金勝山(比企)



                       2015年 2月 3日(火)快晴

東上線・東武竹沢1220…1225グミの木1230…避難小屋1248…1256金勝山1323…
      (110)     5       (120)    18   (200)     8   (△263)     7

1330げんきプラザ1350…1415墓地下1422…1442東上線・東武竹沢
           (250)    25     (130)    20               (110)


                体力度A 神経度A+ (歩行合計約1時間40分)
◇5万図 寄居

 金勝山は以前より少し気になる存在でした。官ノ倉山に登れば地図を見たとき目に入るし、バイクツーリングでR254バイパスを進めば「金勝山トンネル」はあるし。でも、官ノ倉山に登ればコースとしては尾根続きの臼入山が順路で、八高線を挟んで別山域の金勝山に寄る気力は沸きませんでした。だからと言って、この小さな山に登るだけのために同程度の山登りが出来る飯能周辺に比べて高い電車賃使うのは勿体無いと言う思いがありました。しかし、機は熟しました。飯能周辺は一通り歩き尽くしたし、何よりも体力・気力の経年劣化により、これくらいの山を登りにわざわざ遠出することがいい加減な感じになって来たのです。

 東武竹沢駅の改札を出て線路をくぐり西側の車道を北上。5分ほどで見つけた「町指定文化財 根岸山の大グミ」の標識があり、金勝山への登路を期待してそれが指す左側山すそを登ってみます。墓地の端にそれらしき木がありましたが地味な印象。墓地の裏側に突っ込んで見ましたが藪の中に登路は発見できず、こんな里に近いところであまりごそごそやっていては地元民に不審者と見咎められそうなので車道に戻ると2分ほどで「東登山道 ←」の標識。早速入ります。
 すぐの分岐では指導標の「尾根コース」を選択、ぐいぐい登っていきます。毎日飲んで食ってばかりでろくに運動もしてないためかこの程度の登りでも息が上がります。こんなんじゃ丹沢・大倉尾根(標高差1200m)とか本格的な登りはもう無理だな。
 ベンチのある小ピークで右折、次のピークで左折して登って行くと里山の領域なのに避難小屋がありました。そのすぐ先で本線は右側を巻いて行く感じなので左へ分岐する尾根道に入りますが、登って行くと、およよよよよ、尾根道の前途がトラロープによって閉ざされ、左の巻道に誘導されてしまいました。どこまで回り込まされるのか不安でしたが、程なく右への登路があり、そこを登れば金勝山の南側、前金勝山との鞍部でした。若干遠回りにはなりましたが、まあ、こちらも悪くないので結果オーライとしましょう。右へひと登りで金勝山山頂に着きました。


 金勝山より小川町方面の展望。


 早速弁当タイム。南東方向、小川町・仙元山方面の展望はアニメの田舎の背景画のようなのどかな感じで風が冷たくなければのんびり眺めていたいところです。その他の方向では樹間から、西方には戸谷高原方面の連山が望まれ、北方には足下にホンタの事業所が目立ちその遙か先には赤城山や日光男体山が確認出来ました。頂稜部は東に長く、そちらからさっき通り損ねた本線が登って来ていますので東端ピークまで往復して見ましたが本峰直下にちょっとした路岩帯がある以外特筆すべきものはありませんでした。取敢えず、次は小川げんきプラザ本館を目指します。
 途中裏金勝山を経て数分で銀色に輝くプラネタリウムのドーム屋根が目立つげんきプラザ本館前に到着。2階展示室にお邪魔してみますが利用者はおらず閑散としています。プラネタリウムも土・日・休の午前・午後各1回のみの投影のようです。立派な食堂もありますが当然休業。建設が目的で建設されたハコモノの典型に思えました。しかし、広い窓からは笠山方面も見えますし、寒風の来ない快適な室内で、ケンダマで遊んだり新聞を読んだり、くつろがせて頂きました。もし費用に見合う料金{(1日あたり減価償却費+1日あたり維持費)/本日の利用者数)}を取られるなら数万円でもきかないと思います。


 げんきプラザ本館室内より笠山方面。


 げんきプラザ本館からは南西方向の尾根を下りました。西金勝山、浅間山と短区間の小ピークごとに山名が表示されています。こういう感じは妙義山白雲山(見晴、玉石、大のぞき、天狗岳、相馬岳)を思い出しました。おかげで短い距離なのに普通に縦走して来たかのような気分を味わえます(^^;。
 浅間山の先で本線は左にトラバースして行きますが、そのまま尾根道を行きました。今までの遊歩道仕様の道に比べ若干藪っぽいですがこの時期全く問題ありません。やがて木造の小屋(祠?)、その先では送電鉄塔が現れ、この道が里まで続いていることを確信出来ました。えぐれた溝状の道には落ち葉がたまって滑りやすくなっている事だけは注意点です。墓地に出て一段下れば八高線の線路沿いの車道です。
 墓地下線路側の縁石に腰掛けて一休みしていたら上り列車が通過していきました。この辺、線路に柵がなく田園風景にローカル線ディーゼル車は絵になる風景でしたので、とっさに写真撮影出来なかったのは残念です。上下各1時間に1本もない列車にたまたま遭遇するとは思っていませんでした。
 車道を竹沢方面へ辿ります。線路の向こう側のR254(旧道)はひっきりなしの通行がありますが、こちらの車道は車がめったに通らないので遊歩道を歩いてる気分です。
 竹沢駅を見送り進むと左手に竹沢小学校が見えますが、校舎がこの辺の住宅密度の感じからは意外に大きい感じです。見た目18教室くらいはありそうで、それなら30人づつでも540人は入れそうな校舎なのです。しかし、帰宅後ネットで調べてみたら児童数はやはりそれよりずっと少ない120人くらいでした。
 前方に東上線の高架が見え、交差点を左折すれば程なく東武竹沢駅です。

 脚が萎えて、標高差の大きい山行、距離が長い山はきつくなっても、小さな登降、短い距離の中でそれなりに思い出に残るイベントが発生する期待は出来ます。100のルートに100の喜びありです。



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