菅生周辺・北と南の尾根(多摩)



                      2015年 1月10日(土)晴

JR・小作1048…1122八雲神社1130…切通し1202…1218立入禁止前1229
   (165)   34       (160)    32(・243)    16      (280)

…1242職員P前1247…1306(新)二ツ塚峠1311…1403霊園上部四阿1413
13   (・227)  19      (310)  52      (270)

…1425登山口(行止り往復)1431…鯉川橋(R411出合)1447…1520JR・秋川
12    (200)                16 (160)       37     (155)


                体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約4時間15分)
◇5万図 青梅

 昨年暮れに二ツ塚峠〜羽村草花丘陵の尾根を歩きましたが、今回はその北と南に横たわる尾根を歩いてみました。ネット上の情報で南の尾根(新二ツ塚峠〜西多摩霊園)は通行可能のようですが、北の尾根(二ツ塚峠の少し北〜友田町)については情報を得ていません。里近くの低山であれば殆どの場合尾根には道があるので、どこから取付くかと尾根道を遮る施設等がないかが問題点です。北の尾根について言えば北斜面に明星大がありその敷地が稜線より南にまで達しているとまずい訳ですが、友田町から登って行ける所まで行ってみようという腹積もりで出掛けました。

 まずは尾根末端山裾の鳥居記号(八雲神社)を目指します。登山口未知の尾根を目指す場合、神社からと言うのは常套手段です。小作駅から正面の大通りを進み突当たった公園(加美緑地)内右側の坂道をじぐざくに下るとすぐ左に小作坂下交差点。右折して多摩川橋を渡って友田交差点を左折、すぐ右の上り坂に突っ込んで見ますがそこは目指す尾根の山裾ではなく手前の丘でした。向こう側に下りる道が見当たらないので左(南東)方向へ行ってみるものの、恵明学園に突当たり、結局は友田交差点から続く車道(滝山街道)に下りました。車道を南へ少し進み折り返すように右折、すぐ左折して登って行けば第一目標の八雲神社に着く事が出来ました。
 神社の右手から山道に入ります。南面を巻き登って尾根道となります。すぐに左に巻道が分岐しますが大した比高でもないのでピークを越えて行きました。次の分岐は尾根道は悪そうなので巻道へ。次の分岐ではやや藪っぽい右の尾根道を辿りましたがピークを越えてから道也だと北へ向かってしまうので左へ折返すトラバース道で本線に復しました。


 八雲神社から登り着いた尾根道。


 非常に気分の良い尾根道です。左手樹間(南側)には二ツ塚峠〜羽村草花丘陵の尾根が同じくらいの高さで望まれます。しかし、しばらく行き、右から明瞭な道が登って来る地点の先で進むべき尾根道は不明瞭に。藪っぽい道に突っ込んでみ見ると足下が切れ落ちた舗装道路切通し法面の上に出てしまいました。仕方なく、先ほど合流して来た道を巻き下って切通し(峠)に。
 向かい側の山道を探して少し右往左往しましたが、やや右(北)に下った所で入口発見。登って行くと一時道も地形もあやふやな感じになりますが空堀のような小さな谷を越えて行けばはっきりとした尾根道となりました。やがて右手が杭に番線(針金)を渡した柵となり「立入禁止」の表示。いよいよ明星大敷地の出現です。その先、左側にも番線柵が現れ、更に先ではついに正面に門が現れて行く手を塞ぎます。右側(北面)はずっと手前から、左側(南面)もこの辺では明星大敷地なので、迂回出来る所まで戻って南面へ逃げるしかありません。昼時なのですが門前に座る場所がないので、取敢えず50m程戻ったところで発見した朽ちた倒木に腰掛けて弁当タイム。
 食事後、更に戻って行くと南側の番線柵が途切れたところで下降路発見。少し入って振り返ればさっきと反対側から見た番線柵に「立入禁止」表示。つまり、弁当タイムして戻って来た道も立入禁止区域内だったようです(^^;。


 南への下降路に入ってすぐ振り返る。


 始め尾根道だった下降路は右へトラバースして浅い谷へ。この辺藪道なので皮軍手の出番です。道型は怪しくなるものの正面に明星大のものらしき柵が見えてきて心強い。柵に沿って下り、太い道に合流し、右へ少し行けば明星大職員駐車場前で舗装道に出ました。ここは大荷田川の左岸やや上で谷は浅く開けているので上流側(西側)には二ツ塚峠近くの電波塔も見えます。


 職員駐車場前より二ツ塚峠方面。道路右側はすぐ明星大敷地。


 少し休んで細い車道をゆるく登って行くと<31>秋川街道に出合い左折。疾走する車にビビりながら秋川街道を登って行けば新二ツ塚峠です。小作駅からここまで指導標は皆無です。
 ここから東側、羽村草花丘陵へ続く道に入り5分ほどの分岐を右、西多摩霊園へ続く尾根道に入ります。次の分岐は右が尾根道っぽく左は谷へ下りてしまいそうですが、右は西向き(329.6m三角点方面)のようなので左を選ぶとやがてはっきりした尾根道となります。この先も、分岐毎に指導標があるので地図で分岐先を調べつつ行けば迷うことはありません。今朝と同様樹間左手(しかし今度は北側)に二ツ塚峠〜羽村草花丘陵の尾根が同じくらいの高さで望まれる穏やかな道が続きます。
 やがて左手樹間に細谷火工工場敷地や東海大菅生高のグラウンドらしき施設を見て278.5m三角点は気付かず通過すれば右前がぱっと開けた場所に四阿があり眼下に墓地が広がります。ここは西多摩霊園北西側の上部です。四阿前の地面に置かれた樹脂製椅子の座面に座って本日最後の大休止。
 ここから足下の斜面を南東へ下って霊園へ突っ込むことも出来そうで、結果論としてはそうするか少し戻って南下する山道を探すべきでした。実際は、順路に従って尾根道を東北東へ行って下ったため秋川駅への車道歩きが若干大回りになってしまいました。しかも、下り着いた登山口から秋川駅は南方向なので地図も見ず車道を南へ登って行ったら行き止まりで引き返す始末(片道300m弱を往復)(^^;。気を取り直して逆方向へ下っていけば右へカーブし菅生橋を渡って右折、南下して鯉川橋の所でR411(滝山街道)に出合い、それを南下して秋川駅に着きました。

 今回の核心部は北の尾根。当初目論んでいたのは秋川街道に出合うまで踏破することでしたが、尾根北面だけと期待していた明星大敷地が南面にまで及んでいて完遂は出来ませんでした。しかし、首尾よく八雲神社からの尾根道に入ることが出来、明星大職員駐車場前へ下るまでささやかな冒険を堪能できました。このような指導標のない超低山は健脚でなくても単純でない山歩きを楽しめる場所です。



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