2006年5月21日(日)晴 (板橋区自宅より原付で)大丹波峠1010…1100鹿倉山1120…1158大丹波峠(原付で帰宅) (920) 50 (△1288) 38 体力度A 神経度A (歩行合計約1時間35分) (バイクの運転込みでは 体力度A+ 神経度A+) ◇5万図 丹波鹿倉(ししくら)山は奥多摩のガイドブックにもよく紹介されていますが、奥多摩最奥というか大菩薩東端みたいな位置にあり、公共交通機関利用では東京から日帰りはきつそうです。しかし、マイカー利用なら、西側、山頂まで標高差370m程の大丹波峠に車を置いて1時間程度で到達できそう。筆者はマイカー族ならぬ無いカー族(^^;)ですが、今回、スーパーカブ50山行の今年の第1弾としてこの山を選びました。標高の低い割に交通の便が悪いので静かな山歩きが期待出来ます。 例によって、富士街道、新青梅街道と進み、東大和の「山田うどん」で朝食。更に、青梅街道で奥多摩山間部を行きますが、青梅を過ぎてかなり田舎っぽい所でスピード取り締まり機器設置部分とその先に検挙のための要員を発見。今日はそのような日と心得て、スピードその他取り締まり対象にならないように慎重にカブを進めます。奥多摩湖で休憩。駐車場には二輪が多く、おじさんライダーの多さに驚かされます。 丹波(たば)の集落に入ったところで左折、橋を渡り役場の前を通って小菅方面への峠道(県道18)の登りに掛かります。何しろ非力なカブ50ですから始めは1速使用の急登ですが、やがて2速中心で登って行きます。無名の峠(標高950m弱)を越えて小菅側へ少し下ると左手に「鹿倉山」の指導標があり、大丹波峠への林道が分岐しています。 この道は簡易舗装からすぐ未舗装となりますが、傾斜も緩めで轍も比較的浅く、カブでも何とか登って行けます。林道終点で左折して、やや急で細くなった樹間の道を僅かに登れば大きめ(10m四方以上くらい)に切り開かれた大丹波峠に着きます。駐車場はないので切り開きの端に駐輪。指導標、案内板の他、「熊よけにラジオなど鳴らせ」みたいな掲示がありますが、実際にはザックに入っていた鈴を忘れたと思い、静かな山中でラジオは無粋なので、何も鳴らさずに出発。 この峠、確かに鞍部にはあるのですが、鹿倉山方面からの主稜は北西に向かっていてその南西側の山腹に、丹波大菩薩道方面からの主稜がつながっているようなずれた地形ですので、直ぐに主稜に取り付く事は出来ず、始めは主稜の南西の山腹をジグザクに登って行く感じです。 始めは植林が主ですが、支尾根の左手には雑木も現れ、主稜に出てからは雑木の部分が多くなって緑の木洩れ日を浴びることが出来ます。ただし、植林もあまり下刈りなどしていないようで、雑木林も太古からの自然林ではなく、植林の間の広葉樹が育って自然帰りしたような感じです。 雑木の美林。美林の後、肩のような所を過ぎ扁平なピークを二つ越えてひと登りすれば三角点のある鹿倉山山頂です。大丹波峠の案内板には1時間20分とありますが、今回は歩行部分がここだけだったためピッチも上がり、50分で到達しました。麓から歩いて、奥多摩湖へ下る場合でも、この区間は地形図から見た予想通り、1時間くらいでしょう。 ここまで、休憩中の熟年カップル1組を追い越しただけで、山頂は筆者一人(^^)。しかし人出が少ないにも拘わらず、ここまでの道は常に幅は1m内外あり、草も全くない遊歩道仕様で、この季節でも全く問題ありません。展望は樹林越しに大菩薩方面が望める程度で、しかも本日は視界がモヤっていて不明瞭ですが、黒川鶏冠山がいい形で望まれ、印象的です。 鹿倉山山頂。 山頂より樹林越しに大菩薩方面。先程のカップルが登頂してきたところで、往路を下ります。交通不便とは言え、流石に、ガイドブックにもよく載っている山で、下りでは10人以上の高年団体を含め、3組の登山者とすれ違いました。 戻り着いた大丹波峠。再びカブにまたがり大丹波峠から県道18まで未舗装道を慎重に下ります。県道18に出たら、往路を戻るのではなく小菅へ下りました。小菅からは深山橋を渡り青梅街道を戻るのが最短ですが、まだ昼過ぎですし、本日は帰宅が夕方になっても昨日のような雷雨の心配もなさそうなので、深山橋の手前で右折し、奥多摩周遊道に入りました。 奥多摩周遊道は山越えの道とは言え流石観光道路、傾斜も程々、カーブのRも大きめで、カブでも比較的軽快に登って行くことが出来ました。しかし、そんな道ですから馬力の違う他車は飛ばす飛ばす(T_T)。すぐ脇を追い越される時は勿論ビビりますが、右カーブでは対向車線のハングオンした2輪がスリップして突っ込んでこないかとヒヤヒヤです。 上部の展望の良さそうな駐車場で休憩しようと思っていましたが、殆ど満車。勿論カブを留めるくらいの余地は見つかりそうですが、如何にも悪そうなお兄ちゃん達がたむろしているのでパス(^^;)。そのまま、数馬へと下りました。 数馬から五日市までは、緩い下りで快調に飛ばせる道ですが、本日は取り締まりもきつそうなので、追い越し辛い場所で後ろから4輪に煽られても原付の制限速度+誤差範囲のスピードを死守、そのためもあってか、結構長く感じました。 五日市では、以前、秋川丘陵から沢戸橋へ歩いたときに上縁を通った小峰公園に寄って行きました。最下部のビジターセンターにカブを置き、上縁の馬頭観音まで行って来ました。展望地の四阿からの景色も、前回の2月と葉の茂るこの季節はずいぶん違い、まるで別の場所のように感じました。 五日市からは、二ツ塚峠を乗っ越して青梅街道に合流し、往路を戻りましたが、新青梅街道に入って以降は白バイによる検挙の瞬間も含め、2輪(原付含む)が警官に捕まっているのを4件も目撃しました。この日は、反則金の予算達成のための書き入れ時だったのでしょう(^^;)。 今回は大丹波峠−鹿倉山の往復にならざるを得ませんでしたが、やはり、奥多摩−丹波の一番バスを捕まえて、丹波−鹿倉山−大寺山−深山橋と徒歩で辿るべきコースのようです。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |