2013年6月30日(日)曇 東武線・高坂1205…西本宿信号1222…1258物見山1312…地球観測C入口1341… (30) 27 36 (△135) 29 (100) 54 1435笛吹峠1440…明光寺1500…学校橋1523…1545武蔵嵐山 (85) 20 (55) 23 (40) 22 (60) 体力度A 神経度A+(歩行合計約3時間40分) ◇5万図 川越 熊谷 □筆者参考文献 「埼玉県の山」(1995 山と渓谷社) 熱い季節に低山は向かないとされていますが、藪がなければ低山も里山も問題ありません。むしろ里山歩きは体力の消耗が小さいので夏向きかも知れません。そう言う訳でお手軽なコースはないかと地形図上を物色していると、この物見山が見つかりました。と言っても、5万図上には軌跡が欄外に地点名と時刻が記されていましたから、過去に行った事があるのです(2001.03.11)。ただし、その軌跡は一部、ガイドブックのルートから大きく逸れていますので、今回は、正規ルートを目指して、初めてに近い感覚で訪れることが出来ました。 東武東上線の高坂駅から西へ向かいます。歩道上には銅像(彫刻)が次々と現れますが、そのうち何体かは首、手、脚が切断された胴体のみのもので、見方によってはグロい感じがします。関越道を跨いで更に道成に行くと「大東文化大」の看板の立つ交差点(信号機に「西本宿」と表示)があり、右折。 正面にこれから踏み入る青垣を眺めつつ緩く登っていくと、左手に埼玉県こども動物自然公園が現れ、その先両側に大東文化大の施設を見送れば「←物見山」「岩殿山観音→」の標識がある峠に登り着きます。 まず、右手地下道をくぐって下って行くと岩殿観音の境内。観音堂の左手の階段を登ってさっきまで歩いてきた車道を渡れば物見山公園です。上へ上へと登って、最高点を乗り越えると頂上周辺は野球の内野くらいの広さの平地になっていて、四阿やベンチがあるのでここでランチタイム。広場の縁からは樹間にそこそこの展望を得ることが出来ます。 最高点の左側の巻道を使って先ほどの車道へ下り、100mほど先から右へ分岐する林道に入ります。前回はここへ入らずに車道をどんどん下って行ってしまって、笛吹峠へは車道を南側から上って行った事が5万図に記録されていますが、何故そうしたのか、記録も記憶もありません。今回は、取り敢えず正規ルートに入れたので一安心。この道は林道規格の舗装道ですがすぐに車止めがあり、遊歩道として機能しています。 美林の中を行く道。来てみるとここが本日の白眉です。素晴らしい美林の中を行く尾根道で、丘陵地帯にありがちなぼんやりとした地形ではなく、両側へ分岐する支尾根やその間に切れ込む谷の形がはっきりしていて、ミニ山岳を歩いている感じなのです。前回は、よりによりって一番肝心な場所を通らなかったという事が判明、再訪して良かったと思います。 いくつかの分岐を見送った後、少し尾根を外れてやや下って行くと反対側の車止めがあり、遊歩道終了。しかし、この先の林道も車は殆ど通らないのでのんびり歩けます。「地球観測センター→」の看板に従って右折して程なく地球観測センター入口ですが、敷地へ向かう広い道を見送って右手の林道に入ります。 やがて、右に分岐するやや細い道が現れますが、少し入ってみるなど迷った末それを見送り、道成に行きました。しかし、この道はどんどん尾根を離れてとうとう池のある場所つまり谷にまで下りてしまいました。やがて、開けて水田が広がります。まあ、この田園風景も悪くありませんが、今回も正規ルートを外れてしまったのにはガックリ。右手山裾沿いに進み、やがて突き当たったやや広い車道は笛吹峠道より1本東側の峠道です。ここから西へ突き抜けることが出来れば笛吹峠は近いのですが、西側は造成工事現場だったり林だったりして道はなく、結局、この車道を登って、ひとつ東の峠から戻り気味方向の尾根上の林道に入り笛吹峠に至りました。 笛吹峠。笛吹峠は林に囲まれ、トイレ、四阿、数台分の駐車スペースがありますが付近に商用施設や民家は見あたらないひっそりとした場所です。ここからは、林間の車道を下って行きます。リゾート地みたいで雰囲気はいいですが、車が通るので歩くのに最適とは言えません。バイクツーリングで通りたいような道です。 やがて里道っぱくなると、浅い谷を横切って緩い登りとなり、右手お寺(明光寺)の入口でと小休止。その先、再び緩い下りとなった道を行くと、平安時代、坂上田村麻呂将軍が東征中に心配して会いに来た妻に離縁を宣言したという「縁切橋」の表示板が目に留まりました。 下り切って都幾川を渡る学校橋付近からは笠山方面が美しく眺められます。後は道成に行って突き当たったら左へ少々で武蔵嵐山駅入口です。 今回のコース、物見山や笛吹峠等、地名のある所よりも、その間の無名の尾根道が一番素晴らしい場所でした、でも、それ以外の場所も都会の日常から離れて田園地帯を散歩するいい感じの道の連続でした。何回でもお手軽に訪れる事の出来る範囲内なので、次回こそ、正規ルートを全うしてみたいです。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |