顔振峠・越上山・ユガテ(奥武蔵)



                       2015年 4月26日(日)晴

西武線・吾野927…林道分岐958…小径入口1013…1035顔振峠1040
    (180)   31   (280)   15    (340)   22     (500)

…1048雨乞い塚1105…1123諏訪神社1128…1143越上山1148…1215車道三叉路北1223
13       (574)  23    (510)    15   (△566)    27           (450)

…1338ユガテ1356…1412新田三叉路1417…1442西武線・東吾野
75     (290)    16        (・168)    25             (130)


                体力度A+  神経度A+ (歩行合計約5時間00分)

◇5万図 秩父 川越

 昔ガイドブック「東京付近の山」で読んだ越上山山頂の記述は「展望もなく淋しい所」と言うものでしたが、その後実際に登ってみると山頂直下の露岩帯を登る楽しさは展望のなさを十分補ってくれました。顔振峠近辺はお手軽日帰りツーリングとしてバイクで度々通っているので、久しぶりに越上山・ユガテと結んで歩くことにしました。

 吾野駅前の右手階段を下り、右方の橋を渡ってR299の歩道・高麗川左岸を東進、吾野トンネル西で左折して顔振峠への車道に入ります。沿道のタチツボスミレ、ニラバナ、シャガ等の草の写真を撮りながらのんびり登って行きます。この日、全コースに亘ってシャガの花が目立っていました。シャガは初めて認識した頃はきれいな花だと思っていましたが、その後の調べで「湿った林に生える」という記述を読んでからは不気味なイメージに変わりました^^;)。この道が左へ大きくカーブした辺り、右へ分岐する林道に入ります。
 すぐ先右手に指導標が顔振峠を示す登山道入口がありましたが、水が流れていていやな感じだったので見送りました。その後も、何箇所かの小径分岐を見送って林道の実質終点から右の小径に入ります。この地点、林道は左へ続いているのですが、そちらは急に草ぼうぼうになっていたので実質終点に思えました。
 ここからはジグザクもあってぐいぐい登って行きます。やがて、車道を横切り、少し登れば斜面の集落の向こうに棒ノ折山〜武甲山方面の展望という山上の楽園的景色が得られます。摩利支天の横から車道へ出たところが顔振峠です。


 顔振峠近くの風景。


 顔振峠からも南面の展望はいい感じなのですが、車道以外の平坦地は全て茶屋敷地なので、道端で小休止したのみで山側の茶屋裏手から主尾根を登って行き明るく開けたピークに到達しました。「顔振峠展望台 標高574m 雨乞い塚」という標識あり。ここが日のハイライト、弁当タイムです^^)。


 雨乞い塚。


 雨乞い塚から越上山へは、やや複雑な繋がりの主尾根を南進→東進→北進、と辿ります。雨乞い塚から下った地点に指導標のない分岐があり、道成に進むと西進気味だったのですぐ戻って進路変更。この辺、若干藪っぽい箇所もありました。意外に人里からは深いところを歩いている気分になった矢先、山中にしては立派な社、諏訪神社に入ります。境内から門を抜け小休止、ここから5分ほどで越上山分岐。
 越上山への10分ほどの登りは結構きついですが、露岩も出てスリルも味わえる楽しい道です。山頂15mくらい手前の露岩、尾根の左右は急斜面なので中央を登ったらその先の下りが1m以上細かい凹凸しかない岩だったので引き返します。斜面を巻くのは危険ですが露岩の左右の端近くはどちらも通れますので登りは西側、下りは東側を通りました。


 越上山山頂手前の露岩(山頂側から)。


 もう食べ物もないし、次の登山者が来たので頂上では小休止のみですぐ下りました。分岐まで戻り、東進します。しばらく行くと車道を横断しますが、この地点のすぐ南は三叉路になっています。ここからユガテへは車道経由の方が平坦で楽ですがそちらはバイクで走れますので尾根沿いの小径を行きます。一つピークを越えるとすぐ車道に接し、更にしばらく行くと平らな稜線上で車道と合流、その後また小径を登りますが、振り返ると木の枝越しに見える越上山がまだ意外に近くてちょっとがっかり。
 この辺、展望のない樹林の道で少々歩くのが飽きてきましたが、たまにある雑木林や足下近くの草花で気を紛らわせながら進みます。5花弁白い花を見つけたのでイチリンソウ・ニリンソウの類かと思いましたが帰宅後写真を手持ちの図鑑「日本の野草・雑草」で調べたら全然違いました。ネットで似た花と葉の写真を探したら、どうやらクサイチゴのようで、これは草ではなく木だそうです。道理で「日本の野草・雑草」に載ってないわけだ。
 やがて、車道のユガテ入口近くへ。ここからも車道を辿った方が楽そうですが、折角なので車道を横断して小径を進みます。(尚、バイクで来たときはユガテまでは入れませんでした。)


 ユガテ。


 辿り着いた山上集落ユガテは昔来たときほどの桃源郷感は感じませんでしたが、もう後は下るばかりなのでベンチでぼんやり景色を眺めながらくつろぎました。でも口に入れる物が水しかないのが物足りません。持参した食べ物が弁当1つだけだったので主要な楽しみの一つが雨乞い塚で早々に終わってしまったのはとても残念でした^^;)。
 ユガテからは道成に下って行くと林道に出て、更に下って行くと太い車道に突き当たります。「新田」と地名を示す標識があり、角にはベンチもあるので最後の小休止。この道を辿ればR299に出て、そこからすぐ左が東吾野駅入口です。

 この日は春霞で、道中たまにしかない展望地からも遠望は利きませんでしたが、この辺の山の楽しみの一つは集落の風景や花を眺めながらのんびり歩くことで、天気が良かったのでそちらは楽しめました。でも食べ物を何種類か持参していればもっと楽しめたと思います^^;)。




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