2004年11月27日(土)快晴 (秩父鉄道・三峰口よりバス)落合BS910…1045御岳山1130…三峰口1328 (400) 95 (△1081) 118(・316) 体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約3時間40分) ◇5万図 三峰 □筆者参考文献 「東京周辺の山350」(北村武彦)秩父御岳山は「みたけさん」ではなく「おんたけさん」と読むことをお奨めします。何しろ、木曽御嶽山の大滝口を開いた普寛行者が生家近くのこの山を開いたので、御岳山という名になったと言うことなので。 この山はずいぶん昔に登った事がありましたが、その時は三峰口から登り、落合へ下りました。しかし、落合から登った方が急な方を登りに使えて安全且つ効率的、下山後鉄道駅まで間近、しかも、バスで多少標高差も稼げると言うことで、今回は逆コースを辿りました。(前回が昔過ぎて、あまり記憶がないので、初めて行く山に近い気分(^^)。) 落合BSから少し進むと、右手に普寛神社(普寛行者の生家跡)がありますので、その手前の道へ右折します。少し行くと、指導標に導かれて谷沿いの登山道に入ります。 谷沿いの道を行く。この道は、数個の堰堤を越えた後、幾つもの小滝を越えて行きますが、木々も色づき、それなりに渓谷美も味わえましたし、さすが参道と言う感じで、沢を絡んで行くにも拘わらず、分かり易く、歩き易い道です。しかし、こんな感じで稜線まで行くのかと思いきや、枝沢の源頭のすり鉢状斜面となった頃、上方に車道の工事現場あり。右手からダンプカーが登ってきて気分が害されるだけならまだマシでした。車道に付随した下方斜面の工事のため、登山道が荒らされ(付け替えられ?)、ジグザク道は外傾していてずるずると滑りやすく、ビビりながら車道の左横を通過。 その後は、植林の中、ジグザグの登りになります。前方を仰ぎ見れば幹の隙間から青空も見え、両神山から続く稜線が近いことを思わせますが、実際に稜線に出るまでの登りは、結構長く感じました。 稜線に出たら右へ山頂を目指します。ガイドブックに痩せ尾根と書かれているだけあって、両側はかなり急傾斜ですが、尾根上の道は広いので、今日のように足下が良い状態の日であれば全く問題はありません。頂上直下の急登では、背後に両神山が大きく見えたので、木の枝越しに写真を撮りましたが、更に登ってみると山頂まで10m程度で、しかも、山頂の方が邪魔な立木もなく、しっかり見える場所でした(^^;)。 祠のある山頂からの展望は、北西面が開け、勿論、両神山が大きいのですが、二子山や御荷鉾山など西上州の山々、奥には浅間山も望まれました。南東面は木に邪魔されて、すっきりは見えません。 ![]() 秩父御岳山より北西面の展望。 じっくり休んで、昼食を摂り、展望を堪能した後、三峰口方面を目指して東へ下りました。少し下ると、熊倉山や武甲山も見えるようになります。更に少し下ると、奥武蔵や外秩父をバックに、暖かい感じに開けた秩父盆地(北西部の丘陵を含めた風景)を見渡すことが出来ます。 ![]() 秩父御岳山の東の尾根上より秩父盆地の展望。 地形図を見ての通り、三峰口方面へ続く尾根は、細かく屈曲しており、もしハイキングコースとして整備されてなくて仕事道を拾って行くようなコースだったら、絶対に尾根を外れないようにしつつ、頻繁に現在地と進行方向の確認をしなくてはならず、倍の時間が掛かるでしょう。しかし、現実には、頻繁に現れるピンクのビニールリボンを見ながら、一番明瞭な道を辿って行けば、ピークは適当に巻きつつ、迷うことなく三峰口方面へ導かれます。ただ、この下りは展望のない植林帯が続くので、退屈で眠くなるような道ではあります。 送電鉄塔を過ぎると、下界はいよいよ近くなり、明るく開けた場所から、目指す三峰口駅ははっきり見え、その右手奥には熊倉山が聳えます。更に下って、やがて車道に出たら、右へ少々でR140に合流し、歩道橋を渡って右へ手進めば、左手荒川に架かる白川橋。これを渡って行けば三峰口の駅は近くです。駅の手前(西側)が鉄道公園になっており、武甲山をバックにSL(C58363)が煙を吐く図はなかなか乙なものです。 武甲山をバックにSLが煙を吐く。少し待てば、先程のC58が牽引するSL列車(運賃の他に500円で整理券購入必要)に乗ることも出来ましたが、それより7分前に出る電車があったので、そちらに乗ってしまいました。 広域のガイドブックにも乗っている山なので、絶好の行楽日和の土曜日、山頂を独り占めにはできませんでしたが、標高が低い割に奥まったところにあるのが幸いしてか、山頂周辺を除いて他のハイカーに出合わずに済み、近景・遠景取り混ぜて風光を賞でながら、のんびり楽しく歩く事が出来ました。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |