2016年12月2日(金)快晴 (小田急新松田駅よりバス)矢倉沢BS 922…953車道終点1008 (250) 31 (400) …1132矢倉岳1218…1333足柄城址公園1405…1454地蔵堂BT(バスで新松田駅へ) 84 (・870) 75 (750) 49 (・417) 体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約4時間15分) ◇5万図 小田原 □筆者参考文献 「東京付近の山」(1998 石丸哲也他)前回訪れたのは個人的記録によれば94.11.05ですが、太いミミズが這うコンクリ舗装林道を汗だくで登った印象だったので、もっと暑い季節だったのかと思ってました。まあ、それくらい忘れているコースですから、再び辿るのも無駄がありません。 新松田駅発地蔵堂行のバスに乗り、矢倉沢で降りましたが、本数が少ないので時刻表を調べてこの日一番の845発のバスに合わせた電車で来ました。バス停すぐ先の交差点を左折、切通し(以前はトンネルだった)を通って橋を渡るとこちらにもバス停がありますが、こちらのバスは平日に1本だけです。 その先民家の壁に直接「←矢倉岳ハイキングコース」と書かれているのにはびっくり。左へ進み、指導標に従って右折。道也にコンクリ舗装の林道を行き、左分岐に入りすぐのイノシシよけの門を開け閉めして通り抜けます。少し開けた場所で車道は終わります。ここで、GPSのテスト。何と、樹林の中でもないのに使えませんT_T)。 登山道に入りどんどん登って行きます。傾斜のきついところは斜めに、ゆるいところは直登になっていて効率的です。だいぶ上がると明るい雑木の道になり、もうすぐ山頂かと思わせますがGPSを見るとまだ標高差100m以上あったりします。こういうもっこり型の山は、目の前に次々とニセ山頂が見え勝ちです。(^^; まだ紅葉も見られる雑木の道。意外にきつい思いをして山頂に到着。休憩込1時間40分の予定が2時間10分も掛かってしまいました。先に2組の登山者がいましたが、すぐに筆者ひとりになりました。たぶん、先が長いのでしょう。この日の筆者は登頂はここだけなのでのんびり出来ます。 矢倉岳山頂。山頂からは、湘南方面−箱根方面−富士山方面が見渡せますが、残念ながら丹沢方面の視界は低木とススキで塞がっています。更に残念な事に、この日は快晴でしたがぽかぽか陽気のせいか視程は悪く、富士山中腹以下や箱根の山々、湘南の海岸線は霞んでいます。ゆっくり写真撮影したり弁当タイムを楽しんだ後、足柄峠を目指します。 はじめはどんどん下り、その後、登り下りの緩い巻道となったあたりから左手に矢倉岳を振返る事が出来ました。足柄峠が近付くと足柄万葉公園の一角で、指導標に従って右手尾根上へ上がると石碑と和歌の解説板があります。尾根上を少し下って突当りを左へ巻き下ると車道に出ました。 間もなく足柄万葉公園のバス停があります。ここまでバスで来れば矢倉岳にはかなり楽に登れそうですが、土日のみの運行です。この辺り、道が尾根を絡んでいて直角に乗越してる場所がないので、どこを足柄峠と同定したらいいか判りません。少し先に県境があり、切通しになっているのですが「足柄峠」の表示はなし。その3分ほど先に「あづまはや 足柄峠」の標柱がありますがおよそ峠らしからぬところです。更に3分ほど先の足柄城址公園前には足柄峠の説明板があり、峠道と金時山方面への道が分岐していて、柱に「足柄峠」と書かれた標識もあるので、ここが一番それらしい所です。矢倉岳からここまで75分は予定通りです。ここから地蔵堂まで予定コースタイムは50分なのに対して、地蔵堂発のバス発車時刻までは1時間50分くらいあるので城址公園に寄って行きます。車道から僅かに登った所にある広い頂稜部が城址公園で、芝生にベンチがあり、富士山や金時山を見ながらのんびり過ごしました。 足柄城址公園。バス発車まで予定コースタイム+30分くらいの余裕を持って下山開始。途中足柄関跡等見ながら車道を少し戻って右手に地蔵堂方面を示す指導標を見つけて足柄古道を下ります。 足柄古道は石畳でちょっと川原の道みたいに足に来ますが、くねくね折り返してる車道を何回も横切って、ショートカットしている実感があります。かなり下って車道歩きとなれば付近の傾斜は緩んで川に沿うようになりますが、矢倉岳等景色を眺めつつ道也に歩いていたら右分岐の丁字路に地蔵堂方面を示す標識を発見。角地には「金太郎伝説の里」とかかれた屋根付きの門のような案内板があり、それを見てもっと手前で右分岐に入るのが予定のルートだった事に気が付きました。かなり行き過ぎているなら次のバス停まで行ってしまう事も考えましたが、地図で確認するとここから地蔵堂BTまで250m程度のようなのでそのまま右折して地蔵堂を目指しました。350mほど遠回りになりましたが、足柄城址公園から予定のコースタイムで着く事が出来ましたのでバス出発まで30程待つ事となりました。 バスが走り出すと次の停留所・足柄古道入口までかなり(今調べたら丁字路から1.5kmくらい)ありましたから地蔵堂BTへ来たのは妥当でした。が、時間的余裕があったので足柄古道入口BSまで歩いてもバスには間に合っていたと思います。 新松田駅の「箱根そば」でかき揚げそばを食べました。「がっちりマンデー」(TBS)によれば「箱根そば」はそば粉30%(スーパー等で売っていて「原材料」が「小麦粉 そば粉 食塩」の順で表示されていてそば粉含有率表示のない一般的な生めん、茹で麺、乾麺のそばと同等)とのことで、立ち食い系(とはいっても椅子はある)そば店の比較でも「嵯峨谷」100%、「ゆで太郎」55%、「富士そば」40%と較べると最低ですが、十分美味かったです。そば粉が少ないと不味いなら、うどんは劇マズということになってしまいますから、そば粉含有量が美味さに直結しないのは当たり前の話です。駅の渡線橋から見る夕暮れシルエットの富士山もなかなか乙でした。 新松田駅渡線橋より。すぐ来た快速急行新宿行きに乗り、ベンチシートの左端の席を確保できたのは幸いでしたが、右隣に座った男が最悪でした。スマホでゲームをしていて、ひじでこちらのわき腹をぐりぐりするので気色悪い事この上ない。少しくらい体を引いても、その分侵攻して来ます。昔から読書等でひじを出す御仁はいたのですが、Eメール出来る携帯電話が登場して増え、ゲームが出来るスマホが普及して更に増えました。本厚木・海老名・町田等で結構乗客の入れ替えがあったのにその男は終点間近の代々木上原まで乗車したままでしたので、シートの端の仕切り板に体を押し付ける窮屈な状態がずっと続きましたT_T)。 矢倉岳は好展望、特に富士山を眺めるには最適な山の一つだと思いました。今回のコースが基本で、バリエーションとしては金時山と結ぶのが一般的ですが、矢倉岳から下った途中の分岐点・清水越(山伏平)から21世紀の森へのルートもあり、次回はそこを逆コースで辿ってみたいと思いました。 今回、2つの事を試しました。(1)トレッキングポール2本での使用と、(2)スマホのGPS機能の利用です。 (1)トレッキングポール2本での使用 少し前、T型グリップのトレッキングポールを1本購入し、山で使ってみたところ有用である事が判りました。なら、両手で使えたほうがバランスがいいだろうと思い、同じものをもう1本購入しました。2本セットの物はスキー用と同じくI型グリップが普通ですが、もし、「1本の方がいいや」となった場合予備になるので、I型グリップのペアではなく、T型グリップを1本追加したのです。 で、結果としては良好でした。荷物は増えますが、今後は2本使いを基本にするつもりです。 (2)スマホのGPS機能の利用 昔からの10人ほどの友人グループが「LINE」で連絡取り合っているとのことで、自分だけ省られているのは悲しいので、LINE専用の格安スマホ(500円/月)が出たと聞いてそれを導入しました。スマホにはGPS機能も付いていますのでそれをテスト。筆者が使用してるガーミンGPSは、樹林帯ではしょっちゅう「衛星信号ロスト」で現在位置不明になるのでが、携帯電話のGPSは地上の電波を利用してガーミンGPSより死角が少ない事が期待できますので、これが山で使えれば心強いのです。 で、結果としては期待外れでした。ガーミンGPSが使えないような場所では、スマホも現在位置の特定が出来ませんでした。厳密にどちらが使える機会が多いかは比較していませんが、明確にスマホが優れていなければアウトドア適性からガーミンGPSの方が有用です。しかも、電池が通常24時間持つのにSPS機能を使っていると12時間も怪しいで、ロングコースだと途中で電池切れしそうです。ただし、電子地図帳として使えました。従来、5万図では不安な場所に行くときは、2.5万図や「電子国土(地理院地図)」のハードコピーを持参しましたが、スマホの電波が届く場所で「電子国土」の大縮尺の地形図を受信して置けば5万図だけの携行で事足ります。「2.5万図首っ引き」が予想されるような難解なルートの場合はスマホを落としたり壊したりする確率も上がりますから紙の地形図を準備した方が安心ですが。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |