仮称裏青梅丘陵コース(奥多摩)



                       2015年 2月14日(土)快晴

(西武線・飯能よりバス)中井橋BS807…鉄塔P820…850オキショウゴ855
             (140)   13(220)   30        (△300)

…920第一高点926…吹上峠947…1030分岐引返し1036…1046古里線12鉄塔1102
25      (345)   21 (270)   43        (390)  10

…Y字路1112…T字路1120…1154標識(44)1200…1239民家前1245…1306JR・青梅
10 (420)     8 (400)    34       (330)    39     (210)    21         (190)


                体力度A+ 神経度B- (歩行合計約4時間35分)

◇5万図 青梅 五日市 (本報告で参照した地図情報は主に電子国土Webによるもの)

 以前、青梅丘陵ハイキングコースを軍畑から青梅まで歩いたとき、重要な分岐が2つありました。「電子国土」で場所を特定して見ると、454.3m三角点から約300m東のY字路、その先406m標高点約100m南東のT字路で、それぞれ右を選択するのが本線でした。じゃあ、Y字路を左に行った道とT字路を直進した道をつないで辿れば、「裏青梅丘陵コース」とでも言うべきハイキングが出来るのではないかと思いました。

 飯能駅南口のコンビニで弁当を仕入れてバス乗場へ。中井橋へのバスは東青梅駅からの方が近い(運賃安い)ですが、筆者自宅からは飯能からの方が便利で鉄道トータルでの運賃も安いです。バスを中井橋で下りて<194>に入り、緩く登って行きます。この道は目的の尾根を乗越す道で、峠の右(東)側はゴルフ場なのでこの辺から歩き始めることにした訳です。歩き始めて3分ほどで左への舗装道を見送り、更に3分ほど先の左への未舗装道に入ります。


 鉄塔ピーク手前の藪。


 谷を行く道はすぐ倒木だらけの行き止まりとなりますが、目の前はすぐ稜線なので右手の藪道を行けば最後は藪漕ぎとなって送電鉄塔わきで主尾根に乗ることが出来ました。ここはゴルフ場入口のある峠のすぐ西のピークです。
 吹上峠方面へ縦走開始。南南西方向の主尾根上に藪っぽい道が続いています。252m標高点ピークは露岩に囲まれて、ピークらしいピークですが、山名表示はありませんでした。
 299.6m三角点ピークは山頂部が切り開かれていて「オキショウゴ」の山名表示がありました。この付近から道は良くなります。
 314m標高点ピークを通過し、登り着いた340m等高線ピークには「第一高点 345m」の表示がありました。大岳山等も望まれ、切り株に腰掛けると早弁をしたくなりますが、朝早かったとは言え、昼食が9時半前では流石に早過ぎる(後で寂しくなる)のでぐっと堪え、一旦取出し掛かった弁当をザックに戻します。

 第一高点。


 ここから先、主尾根が激しく屈曲しますので道間違いを警戒していましたが、いつもは樹林帯では機能しないGPS(GARMIN LEGEND)が珍しく要所で仕事をしてくれたのと、主尾根上の道が明瞭なので支尾根に引き込まれることはありませんでした。


 吹上峠。


 吹上峠は切通し状で、下りの最後の数mは45度くらいの急斜面でビビリましたが左手からトラバース気味に巻き下る道があり、そちらを利用。反対側の登り道も急(30度くらいありそう)なうえ、少し登るとどこが道なのかもはっきりしませんでしたが、やがて明瞭な尾根道となりました。
 「第二高点」と表示のある314m標高点を通過し、350m等高線くらいまで登ると僅かな残雪も現れました。この辺りでは安心してしまって他の事を考えながら前だけを見てすいすい前進するようになっていて、左分岐を見落とし、200mほど行き過ぎて引き返すハメに(^^;。この分岐から急降下し緩く登ると明るく開けた鉄塔用地に出ました。
 表示板によるとこの鉄塔は「JR古里線 12号」のようです。ここからは左右の送電線方向が遠望でき、都心のビル群や武甲山方面が眺められます。コンクリ土台に腰掛けて、今度こそ弁当タイムです。
 鉄塔のすぐ先でには右手から車道が来ています。ここから左に巻道がありますが、件のY字路を目指して正面を登って行きます。するとすぐにまた鉄塔(青梅線41号)があり奥武蔵方面が広く望まれます。この鉄塔の向こう側はもう青梅丘陵ハイキングコースに合流するY字路です。
 このY字路から件のT字路まで僅かな歩程とはいえ、出合ったハイカーが3組(4人)だったのは土曜日なのに意外に空いてると思いました。でも、本日のコース中、この区間以外人に会うことはなかったです。
 T字路で鉄道公園方面への道を右に見送り直進します。しばらくいい道が続き、分岐毎に標識もありますからこちらもハイキングコースとして整備されているのですが、度々分岐しては合流する巻道を見送って、ずっと尾根を辿って行くと結構藪っぽいです。巻く人の方が多いからこうなったのか、どうも巻道が本線で、尾根道はバリエーションと言う感じです。
 ここまで進んできた道はずっと標識が「こぶしの森」を指す方向でしたが、藪漕ぎで下ったピークの先の「44」を最後に標識を見かけなくなりましたから、ハイキングコースはもう筆者の進む尾根を絡んでいないなと感じました。帰宅後調べたら、ハイキングコースはやはり標識「44」から右に下っていて、その先の「こぶしの森」は黒沢川沿いのアウトドア施設のようです。
 尾根末端が近付くと北東へ延びる支尾根の方が長くなりますが、このままの方向で行ける所まで行ってしまっても、このコースを全うしたことになると思います。その方が、青梅駅へも近いですし(^^;。


 落ち葉の道を急降下。


 最後標高差100mほどは地形図からも予想された急降下。落ち葉で滑るので木につかまりながら下り、傾斜が緩めば、右手に見える里道沿いの建物まで50m未満くらい。しかし、前途は完全な藪。少し戻っても右手畑地強行突破はやばそうなので左手竹林をトラバース気味に下って行きました。下り切ると川の手前に明瞭な道があり左(北)は民家の裏門でしたが、右は民家の脇を通って車道に出ることが出来ました。
 この車道は黒沢川沿いに登る道で、青梅方面へ行ける<53>のやや西側ですが目の前に黒沢川を渡って<53>に繋がる道がありました。民家前から青梅駅までは<53>の青梅坂トンネルをくぐって20分ほどです。

 今回は入山口を探って行ったり来たりも予想されたので標高・歩程の割りに早朝の出発としましたが、すんなり主尾根を捉えることが出来たので、日没の心配を全くしないで済みました。そして、未知の領域に計画した区間のほぼ端から端まで尾根を辿れたので達成感がありました。



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