャルを見せつけようとする訳です(^^;)。 惣岳山手前からの奥多摩主脈2峰。▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |