弁天山から沢戸橋(奥多摩)



                       2014年12月 9日(月)快晴

JR・武蔵増戸850…858コンビニ(7-11)901…932弁天山950…1007城山1016
        (180)   8              31  (280)   17 (△331)

…1107鉄塔72号1121…1148鉄塔74号1156…1208小峰公園上部四阿1215
51       (300)    27    (290)       12               (290)

…沢戸橋1322…1354JR・武蔵五日市
67 (190)    32               (180)

                体力度A+ 神経度B- (歩行合計約4時間30分)

◇5万図 青梅 五日市 ◇2.5万図 拝島 五日市

 今回は武蔵五日市近くの弁天山・網代城山(網代城跡)から秋川丘陵西部を歩いて来ました。眼目は城山から秋川丘陵主脈へつながる地図上水平距離0.8km程の未知の尾根道です。2.5万図を見ると主尾根のつながりが不連続(それまでの主尾根の脇の一段下から別方向へ始まる尾根が主尾根の続きとなるようなパターン)な部分もありますが、核心部の距離が短く里にも近く、いざとなれば引き返すのは容易なので地形図以外に予備知識のないルートとしては比較的楽な気分で出掛けました。

 武蔵増戸駅から南に進み五日市街道(交差点から左の7-11へ往復して弁当購入)を渡って大きめな橋の手前を右折。橋を渡って道なりに左カーブして登って行くと弁天山公園の入口。鳥居をくぐって指導標に従って登れば露岩の出た弁天山に到着。東側が見下ろせる気分のいい場所なので岩に腰掛けて早くも弁当タイム(^^;。
 少し戻って左へトラバースする道へ入れば城山へ続く尾根道に出ますが尾根通しに来れたのではないかと後悔。 2段の登りで城山(網代城跡)に着きます。ここからが本日のハイライト。GPS、革軍手、風鈴の藪山3点セットを準備していざ出発。
 道は明瞭で藪もありませんが急な下りは落ち葉に埋もれて滑るので木につかまれる場所を選んで進みます。現在地確認をしながら進みたいのですが、GPSは例によって「衛星信号ロスト」で樹林帯では役に立ちません。上方が少し開けた場所で視界に衛星が3個入るまでたいてい数分待たないといけないので現在地確認は連続的には出来ません。しかし、この尾根に関しては樹間から見える両側の近景が山ではないので目視+地形図+コンパスでもルート外れは比較的検知し易いです。


  網代城山から秋川丘陵へ続く尾根道。


 小ピークを越え、少し先で左へ分岐する急降下道を発見。ここが不連続尾根の屈曲点と思われたので下って行きました。道なりに行くと尾根を右に外れたトラバース道となりますが、落ち葉に埋もれて右斜面にずり落ちそうで嫌な感じ。巻き終わった先の尾根道は西向きで、枝尾根のようなので逆方向に登ると程なく主尾根の南向きルートに乗ることが出来ました。ずっと尾根上を辿るべきだったのかも知れませんが、この付近、尾根の左(東)側のゴルフ場の縁は電子国土の等高線からは60度くらい(2.5万図では崖記号)の急斜面である事を知ってたので、道が尾根の右(西)側を巻くことを「さもありなん」と思ったのです。
 現地では確かに左側は急斜面でしたが、道はしっかり尾根上でした。少し先、左側の傾斜が多少緩んだあたりでロストボールを発見。見下ろすとプレイ領域からは100m近く、標高差も40mくらいはありそうで、しかも樹林帯ですから木にはじかれて戻されそうで、どれだけミスったらここまで打ち込む大OBショットが打てるものか不思議に思いました。わざと狙っても難しそうです。
 そこからは穏やかな登りで秋川丘陵主脈へのジャンクションである東電72号鉄塔に到着。核心部は無事通過し終えたので鉄塔の基礎(コンクリ)に腰掛けて大休止。ここからは東電巡視路を西へ辿ります。
 他の東電巡視路同様明瞭かつ歩き易い道が続きます。途中径40cmくらいの大木が根こそぎ倒れていましたが通行には問題ありません。73号、74号と鉄塔を辿って行き小さな切戸をぺらぺらな木製の橋で渡り僅かに登ると小峰公園上部の三叉路に着きましたが、何と今来た道の入口にパイロンに虎バーを渡した仮柵が設置され、「この先、立入できません」の表示が。指導標も「通り抜け不可」となっています。
 前回2005.02.14に来たときは仮柵はなく、指導標に「倒木多く危険」とあるだけで、特に立入規制を示すものはなかったのですが。帰宅後調べて見ると立入禁止区間はここからの雹留山西の舗装道路(東電巡視路へ入るところ)までのようです。秋川丘陵中間部の実質的メインルートが通行禁止とは残念ですが、この区間の公式ルートは元々ここから一旦北へ下り城山・弁天山を通って舗装道路を尾根まで登る迂回路のようなので、いずれそちらも歩いてみようと思います。
 今回も近くの明るく開けた肩のような場所にある四阿で小休止。三叉路は今来た方から見て右(直進)は公園内を通る下山路で、左へ登る道が沢戸橋方面なのでこちらに入ります。


 日向峰分岐付近より網代城山を振り返る。


 本日の最終ピークとして日向峰を通るつもりだったのに分岐を見送って巻道を沢戸橋まで下ってしまいました。分岐に気が付かずに通過した訳ではなく分岐付近で城山を振り返る写真を撮っていたのにです(^^;。前回の印象と違う感じがしたのでこの先だろうと左側の巻道を行ったらどんどん下ってしまったので諦めた次第。前回、日没が近かったため日向峰から尾根通しの下り道を自重したら通行可能であることが判ったので今回こそ通ろうと思っていたのにT_T)。
 沢戸橋からは武蔵五日市駅まで半時間程の車道歩きですが、今日歩いた尾根は見えるし、商店もあるしで、それ程苦痛は感じません。

 本日の核心部は落ち葉に埋もれて虎ロープにすがって下るような場所はあったものの藪もない明瞭な道で、トリッキーな屈曲点でも迷うことがなかったので、ルートファインディングやフィールドアスレチック的体勢を楽しみつつも、無名なルートとしては比較的容易に通過することが出来ました。しかし、抜けた先が立入禁止区間なので大手を振ってお勧めすることが出来ないのは残念です。



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