2006年10月8日(日)快晴 (バイクで)日向坂峠1144…府駒山1202…1226釈迦ヶ岳1251…府駒山1314… (1450) 18(△1562) 24 (・1641) 23 21 1335日向坂峠(バイクで帰宅) 体力度A 神経度A (歩行合計約1時間30分) (バイクの運転込みでは 体力度A+ 神経度A+) ◇5万図 甲府一雨毎に気温も下がって来て、バイク登山の適期も終盤、スーパーカブ90登山の第3弾は御坂・釈迦ヶ岳まで足を伸ばしました。近年、釈迦ヶ岳は様々なガイドブックや紀行に展望抜群の山として紹介されていますが、元々交通不便な御坂山地の主脈から更に北に外れていて、東京から公共交通利用では日帰りが厳しい山です。しかし、山頂の東側水平直線距離1.7km程の所、黒岳との鞍部の日向坂峠(どんべえ峠)を林道が乗っ越しており、ここまでカブで行ければ日帰り可能です。ちょっと長距離ツーリングになるうえ、バイク向け道路地図帳「ツーリングマップル」にも単なる車道の記号しか載っていない林道の状況は不安ですが、3連休の中日でもあり、天気も上々、バイクツーリングだけでも楽しめそうなので「ダメで元々」で決行しました。 板橋区の自宅から環八に入ると、温低+台風2個合体の「温帯台風」とも言える強力な低気圧が2日前に大雨を降らせたお陰で空気は澄み正面に富士、ついで丹沢主稜がくっきりと望めます。ただ、低気圧は遙か北東に去ったものの、名残の強風が吹き荒れていて、カブでの60km以上の走行時にはバランスを崩されてビビります。しかし、強風時は遠望が利く楽しみもあり、釈迦ヶ岳山頂での展望に期待が高まります。 高尾山横の大垂水峠が、休日は、何故か自転車はOKなのに小型バイク以下は通行禁止ため、R20−〈20〉−R16−R413−R412と辿り、相模湖駅前でR20に復します。この辺、渋滞していて「日向坂峠まで5時間以内」の目論みに暗雲。相模湖インター入口を越えると流れ出しましたが、不安定な2輪のカブ、強風の中、カーブでは4輪に詰められがちでビビります。 ビビりの極致は笹子トンネル。長いトンネルは風の影響はないものの、制限速度+α(計測誤差範囲)で走っていても後続の4輪は超違法速度で10mの距離に詰めてきます。ここで、万一バランスを崩したりして急減速したりすれば後ろから殺られるのは確実なので何とか穏便に追い越して貰いたいのですが、トンネル内は狭いので、追い越させる時も、四輪が遠くを通れば右にはみ出して対向車との事故に巻き込まれそうですし、はみ出さなければすぐ近くを通るので変な横風を受けて感じ悪いです。 笹子トンネルを抜けるといよいよ甲府盆地。南アルプス等の展望も広がりますが、「お楽しみは後」、ここで事故っては元も子もないので、脇見運転は程々に先を急ぎます。R20から「河口湖 御坂」の標識に従って左折、〈34〉に入ります。 この付近、観光農園が多く、道の両側にブドウ狩りの客引きが目立ちます。やがてR137に入り、若宮交差点では直進バイパス、左折旧道に分かれますが左折した後すぐ先で合流。 この後、目的の林道「蕪入沢上芦川線」の入口は案の定判りにくく、藤木野−立沢間の3kmほどを登って下って戻ってまた登って、ようやく見つけました。地図から見て、林道入口は、R137の左側を並行する金川に右手から合流して来る支流(唐沢川)の橋を渡った辺りというのが手掛かりです。 林道は完全に舗装されていますが、落石の跡が不気味。路上に残るのは最大で拳程度、あとは砂利ですが、道端に片付けられている石は、人頭大は当たり前、たまに50cm越えもあり、こんなのに直撃されたらひとたまりもありません。しかし、路面そのものは良好で、ビビりながらも気分良く美林や展望の中を登って行き、最後に支尾根を乗っ越した後、少しトラバースして日向坂峠に着きました。やはり、途中の渋滞が響き、5時間では着きませんでした。 日向坂峠のゲート。峠には「台風接近のためこの林道は通行止めです」と芦川側から読み取れる表示板の付いたゲートがあって、それが閉まっており、御坂側・芦川側それぞれに登って来た側に駐車して元来た方へ下るしかありません。カブをゲート近くに置いて、早速、釈迦ヶ岳への登りに入ります。 日向坂峠から釈迦ヶ岳への道は、小さな起伏をこなしかながら高度を上げて行くのですが、伐採跡地のような明るい道から広葉樹の美林に入り、見上げれば葉の間に金色に輝く木洩れ日とコバルトブルーの空、緑と一部色づき始めた赤と黄の葉でステンドグラスのような透過光、足下には花と、道自体楽しめました。 美林の道。 色づき始めた木の葉越しに山頂方面。三角点のある府駒山を越え、いよいよ釈迦ヶ岳本峰への最後の登りは両手動員の露岩の急登ですが、ひと登りで頂上と言う訳には行かず、左手に富士山の望める場所を過ぎて少し和んだ後、もうひと登りしてようやく山頂です。 釈迦ヶ岳山頂より、御坂主脈・節刀ヶ岳方面。 同地より、甲府盆地と奥秩父方面。山頂は露岩と低木に松などあって、天上の楽園のような筆者理想の姿です。そして、展望は噂に違わぬ360度。午後でもあり、超遠望という訳には行きませんが目の前の御坂主脈や富士は言うまでもなく、奥秩父、南ア等、目に飛び込む山の数が余りに多くて、山座同定の意欲も湧かない程でした(^^;)。いつまでも眺めていたい風景ですが、きりがないので、去り難い山頂を辞して元来た道を日向坂峠に戻ります。 峠から再びカブに跨り、慎重に下ります。R137に出たら、ビビった笹子トンネルに懲りて、来たときと逆の御坂トンネルへ。しかし、こちらも違法速度で無意味に詰めて来る4輪に脅かされ、その挙げ句、トンネルを出たら渋滞です。トンネルでいくら飛ばしても、結局、渋滞の最後尾に加わる時刻が早まるだけで、最終的に渋滞を抜ける時刻は全く変わらないのに、馬鹿な事です。 河口湖畔を辿る間も渋滞が続きましたが、下吉田への道に入ってようやく解放。大月へ緩やかに下って行くR139ではいい流れになり、大月からのR20もしばらくはいい調子。しかし、相模湖が近付くにつれ、またまた渋滞です。 相模湖駅前で右折してR412に入り、相模湖大橋を渡ったら石老山登山口方面の本線から分かれて、左「大型車通行禁止」の道へ入ってみました。この道は自動車の交通が殆どなく、のんびり走れましたが、すぐにR412に合流して再び渋滞の中です。 その後は、R413−R16−〈20〉−R20と往路を戻った後、渋滞のなかった東八道路や人見街道、目白通り等を通って環八から自宅へ戻りました。 今回、強風にビビりながらも好天の中、バイクツーリング、ハイキングと中身の濃い休日を楽しむ事が出来ました。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |