2016年3月1日(火)快晴 秩父鉄道・野上915…長瀞アルプス入口925…天狗山分岐953…不明ピーク1002 (140) 10 (140) 28 (300) 09 (・342) …天狗山分岐1007…小鳥峠1035…宝登山口1050…1110宝登山1135 05 (300) 28 (280) 25 (340) 20 (△497) …宝登山神社1222…1233秩父鉄道・長瀞 47 (190) 11 (140) 体力度A+ 神経度A (歩行合計約3時間10分) ◇5万図 寄居宝登山はかなり前から知っていた山ですが、標高の割に交通費が高いし、ロープウェイがあって観光地のイメージで敬遠していました。しかし、近年ネットで「長瀞アルプス」の記事を見付けて、そちらから登れば面白そうだと思うようになりました。考えてみれば、観光地化してるのは10回以上行っている高尾山だって同様です。いい山だから人が集まるとも考えられます。 長瀞アルプスは宝登山から北北東に伸びる尾根コースです。地形図を見ると尾根のつながりが滑らかではなく、もし、仕事道を拾って歩くような山だったらルートファインディングが楽しめそうです、ハイキングコースとして整備されているのでそれはなさそうですが、この季節、好天の日にのんびり気楽に歩くのも悪くありません。 野上の駅前をまっすぐ前方(西方)へ進みますが山裾が近付くと道は二段階に右に折れて北向きになります。駅から10分ほどにある左折路分岐点が長瀞アルプスへの入口です。指導標に導かれて左折路に入ると間もなく「登山口」の標識があり山道が始まります。 始めは浅い谷に沿って登ります。その後、左手支尾根の鞍部に登りつき、右へ登れば主尾根に出ます。この辺り、両側は完全に樹林に覆われていますが、この季節、葉が全くないので明るい道で気分良く歩けます。 道が西側を巻くようになって前方に赤い郵便受を発見。「こんなところに民家の門が?」と思いましたが、近付いて見ると「100円を入れて下さい」と書かれた入山料の料金箱でした。長いハイキング人生でも、トイレ利用料や建物への入館料は別として、山でお布施をするのは3箇所目くらいです。他の2箇所は鎌倉と千葉の鋸山で、いずれも寺の境内を通過するための「拝観料」名目でしたから、純粋な入山料(「環境整備協力金」名目)は初めてです。富士山が1,000円ならここが100円なのはまあ妥当な価格設定でしょう。 唐突に現れた料金箱。その少し先、指導標に「御嶽山 天狗山」と書かれた左分岐があります。本日のコースなら時間的・体力的に余裕がありそうなので寄って行く事にしました。少し登るとすぐ尾根道となり、数分で、そこより先に更に高い場所はなさそうなピークに達しました。GPSで場所を確認すると342m標高点ピークのようでしたが、現地に山名表示等が全くありません。しかし、地形図でもこの先にピークはありませんから、ここが天狗山かも知れません。ここから、宝登山方面への近道はなさそうなので先ほどの分岐まで戻りました。 再びメインルートを辿ります。いくつかの分岐で、下山路を示す指導標に出会いましたが現在地の地名表示がないのでコースタイムとして記録できないなと思っていると、ようやく、指導標の中央に「小鳥峠」と表示された場所がありました。小鳥峠から3分くらい先、すぐ次の鞍部で舗装道路に突当たりました。 これを左に行きますが、始めは殆ど水平に宝登山北側山腹を巻く道です。途中から緩く登るようになり、この道に入ってから10分くらいで左へ登って行く山道がありました。宝登山を示す指導標より「毒キノコに注意」の木製看板が先に目に入りました。 いよいよ最後の登りです。すぐに山頂北西の尾根に取付いて登って行きます。途中階段もあり、それを登り切ったら山頂かと期待したら、大分先でしたので、意外にきつく感じました。 山頂はかなり広く、すぐ下までロープウェイで登れる山にも拘わらず筆者到着時は10人を割るくらいの人出でした。おかげで、数基あるベンチのうち比較的展望のいい1基を占有して、展望を堪能しながらの弁当タイムを満喫出来ました。山頂の南西縁からは南〜西の展望が得られ、武甲山と両神山が目立ちその間にやや遠く奥秩父の山々、両神山の手前には近く、破風山〜城峯山が見渡せます。しかし、低気圧が通過した次の日でしたので北西風が吹いて、3月にしては寒い。この日、寄居の最高気温が7.5℃でしたのでここは5℃くらいでしょうか。風のせいで体感気温は氷点近くだったと思います。そのため、景色的にはもっと居たかったのですが、25分ほどの滞在で山頂を辞しました。 宝登山山頂より破風山・大前山、奥に両神山。。山頂直下から蝋梅園の中の道となりは左方の宝登山神社奥宮に寄ってから少し下ると東方の視界が開け、外秩父の山々が見渡せます。近くに釜伏山・戸谷山〜蓑山、それらの奥に笠山。 宝登山山頂少し南東より外秩父の山々。ロウバイの木の下に地面に花が落ちてるみたいな植物を発見。近付いて見たら花はロウバイより大きくて花びらも多いし黄色も鮮やかなので、別の植物が地面から生えてるのは判りました。接写して帰宅後調べたらフクジュソウのようです。名前は知っていましたが実体は知りませんでした。 ロープウェイの山上駅前を通り、左へ林道を下って行きますが、右へ左へと折り返した所でショートカットの小径に入りました。何回か林道を横切りましたから林道を左右に折り返しながら下るのと比べるとかなりの距離短縮になったと思いますが、ショートカットもそれほど急傾斜ではありませんから、林道はかなり冗長に作られている感じです。ショートカットが終わって突当たった林道を右に行けばロープウェイの山麓駅近くを通って宝登山神社へ。鳥居をくぐり、石段を登って正面の極彩色の建物の写真を撮りました。もっと奥まで入れそうでしたが興味が沸かなかったのでそこから引き返しました。 宝登山神社の極彩色の建物。神社前の広場からいかにも参道と言う感じの大通りを真っ直ぐ行けば10分ほどで長瀞駅に着きました。 平日とは言え野上〜宝登山間では1人のハイカーにも出会うことなく、展望には恵まれないものの、冬枯れの日差しの中、明るい道をのんびり気楽歩くことが出来ました。宝登山山頂付近からの展望は素晴らしかったですし、ロウバイや紅白の梅の花も楽しむことが出来ました。全般的にといもいいコースだったと思います。 往きは東武線で寄居まで行き、秩父鉄道でに乗換て野上まで行きましたが、帰りは秩父鉄道で長瀞から御花畑まで行き、西武秩父から西武線を利用しました。所要時間・運賃に大差はありません。 この辺りへの交通費が高く感じるのは、秩父鉄道の運賃が高いからです。寄居−野上(10.9km)が440円もします。京王線なら新宿から高尾山口まで(44.7km)乗っておつりが来る金額です。1時間2本程度の運行なのに、殆どの駅に駅員が常駐しているため乗客1人当たりの固定費が高いのでしょう。駅員常駐は寄居−三峰山口では御花畑だけにして、整理券方式のワンマンカーにしてもいいくらいの乗客数なのに。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |