2005年5月4日(水・休)晴 (板橋区の自宅より原付で)投石峠1304…1325西御荷鉾山1337…投石峠1353… (1015)21 (△1286) 16 31 1424東御荷鉾山1429…1500投石峠(原付で自宅へ) (△1246) 31 体力度A 神経度A (歩行合計約1時間50分) (バイクの運転込みでは 体力度B 神経度B) ◇5万図 万場御荷鉾山は公共交通機関利用では東京から日帰りは困難ですが、車利用なら、御荷鉾スーパー林道の通る山頂直下まで高度を稼げますので、余裕のハイキングになります。しかし、筆者は無いカー族。と言うことで今回はスーパーカブ50で東西御荷鉾山の間の鞍部に当たる投石峠(現地の標識では「投げ石峠」。「とうせき」と読まれたくないからでしょうか?。)まで行き、2峰をそれぞれ往復することにしました。 以前は山へ行くことを考慮してジュベル250という、林道ツーリングタイプの中型バイクを所有していたのですが、あまり利用しないまま朽ちてきて廃車に。昨年4月、それと入れ替わりに原付の名車スーパーカブ50を購入しました。 カブの運転操作に慣れるのには時間が掛かりました。というのは、ビジネスバイクなのて靴の甲を痛めないためにか、チェンジペダル操作はつま先側を踏んでシフトアップ、かかと側を踏んでシフトダウン(停車時はつま先側を踏んで3速からNにリターン)となっていて、これまで経験したつま先側のみを上げ下げするのと大いに異なるからです。また、方向指示器のスイッチも左右ではなく、上下に切り替えるので方向感覚が合いません。 また、カブは燃費がいい(実際、遠乗り主体で70km/L以上は走ります。)のですが、タンクが小さい(4L)ので、山中のスタンドがない場所でガス欠になることを気にしなければなりません。だからといって、燃料計が「給油」を示しても3L強しか入らないので、それより早めの給油は気が引けますし。 購入直後はあまり遠出せず、その後寒い季節になって全く乗っていなかったのですが、春以降、和田峠(陣馬)越え、顔振峠−刈場坂峠−正丸峠−山伏峠(奥武蔵)、更には奥多摩最奥の鶴峠越え、と遠乗りを経験し、自信がついてきましたので、今回投石峠を目指したわけです。 当日、板橋区の自宅を5時には出発しようと思っていたのですが、寝坊してしまい出発は8時過ぎ。中止しようとも思いましたが今日は1日中天気が良さそうなので、行けるところまで行って、帰りは明るいうちに山間部を抜ければ平地は夜になっても大丈夫だろうと思い直して決行。 往きは、川越−児玉−鬼石−神流(万場)と経由。神流川縁から投石峠へ直接登る道は悪そうなので、神流町役場やや東側から「みかぼ高原自然村」経由の道を辿りました。全面的に舗装道ですが、やはり傾斜はきつく、カブは1速までも使ってあえぎあえぎ登ります。しかし、上部は花が多く明るくて気持ちのいい道です。 スーパー林道に登り着いたら右へ僅かで西御荷鉾山南側直下の登山口。ここには、石碑のある園地となっていて、広めの駐車場もありますので、マイカー登山の場合ここに車を置いて、ここ−西御荷鉾山−投石峠−東御荷鉾山−投石峠−林道経由でここへと辿るのが良いでしょう。その場合投石峠から東西2峰を往復するのと比べて、西御荷鉾山−投石峠間の片道分が南側に膨らんだルートとなるため距離は若干長くなりますが、駐車場の標高は投石峠と西御荷鉾山の間にあるので、細かい登降を別にすれば、累積標高差は、ほぼ同等のはずです。 カブをさらに少し走らせれば投石峠に到着。峠の数m西寄り、電柱と指導標の間のスペースに駐車します。期待通り、自宅から5時間弱で到着。ここでの徒歩行動を2時間程度にすれば、余裕で明るいうちに平野部へ下れるはずです(^^)。 まず、西御荷鉾山を目指します。すぐ尾根を行くことも出来ますし、林道を30mくらい西へ歩いてからも登山道へ入れます。登山道は初め雑木の中、主稜を直登しますが、植林に変わる頃には傾斜も増してジグザクに登って行きます。焦って登ったせいか息切れしながらも時間的にはあっけなく山頂に達しました(^^;)。 西御荷鉾山山頂。 西御荷鉾山山頂より二子山・両神山。地形図からも分かるとおり頂稜部は東西に細長く、中央部の芝地辺りからの展望は北面・南面とも抜群です。やはり、両神山が印象的ですが、モヤっていて遠望が利かないのは季節的にも時間的にも仕方ありません。しかし、ツツジやサクラの類の花が多い近景も含めて伸びやかで好もしい眺めです。もっと早く出掛けていれば芝生に寝ころんでのんびりしたい所ではありますが、コンビニ弁当をそそくさと胃に詰め込んで下山に掛かります。 峠まで戻って、今度は東御荷鉾山を目指します。登山口は峠から林道を数10m東へ行った所です。初めのジグザクはざらざらと滑りやすくて厭な感じですが、やがて主稜の南面を東進するようになれば快適な道になります。こちらの方が、遊歩道化された西御荷鉾山への道より、山歩きとしては楽しめます。時間の心配もなくなって来たので西御荷鉾山の時よりはのんびり歩きました。2つくらいのピークを巻いた後主稜に取り付く頃には灌木や露岩に彩られた西上州らし野趣も感じる道になります。ツツジも僅かに咲き始めていました。 投石峠から東御荷鉾山への道。 東御荷鉾山山頂。こちらも頂稜部は細長く、山頂は奥の方にありました。西御荷鉾山ほどではありませんがここも展望が良く、城峯山や父不見山辺りは間近く眺められます。投石峠への下りも写真を撮りながらのんびり。 東御荷鉾山登山口方向から投石峠。カブで帰宅の途に着きます。時間的に余裕が出来たので投石峠から神流への下りは、スーパー林道を西へ辿り、塩沢峠経由としました。登りの時よりやや遠回りにはなりますが、塩沢峠の手前(東)に両神山方面の眺望ポイントがあり、また、こちらの方が若干傾斜が緩やかです。帰りは、鬼石−秩父−所沢経由としました。秩父付近や吾野−飯能付近で渋滞していましたが、車列の左側を必死にすり抜けて、5時間半ほどで帰宅することが出来ました。ただ、所沢付近での道路標識に「浦和」の字がないので戸惑いました。合併したからと言って「さいたま」では広すぎてどこへ向かう道なのか分かりません。例えば横浜市も広いのですが、標識にはちゃんと「戸塚」とか「保土ヶ谷」と書かれていたと思います。勿論「横浜」という表示もありますが横浜駅周辺を指すことは一目瞭然。万一、「さいたま」が浦和の事だったら不自然。「さいたま」という駅は浦和にありませんし、筆者など「さいたま」と言えば浦和よりも大宮を思い浮かべますから。 カブが山登りのアプローチに十分使えることが分かりましたので、今後も、アプローチの公共交通が不便でも歩程そのものは短めのコースに応用して行こうとも思います。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |