龍崖山〜柏木山A(奥武蔵)



                        2016年1月26日(火)快晴

西武線・飯能938…龍崖山コース入口1010…1031龍崖山1051…1126龍崖山公園1136
    (105)  32           (120)    21     (246)    35         (175)

…1140龍崖山公園入口(道間違い引返し)1218…配水場広場1223…赤根峠1237
04          (190)                    05     (200)    14 (210)

…1257柏木山1328…1400榎坂配水場1406…1430飯能第二小学校BS
20   (・303)    32         (210)    24             (135)

         体力度A+ 神経度A+ (道間違い引返し除く歩行合計約3時間30分)

◇2.5万図 飯能
□筆者参考文献 「美杉台・大河原 ハイキングコースマップ」(飯能市観光協会)他


 龍崖山〜柏木山は2002年2月2日に行ってますが、その後周りの様子がかなり変わったのでまた行ってみました。前回歩いたときは丘陵地を台地状に均す最中で全面が土むき出しだった造成地も、近年バイクで行ってみると地面の造成は完了し茜台という工業分譲地になって、舗装道路も通り、区画が設けられ、事業所もかなりの数建設され稼動していました。それに伴い、ハイキングコースも整備されたようで、天覧山等に行ったとき入手した飯能市観光協会のパンフレットにも紹介されています。
 尚、前回の報告ではその時の参考書に倣って「竜涯山」と表記していましたが、今回は現地の標識・案内板や観光パンフレットに倣って「龍崖山」としました。

 飯能から西へ進み、大河原交差点で<28>から右折し、名栗川(入間川)右岸の道を行ったのは前回同様ですが、金蔵寺を過ぎたところで左手に「龍崖山コース入口」の指導標を発見。前回は少し先の八耳堂から入ったのですが、今回はここから入りました。少し行くと、右・男坂と左・女坂に分岐しますが、前回は男坂を通ったはずなので、今回は女坂を選択。谷沿いに緩く登った後右斜面を登って行くと男坂と合流して程なく龍崖山の山頂です。
 前回は木に囲まれて展望は良くかった印象ですが、今回、東に飯能市街地、北にその名に違わぬ立派な根張りを見せる多峯主山、西に武甲山〜有馬山と3方向が好展望になっていました。一回目の弁当タイム。


 龍崖山より多峯主山方面を望む。


 山頂から南に僅か急降下し、富士見展望台へ行けば今度は南面・足下造成地の向こうに丹沢〜奥多摩が見渡せます。大岳山の左・馬頭刈山辺りには富士山が少しだけ頭を出しています。ここは前回下りた造成地の上段部分辺りだと思います。
 前回は何もなく誰もいなかったので、この辺りから造成地を辿り、赤根峠方面に割と直線的に行ったと思うのですが、現在では上段はなくなり、分譲地としての区画も設けられ、既に事業所の敷地になっている部分も多いので、道以外の場所を通る訳には行きません。少し下れば茜台の平坦地ですが、適当な所を下ると事業所に侵入してしまう恐れもありますので、ハイキングコースを忠実に辿って龍崖山公園で平坦地に出ることにしました。


 燧山より足下に茜台、遠くに富士山・大岳山・御前山を望む。


 龍崖山公園までは緩く下る道を想像していたのですが、下って登って燧山。更に下って登って、最後に龍崖山公園の北側下部の谷に下り、茜台の平坦地より低い場所から階段を登ってようやく龍崖山公園の表側(トイレ等のある場所。平坦地の端。)に着きました。
 公園から少し右に回り込んで左へ行くと、茜台のメイン道路に出ました。「龍崖山公園→」みたいな標識もあるので、この地点を便宜上「龍崖山公園入口」と呼ぶ事にします。
 目指す赤根峠〜柏木山の尾根は西方に見える青垣です。そこで、龍崖山公園入口からメイン道路を右(北西方向)へ行きました。そしてグラウンド施設の手前で左折し進むと、目的の青垣が近付きました。しかし、その手前は事業所の敷地です。右に折れて、メイン道路とほぼ同じ向きで北西〜北北西に進みますが、左手青垣方向は事業所の敷地または分譲予定地が続き、区画の境にあるものと期待していた青垣方向への道が全くありません。やがて道路はまた右に折れて下りになってしまうところまで来てしまいました。
 この辺りは更地(分譲予定地)ですが、侵入したら見咎められそうですし、向こう側にフェンスとかの障害物がないとも限りません。また、もし、青垣の縁にたどり着いたとしてもその辺りが崖だったり藪がひどかったりしたら尾根道までたどり着けません。方角だけを頼りに来てしまったのが間違いでした。仕方なく、龍崖山公園入口まで引き返しました。
 パンフレットを見ると正規のルートは龍崖山公園入口から逆方向に進み、右折して「配水場広場」辺りから小径に入るようです。方向的には若干迂回気味ですが、その通りにしたら、ちゃんと小径に入れて、この道は先ほど行った道から見て事業所の敷地を挟んだ裏側(青垣側)を通っています。この道を進み、僅かに登ったらあっけなく赤根峠(赤根が峠・赤根ヶ峠)に着きました。竜涯山と赤根峠の間の造成地の地名が茜台なのは赤根峠が由来だと思います。ここで採れた陶土が赤みを帯びていたそうで、それが赤根峠の「赤」なのでしょう。
 赤根峠からは北へ進み、ゴルフ場の南の縁の緑色の金網の柵に突き当たって左へ。金網沿いに少しづつ高度を上げるとさしたる苦労もなく柏木山山頂に着きました。前回来たときは、樹林に囲まれた狭い切り開きに飯能市の「2級基準点 No.24」の標石があるのみで、展望もよくありませんでしたが、今では立派な山名標識やベンチも設置され、東〜南面が伐採されて大展望が広がっています。さっき辿ってきた龍崖山・茜台方面も見下ろせましたが、残念ながら遠景はモヤで霞んでました。二回目の弁当タイム。


 柏木山山頂。


 柏木山より龍崖山・茜台方面を振返る。


 柏木山からも金網の柵に沿って行くと苅生の神社記号方面への尾根が分岐するピーク付近で左に下る道がありました。残雪もある日なので、もし前回のように水道施設で行く手が塞がっていたら、ここまで戻って下る選択もあり得ますが、水道施設まで300mくらいの水平距離なので取敢えず行ってみることにしました。
 程なく前回行く手を阻まれた水道施設が現れましたが、今回はその右手を通って舗装車道に出ることが出来ました。車道から「榎坂配水場」の銘板を確認。この道はゴルフ場を横断して北側(名栗川側)へ繋がっており、ここが峠に当たる所なので下るのみです。
 すぐ北にこの道を跨ぎゴルフ場を繋ぐ歩道橋がありその下をくぐり、左右にゴルフ場の門を見て下って行きます。程なく里に出て分岐も現れますが、低い方へと選んで下って行けば名栗川右岸の道に突当たりました。飯能方面は右ですが、バス停があるのは左岸の道<70>なので、左へ100m強行って一番近い橋を渡りました。<70>に突当たるとすぐ右に飯能第二小学校BSがあり、10分強の待ち時間で飯能駅行バスに乗ることが出来ました。

 龍崖山・柏木山からの展望が素晴らしく、好ましい樹林帯も行く、素晴らしいショートコースだと思います。茜台の造成地が完成して事業所の敷地を迂回するように道の付け替えはあったものの、ハイキングコースを残して頂いたのは有り難い事です。
 前回はほぼ同じ季節の土曜日で晴だったのに山中では一人の人間にも出会いませんでしたが、今回、平日でありながら龍崖山で数組、柏木山でも2名の登山者に出会いました。造成が完了してコースが明確化され、山頂の展望も良くなってハイカーの数も増えたのでしょう。




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