2006年5月3日(火)晴 (JR・武蔵五日市からバス)柏木野BS1017…1211連行峰1225…1238茅丸1248…1258 (340) 114 (1023) 13 (・1019) 10 生籐山1318…1322三国山1333…佐野川峠1358…1433石楯尾神社BS(バスで上野原へ) (△990) 4 (960) 25 (760) 35 (400) 体力度A+ 神経度A (歩行合計約3時間40分) ◇5万図 五日市 上野原 □筆者参考文献 「奥多摩・奥武蔵 陣馬高原」(横山厚夫)三頭山から高尾に到る長大な笹尾根の一部を歩く場合、取り付く道は奥多摩側、中央線側から多数ありますので、コースはいろいろプラン出来ますが、各登山口〜主稜がそれ程の距離・標高差ではないので、通常は縦走部分が上り下りより長くなるようなコースを計画します。しかし、ここのところ多摩丘陵などの軽いヒルウォーキングしか行っていないので、久々の本格的(?)ハイキングは軽めのコースでないと自信がない、と言うことで、笹尾根の縦走部分は生籐山周辺のみ、むしろ笹尾根横断と言った方がいいようなコース(参考書では見出しが「三国峠越え」となっているくらいです。)にしました(^^;)。 筆者の乗ったバスの乗客の殆どが都民の森へ向かうため、柏木野BSで降りたのは筆者ひとり。しめしめ、縦走路まで静かな山歩きが期待出来そうです。バス停の少し先(入口の指導標が見つけにくいです。)から左手の川べりへ降り、橋を渡り、尾根末端にありがちな植林の急斜面をジグザグに登って行けば尾根道らしくなってきます。しかしその後、傾斜が緩やかになったと思ったら、何と左上から来ている谷が現在地の少し下で自分がいる尾根と交差しているではあ〜りませんか!。谷が切り通しのように尾根を突き抜けているなんて殆どあり得ないことで不思議な気分。勿論それは錯覚で、5万図で確認すると、いつの間にか道が尾根を右に逸れ、谷の中にある尾根とも言えないくらいの緩いふくらみに乗っているのでした。少し登ればふくらみはなくなり、再び傾斜が増したころは、はっきり谷の道となります。 やはりこの季節は新緑の雑木林。やがて、新緑が鮮やかな雑木林が現れますが、それも束の間、尾根に沿う道になると雑木は左側のみとなり、やがては植林の中の道になってしまいます。しかし、それほど疲れを感じないくらいの丁度いい傾斜の登りが続き、いい感じで高度を稼いでいる感覚です。 尾根道が緩い下りに転じた辺りは、後で参考書を見ると万六ノ頭(・883)の西側を巻いていたようです。この辺からは小さな登りを挟んでの下り基調なこともあって支尾根の登りと言うよりは、縦走のような風情です。樹間からは、笹尾根主稜らしき尾根がもう一息の高さで望まれるので、意外にあっけなく本日のアルバイトは殆ど終了した気分。あとは、ゆっくりと最後のひと登りを仕上げ、主稜に到着。 と思いきや、付近に連行峰の山頂が見当たらず。まだここは支尾根の合流点(・927付近)に過ぎず、本物の連行峰までは、あと一汗どころか、二汗、三汗かかされるのでした。明瞭な一本道なので、5万図を確認することもなく、何となく主稜近しと感じてしまっていた訳です(^^;)。 本日の最高点・連行峰より、樹間の大岳山。ベンチのある連行峰は、笹尾根縦走時には地味な1ピークに過ぎませんが、本日のコースでは主稜へのジャンクションであると共に最高点でもあります。コンビニおにぎりを食べ、しばし休憩。ここまで目論み通り1人の人間にも出合わなかったのに、ここから三国山までは多数のハイカーとすれ違う事になりますが、それはお互い様ですから仕方ありません。ただ、こういう銀座通りみたいなところでは、「こんにちは」は省略して貰いたいです。また、交通ルール「坂道は上り優先」は山の小径でも通用しているようですが、下りが1人で登りが団体の場合は、下り優先として貰いたいです(^^;)。1人くらい通しても時間的に大したロスじゃないですし、登りの方が体力的にきついので、下りの人間を待たしてあくせく登るより、下らせて待っていた方が小休止になって丁度いいくらいだと思うのです。 次の茅丸、さらにその先、生籐山と急ながら僅かな登り下りで寄って行く事が出来ます。生籐山からは、茅丸、連行峰を振り返り見る事が出来ますし、富士山方面の眺望が手前の山々も含めて、いい景色ですし、ツツジの花も楽しめましたのでのんびり休んで行きます。 生籐山より茅丸(左)、連行峰を振り返る。次に、5分も掛からず着いた三国山からは権現山方面の構図が素晴らしいです。ここからは笹尾根に別れを告げ、指導標が「甘草水・上岩」を示す、南の尾根道を下って行きます。 三国山南直下より、笹尾根の原点・三頭山方面を望む。少し下った所で、進行方向の登山道上に小動物発見。一瞬サルかと思って警戒。今まで幸い、ハイキングでクマやイノシシに出合ったことはありませんが、イヌ、シカ、サル、リスなどとは出合っており、筆者的にはイジメられたイヌやサルは害獣です。三国山山頂で何となく見た説明板に「野猿を保護」なんて言う文言があったような記憶が蘇ったので、「出たか!。」と思ったのです。しかし、サルではなさそう。どうもタヌキかムジナの類のようです。筆者を見つけても、攻撃するでもなし、逃げるでもなし、近付いて行くとゆっくり道を出て林へ入って行きました。 登山道上にムジナ?。尾根を南下し、佐野川峠から右へ下って行くと簡易舗装の車道へ出て、それを辿れば、石(いわ)楯尾神社のバス停に下り着きます。 やはり、いい感じの場所は笹尾根主稜付近に集中していましたので、足に自信があれば、もう少し長く笹尾根縦走路を歩く事をお奨めします。ただし、人混みには出合いますが(ToT)。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |