2003年12月21日(日)快晴 JR五日市線・武蔵五日市823…908光厳寺916…953城山1010…1119荷田子峠1125… (190) 45 (260) 37(△434) 69 (400) 17 車道1142…沢戸橋1214…1128五日市郷土館1145…1300武蔵五日市 (260) 32 (190) 14 (190) 15 体力度A+ 神経度B- (歩行合計約4時間10分) ◇2.5万図 五日市 □筆者参考文献 「東京近郊 日帰りハイキング」(馬場渓二)戸倉三山・臼杵山から北東に下る尾根を辿った場合、荷田子峠から左・荷田子へ、あるいは右盆堀へ下るのが定番となっています。しかし、尾根は更に東へ五日市の街の西端に聳え立つ城山(戸倉城趾)まで続いています。城山については、ガイドブックにも殆ど紹介されていませんが、今回の参考書には一般向けコースとして紹介されていますし、ネットで調べてみると城山−荷田子峠間も道はあるようです。是非歩いてみたいと思っていました。戸倉三山と結びつけて歩けばロングコースとなりますが、今回はこの個人的未踏の部分だけのショートコースが丁度よい。 というのは、先週末も快晴だったのに、久々に通風発作が出てしまい、山歩きどころではなかったのです。秋の健康診断で、春には240もあったγ-GTPが95に減るなど、肝機能を示す数値に軒並み改善がみられ、喜んでいたのも束の間、突然地獄を見ました(^^;)。しかし、薬を飲んで発作箇所左足親指付け根付近の痛みも治まり、今週末も快晴と言うことで、今度こそ、軽いハイキングでもいいから出掛けようと思っていたわけです。以前より笹平から市道山−臼杵山−城山と辿るコースとして歩こうと温めていたのですが、人通りが少なくて、短めで、個人的未踏のコースと言うことで、今回、城山−荷田子峠だけ抜き出して歩いてしまいました。 武蔵五日市から、数馬方面へ向かうメインのバス通りを西進すると、やがて正面に目指す城山の金字塔が目立ってきます。小中野の交差点から左へ入り、沢戸橋を渡って右折すれば沢戸橋BS。そのすぐ先を左折して路地へ入り登って行くと小学校の角に突き当たり、右へ。更に小学校の脇を左折して登って行けば光厳寺。門前の御影石のベンチに腰掛けて駅コンビニで買ったサンドイッチで腹ごしらえ。 バス通りより城山を望む。寺の右手の道を登って行くと墓地になりますが、更に上への道は見当たりません。墓地の左手から寺の裏へ回り込み、藪っぽい道を更に左へトラバースして行くと、左手から登って来る明瞭な道に合流。後から見たら参考書の附図も左へ行くようになっていましたから、寺の前から左を目指すべきでしたが、本文に「寺の裏手に回り込み」と書いてあって附図は別ページだったため、つい一番広い右手の道を行ってしまったのでした(^^;)。 この道も始めはトラバース気味に登って行きますが、やがて尾根を捉えて右へぐいぐい登ります。更に、支稜から主稜へ移ったような感じで左へ登って行くと、足の置き場に溜まった落ち葉で滑りやすい露岩帯を慎重に登って行きます。左手に手摺りが現れた後の2〜3m程は、妙義白雲山に登った時のように左右の足の置き場を考えつつビビりながら登りました。 露岩帯の尾根道を登る。辿り着いた城山山頂は、戸倉城趾の本丸で、立木のため残念ながら西側中心の山岳展望はありませんが、東方のみ視界があり、五日市の街並みがジオラマのように見下ろせるほか、西武ドームや副都心の高層ビル群も目立っています。駅コンビニで買ったおにぎりで昼食。 山頂から尾根を西へ辿ります。すぐに右手への下降路を分けた後、5分弱で双耳峰の西峰とも言うべきピーク(出丸。本丸とほぼ同じ標高。)に着きます。直接先へ下るのは急すぎるので、僅か手前に戻って右から巻き下りますが、この辺から指導標もあり、道も高水三山なみに明瞭で、駅からも近いのに、筆者か何冊か持っている、奥多摩のコースが収録されているガイドブックのどれにも載っていないのが不思議な感じです。 すぐに連続して2基の鉄塔の下をくぐりますが、1基目の送電鉄塔下からは、秋川の谷沿いに、三頭山まで見ることが出来、また、臼杵山方面は高く大きく望まれます。 鉄塔下より、松生山、三頭山方面を望む。ここから、荷田子峠までは、小さなアッブダウン等もあって、地形図上の距離は短いのですが、縦走している気分です。 やがて、右手、まばらになった立木越しに荷田子の集落が見え、荷田子峠が近い事を悟ります。そして、左(南面)への巻き道が現れすぐ先の左分岐道は沢戸橋方面(盆堀側)との表示がありますが、反対側への道がないので峠とは思えません。取り敢えずは尾根道を行き2つほど小ピークを越えると、右手に荷田子への下り道が現れますが、今度は盆堀側への道がありません。しかし、やや戻ったところから南面に分岐する巻き道が、先程の盆堀側への分岐につながっていそうなので、ここを荷田子峠と同定しました。 以前、盆堀側へ下ったので、今回は荷田子へ下るべきだったかも知れません。しかし、荷田子からバスに乗らなかった場合、どうせ武蔵五日市駅まで歩くなら、盆堀側へ下った方が近いし、山の中を行ける感じで、こっちを選んでしまいました。 先ずは、南面巻き道からすぐに下降する道に入ってみましたが、ジグザグに下って沢に近付いているようで、2.5万図に表示された道のように、沢戸橋方面へトラバース気味に下って行く道が希望の筆者としては、すぐに巻き道まで引き返し、さっき最初に見つけたもっと城山寄りの下降路へ入り直しました。この道は期待通りの軌跡を描いて盆堀川沿いの車道まで繋がっていましたが、最後、標高差数mを車道に降りる部分が崩壊していました。ルートは新たな法面の中を下る道に続いていましたが始めの1m程がやや悪く、滑って車道まで叩きつけられるのはいやなので、そこだけ避けて法面中の道よりやや上部の藪の中を数m進んでから法面中の道へ降りました。 盆堀から沢戸橋へ戻る車道から仰ぎ見る城山は峨々としていて、如何にも砦にぴったりな感じです。 沢戸橋へ戻る車道から仰ぎ見る城山は峨々とした感じ。やがて、小中野の交差点からメインのバス通りを武蔵五日市駅へ向かう途中、時間があったので、警察署近くの五日市郷土館を見学しました。 山中、他のハイカーに出会うことはありませんでした。ハイカーのターミナル武蔵五日市駅近くにあって、道も概ね良く整備されているのに、比較的お手軽に静かな山歩きが出来る点で、お勧めのコースと言えます。今回のコースは、車道歩きの比率がやや高く、その部分にバスを利用すれば歩程3時間に満たないショートコースに出来ます。しかし、五日市の街並みや山間集落の景色を楽しみながらの車道歩きも悪くはありません。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |