2005年6月12日(日)晴後曇 (板橋区の自宅より原付で)松姫峠1005…1039奈良倉山1056…林道1059… (1240) 34 (△1349) 3(1290) 25 1124松姫峠(原付で自宅へ) 体力度A 神経度A (歩行合計約1時間05分) (バイクの運転込みでは 体力度A+ 神経度A+) ◇5万図 丹波筆者が便宜上「奥多摩」と呼んでいる山域は、多摩川を境として、雲取山を起源とする仮称北奥多摩と三頭山を起源とする仮称南奥多摩に分けられ、両者の接点は奥秩父と奥多摩の接点である柳沢峠まで遡らなければならないので、全く別の山系と言っていいでしょう。その、南奥多摩の起源・三頭山と鶴峠を挟んで対峙するのが牛ノ寝通り東端の奈良倉山で、東へ南奥多摩・高尾山系へ大きく枝分かれしている他、南へは権現山・扇山・百蔵山と人気のある中央線沿線3山を分岐しています。 奈良倉山は公共交通機関利用では東京から日帰りはかなりきつそうですが、マイカー利用なら、西側、山頂まで標高差100m程の松姫峠に車を置いて30分程度で到達できそう。松姫峠から林道が東に延び、奈良倉山の南面山頂直下を通っていることは5万図でも確認出来ますし、その林道から山頂に至る道がある事もネットで確認しました。筆者はマイカー族ならぬ無いカー族(^^;)ですが、今回、スーパーカブ50山行第3弾としてこの山を選びました。(東側、鶴峠は、500mの標高差は兎も角、駐車スペースがないのが難点です。) この日、2・3日前の天気予報では「曇&雨」だったのが、前日は「曇(晴れ間も出る)」になり、当日朝には晴れていて、予報でも雨の心配は殆どなさそう。と言うことで、機会をうかがっていた奈良倉山カブ山行を実行することに。 奥多摩湖の先、ワインディングロードをひらりひらりと、以前TVで見たスキーのスーパージャイアントスラロームのイメージでカブ走らせて行くと、小菅へ行くつもりがいつのまにか丹波へ(^^;)。丹波から小菅へは鹿倉山の西を一山越えて行くハメになりました(T_T)。 小菅村役場の前からR139を辿り、50ccのカブは例によってあえぎながらも松姫峠を目指して登って行きます。梅雨入り宣言間もないこの日ですが、峠道で受ける陽射しは夏と言う感じでした。到着した松姫峠には小金沢連嶺を望む駐車場が整備されています。 ![]() 松姫峠からは、指導標に従い尾根に沿って東へ奈良倉山を目指します。葉緑のアーケードを行く道はセミの声が目立ち、ここでも夏を感じます。事前に確認していた林道(一般車通行止)に平行して小径もあり、ピークは林道が南面を、小径が北面を巻いて行き、鞍部付近は小径が林道に合流しています。林道の方が稜線の近くを通っている感じですし、当初から予定していた道でもあるので、筆者は林道を辿りました。 5万図1320m等高線ピークを巻いた後、小径も合流した林道に指導標、左(小径)「奈良倉山」、手前「松姫峠」で、右の林道に関しては記述なし。山頂直下まで林道を辿る予定でしたが、左の小径へ入れば、林道を辿るより先に尾根道に入って山頂へ行けると思い、左へ巻く小径へ入りました。 しかし、この小径、いっこうに尾根へ登る気配もなく、延々と北面を巻いて行きます。いい加減じれったくて虫のいない季節なら斜面を直登したい気分ですが、山頂に続く道であることは間違いなさそうなので、巻き道をそのまま歩き続けると、とうとう鶴峠からの尾根道を合流して、更に山頂の東側まで行った所からようやく登り道となりました。 山頂直下としては比較的緩やかな登りを5分ほどで奈良倉山の山頂に到着。駐車場の状況からは、この日何組かは登っていた雰囲気でしたが、この時間帯、山頂は筆者一人です(^^)。山頂の指導標に依れば今来た道は「松姫峠(回り道)」。(おいおい、そう言うのは下の入口にも左(小径)「奈良倉山(回り道)」、右(林道)「奈良倉山」と示せよ。プンプン!!)。西へ向かう尾根道も指導標では「松姫峠」と示されていましたが、今来た道には西側から山頂へ到る尾根道の入口がなかった事から、この道は先がどうなっているのか判りません。 ![]() 木に囲まれて展望のない山頂ですが、少し左奥(南西)に行った所は伐採されて富士山方面の展望地となっており、左右に杓子山と三ツ峠を従えて菱形っぽい構図の富士山や、雁ヶ腹摺山、小金沢連嶺等を望むことが出来ました。この時期、虫が多いのは仕方ありません。景色を楽しみつつも、半分は虫を気にしながらコンビニ弁当を掻き込みました。 ![]() 展望地からは、南面の林道へ直降する道がありました。これこそ当初登りに予定していた道なのでここを下ると、たったの2分半ほどで林道に降り立つことが出来ました。 林道を右へ、松姫峠を目指します。南西方面の展望が開けた明るい道です。5分ほどで山頂からの尾根道が合流し、先程の疑問は解消されました。やがて林道も樹林の中の道となり、登りで辿った回り道も合流。意外と道のりがあるなあと思う頃、松姫峠へ到着です。 松姫峠からは南へ下り、峠越えとしたいのは山々ですが、大月まで行ってしまうと帰りが距離的に遠くなるばかりか、R20の渋滞も懸念されるので、午後の天候に不安のあるこの日ですから自重、北の小菅へ戻ります。山頂付近で、三頭山方面の展望は得られませんでしたので、小菅下るへの峠道、途中でカブを停めて、登りの時しっかり見なかった三頭山方面を、改めてじっくり望みました。 ![]() 下界まで降りてくると、やはり夏の暑さ。こういう日は、雷を恐れてさっさと最短で帰宅するつもりでしたが、取り敢えず雨に遭っては超危険な山地も抜けたと言う事で、時間もあるので八王子、北野と回って、以前何回か歩いたことのある「よこやまの道」付近を徘徊しました。この辺は、丘陵部を多摩ニュータウンとして宅地化して行った地域で、個人的には住んでみたい場所ですが、森林をはぎ取り地形さえ変えてしまう破壊活動は、住環境に恵まれない首都圏住民への住宅供給の必要に応じるための「やむを得ない仕儀」のはずなのに、需要動向を無視してイケイケな感じで破壊地域を広げ、その挙げ句供給過剰で売れ残り、無惨な裸地となっているのは、不要なダム同様、使い道はどうでもよく、作ること自体が目的(飯の種)みたいな人々がここでも戦果を収めた証でしょう。 午後遅くなるに連れ、空は全面近く雲に覆われたりもし、不気味に風も吹いたりしましたが、実際的な天候悪化はなく、かなり寄り道をしながらも雨に降られることなく夕方ごろには帰宅出来ました。 歩いた距離は散歩程度ですが、深山の趣がありますし、奥多摩湖−小菅−姫松峠のドライビング自体も風光に恵まれて楽しい道のりでした。大月方面へ下る峠越えもカブでやってみたい気分です。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |