2004年2月28日(土)晴 (小田急・本厚木よりバス)鳶尾団地BT1408…1428展望塔1435…1441鞍部1448… (90) 20 (213) 6 (140) 10 1458鳶尾山1504…1535七尾山四阿1540…1553八菅神社奥ノ院1601…1627一本松BS (・235) 31 (200) 13 (160) 26 (95) (バスで小田急・海老名へ) 体力度A 神経度A (歩行合計約2時間00分) ◇5万図 藤沢 八王子 □筆者参考文献 「神奈川県の山」(広島三郎)日曜日が午前中雨の予報なので、この土曜日はどこかへ行きたいと思っていました。始めは本格的なハイキングも考えていたのですが、前週の残業疲れのせいか、寝覚めの頃に左膝脇をつってしまい、ヒルウォーキングに切り替えました。というより、主な失敗は前日の飲み過ぎで寝過ごした事と二日酔いで気力・体力が失せた事ですが(^^;)。 昼前に自宅を出て軽く、でもそれなりに歩ける場所は近場ではもう殆ど近年は行き尽くしているので、ややアプローチは遠くなりますが、かなり以前一度行ったものの、記録がなく、記憶も既に殆どなくなっている鳶尾山・八菅(はすげ)山へ行くことにしました。 鳶尾団地BT前の道を左へ。実は、ガイドブックを持ってくるのを忘れました(^^;)ので取り敢えず高まりを目指して、すぐの交差点を右折しましたが、帰宅後ガイドブックを見た感じでは正規のハイキングルートは、もっと先を右折するようです。駐在所の前を通って行くと目の前に公園。見たところ公園の裏手から登って行く道はありません。しかし右手にコンクリの階段があるのでそこを登って行きます。階段はずっと続いていて、いくつかの踊り場挟んで4〜50mほどの比高を一気に登って、やがて土の遊歩道へ。尾根道となり、左から正規ルートに合流ししばらく登って行けば、バラックの様な神社の広場の奥が展望塔ピークです。 鳶尾山展望塔ピーク 鳶尾山展望塔より仏果山塊(右)と大山 鳶尾山展望塔ピークより鳶尾山山頂方面螺旋階段の展望塔は十分に高く、その上からは360度の大展望が広がりますが、モヤっていてはっきり見えるのは近くの仏果山塊くらい。大山もちょっと霞んでいます。 次の鞍部は平に造成されていて、以前来たときは残土捨て場のような荒涼とした風景だった印象ですが、今では植生に覆われ多少穏やかな印象。でも、ルートは全く記憶が残っていなくて、ここで右手の道に入ってしまい、少し下って引き返し5分ほどロスしました。道也に左へ行くのが正しく、やがて鳶尾山山頂が視界に入って来ます。 山頂一帯は、貴重な自然林が伐採され果樹園のように立木が散在しています。立て札によれば地元愛川町が宝くじの補助金でサクラの名所にしようといるようです。土建業者に金を回す目的(その金の一部が政治家に還元される、あるいは事業が役人の再就職先の確保になるのでしょうか。)で自然林を伐採するような事業を推し進め、しかも、自然破壊を「整備」等と善行のように位置付けているのにはへそが茶を沸かします。しかも、ただでさえ、国も自治体も財源不足で増税必至なのに、いまだにこう言うところで無駄遣いとは!。よく、植樹を自然保護の一種のように唱えている詐欺師あるいはうつけ者を見かけますが、ダム建設等と同じく人工物(植林地)を作ってしまうのですから、植樹は伐採と合わせて二重の自然破壊なのです。自己増殖する植物(生物)であれば、ある意味弾薬より細菌の方が危険性が高いのと同様、ダム建設より罪が重いとも言えます。伐採してしまってから考え直すなら植樹せずそのまま放っておいて植生の回復を待つ方が自然に戻ると言うことで罪は軽いと言えるでしょう。どうしても植樹したいのなら、伐採前と同じ品種の木(当然何種類にもなる)を持ってくるべきでしょう。まあ、もっと高所から言えば人間の営みも自然の一部であり、山を破壊して造成してしまうことも自然の成り行きなのですが。それはともかく、筆者は個人的には、禿げ山は好展望なので好きです(^^;)。 鳶尾山は一等三角点の山として有名なのですが、筆者の5万図では単なる標高点で、一等どころか、三角点の記号自体ありません。ネットで検索してみると、地形図黎明期には確かに一等三角点だったのですが、その使命を終え、標石は地元小学校に移されてしまったようです。現在山頂に、小豆島産桃色御影石で出来ているはずの標石はなく、見つけることが出来るのは、4個の保護石に囲まれコンクリに埋め込まれた金属標のみです。 メインルートは次のピークを左から巻きます。せっかくなので寄ってみましたが、何故か身ぐるみはぎ取られて芯だけになった生木が立っていたこと以外、特記すべき事項はありません。 次の鞍部には簡易舗装道が横切り、尾根通しの道の入口には「行き止まり」の看板が立ちふさがります。地形図で見る限り、八菅山へ尾根通しに行くとしたら、2qくらい更に尾根を辿り、そこから右へ分岐する別の支尾根を戻るように辿ればいい筈なのですが、分岐点よりかなり手前からゴルフ場になっているので、ハイカーの通行は不可能と思われます。簡易舗装道を右へ下って行きます。 尾根を回り込みながら下って行くと、車道としては突き当たりになります。左(登り)は多分青空博物館、右(下り)は八菅神社入口方向の筈ですが、正面にある木の階段を登って行けばもう八菅山の領域内で、また車道に出ます。これを、左へ緩く登って行きました。やがて右手一帯はフィールドアスレチック施設になっていて、左に青空博物館への下降路を見送り、左手にゴルフ場が迫って来ると右手ピークがこの付近の最高点で四阿があります。この付近は七尾山と呼ばれるらしいです。すぐ横には展望塔もありますが、鳶尾山のそれより低く、周りの立木といい勝負です。見える景色も余り変わらないと思ったので登りませんでしたが、近景は違って見えるはずなので、今となっては後悔しています(^^;)。八菅山とは東斜面に八菅神社のある尾根一帯の地名のようで、山名ではないようです。はっきりとしたピークさえありません。 七尾山の四阿さて、車道を戻ります。前回は青空博物館へ下りましたが、今回はせっかく八菅山に来たので、八菅神社を目指します。先程来た道も見送って先へ緩く下って行くと、神社奥ノ院らしき屋根が見えて来ます。ここで右へ行けば神社の中を下れたのですが左のメインルートを採ったら一段下の入口(全体で言えば中段)まで大きく巻き下ってしまいました。仕方なく、奥ノ院へは神社内の石段を登り返しました。 中段の入口へ戻り、その先から、巻き下るメインルート(車道)とは別に一直線に下れる長い石段が始まっています。かなりの急傾斜なので注意しつつ石段を下りきると、あと僅かな緩い下りで八菅神社の一番下の入口に下り立つことが出ます。小学生の頃学校行事で八菅山でキャンプをしたのですが、キャンプ場(またはその跡地)らしき場所を発見することが出来なかったのは残念です。 八菅神社の入口ここから一本松のバス停までは20分くらいの歩程があります。かなり咲きそろった梅花を見ながら里道を適当に緩く下って行くと中津川にかかる八菅橋があり、これを渡ったあと対岸の段丘上段へ陸橋で登って行きます。陸橋なのにその名は「中津大橋」なんて、「大」の付くのは変な感じ。上の段は市街地となっていて、小学校の横など通ってバスの通る県道との交差点へ。 交差点が見えたと思ったらバスが通過して行きます(ToT)。交差点の左にある一本松BSに到着して時刻表を見ると、やはり1625の本厚木行き(1時間に2本くらい)が行った直後でした。次は1655でしたが、1時間に1本しかない海老名行きが1635にあったのはラッキーでした。(まあ、普通は山に来てバスを30分待ったとしても大したことではないのですが、この辺は市街地ですから(^^;)。) ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |