北の車道から臼入山(外秩父)



                     2017年3月17日(金)快晴

東武竹沢駅851…勝呂入山線始点932…1000車道最高点1005…主稜到達点1046
   (110)   41         (137)   28         (265)    41     (370)

…1100臼入山1126…勝呂入山線乗越1150…1236官ノ倉山1256…1305石尊山1322
14   (△421)    24         (350)    46      (・344)    09     (338)

…1346北向不動尊1355…1436東武竹沢駅
24         (168)  41         (110)

                          体力度A+ 神経度B- (歩行合計約4時間55分)

◇5万図 寄居


 今回も臼入山のバリエーションコースです。地理院地図を見ると、臼入山のすぐ東のピークからは南に安戸城跡方面に続く尾根が分岐していますが、北にも分岐している尾根があり、それは更に2本に分岐して、北東に延びています。その2本の尾根の間の谷には車道がありますので、今回はこれを辿って臼入山に近付き、適当なところで山道を見つけて登頂しようという目論みです。

 東武竹沢駅西口からから南へ西へと行き小学校入口先で踏切を渡ってR254を西へ。JR竹沢駅の700mくらい先で左折し700mくらい行くと「森林管理道 勝呂入山線始点」の標識があり、ここを右折して目的の道に入ります。ここまで、右折場所を探りながらのややスローペース。この時は右折した道が勝呂入山線かと思っていましたが帰宅後確認すると、直進の方でした。


 勝呂入山線分岐点。


 少し先で「車両通行止」になりますが、道は車道規格のまま続いています。谷沿いに行った後、右、左、右と蛇行しながら登って行きます。やがて、標高270m弱の所、谷の源頭部地近くで道はほぼ水平(ごく緩い下り)になりますので、地形図とGPSで現在地確認の小休止。そろそろ山側へ入る小径を探します。
 少し先で尾根を回りこむと木にピンクリボンが巻かれているのを発見。少し手前に踏み跡があり、これを登ると無事、尾根道に乗る事が出来ました。


 尾根道。


 この道は、藪も大した事くなく所々樹木に赤テープ、足下には「地籍調査」と書かれ境界杭があって安心して歩けました。等高線に閉曲線が表れないピーク(270m超)を越えた鞍部の先は急斜面で、そこを登って行く道は発見出来ませんでしたが、左から廃林道のような太目の道が接近して来てますので、こちらに入り、左側斜面を巻き登りました。
 主稜に近付くと巻道は下り気味になって来たうえ、左(東)にカーブしてるので、このまま行くとどんどん臼入山から遠ざかってしまいそうです。しかし幸いな事に、ここまで来ると右側の斜面は巻き始めた頃より斜度も緩く、藪も薄く、上部の木に赤テープも見えました。稜線まで近そうだったので道なき道を登る事を決断。木につかまって登るとすぐに明瞭な尾根道に出ることが出来ました。
 GPSによりここは主稜線上で、臼入山から東南東水平直線距離400mくらいの地点である事が確認出来ました。西へ登って行くと 5分くらいで安戸城跡方面への分岐点、更に5分くらい先の三叉路は、巻道に入らずに直登していれば登り着いたはずの地点です。ここから左に下って登り、5分ほどで臼入山に着きました。
 やや風は冷たいものの前回ほど強くなく、気温も前回よりは高めだったので、三角点標石に腰掛けて弁当タイムに出来ました。
 休憩後、官ノ倉山方面へ縦走開始。安戸城跡分岐を過ぎて、左下を観察しながら歩いたところ先ほど登り着いた辺りは巻道が主稜線に最接近してる場所のようで「上手く行った」と思いました。
 やがて竹林となってすぐ先の鞍部を乗越して行く車道を横切りますが、この車道は今朝右折した場所が始点になっている林道・勝呂入山線です(帰宅後確認)。
 更に主稜を辿り、いくつかピークを越えた後、官ノ倉山に着くと平日とはいえ、本日唯一の他の登山者(女性二人組)に出合いました。昔に比べて展望良好になった山頂ですが、本日は赤城山、榛名山は何とかシルエット状に見える程度の視界でした。
 次の石尊山の頂稜部の南西端が腰越城跡方面への分岐ピークで、更に100mくらい進むと「石尊山」の標識や祠のある場所(頂稜部北東端のピーク)に着きました。ここの標高は南西端や中央に較べて若干低そうで、標識の標高344.2mもここの数値ではなく南西端のものと思われますが、ここが石尊山の山頂とされています。ここは祠を中心に広めに切開かれており、今来た方向を除いて木が殆どないので展望はすこぶる良いです。本日は視界良好ではないものの筑波山らしき山影もうっすらと確認出来ました。


 石尊山から今日歩いた主稜を振返る。


 石尊山からは北向不動尊を通って小川町駅に下るのがメインルートですが、地形図には山頂から標高差90mほど急降下すると250m等高線に沿った トラバース道に突当たるように描かれていますので、そこを左へ行き、宮ノ入と書かれた辺りを通って東武竹沢駅へ下ろうというバリエーションを企てました。
 しかし、実際は急降下後、丁字路はなくトラバース道は右方向のみで、その後も沢沿いの北向不動尊まで一本道でした。北向不動尊は過去何度か前を素通りしていましたが、今回は狭くて急な石段を登ってみました。階上のテラスに寺院はなく、なぜか、不動尊なのに祠のようなコンクリ小屋がありました。
 その後も道也に下って、突当たりを右にしばらく行くと「→ 長福寺・小川町」(実物は縦書き)と書かれた標柱があるY字路があり、ここからメインルートを左に逸れる事が出来ました。
 左手諏訪神社の先の交差点から北へ行き、R254と東上線の踏切を渡ると農道のような道になり、八高線に沿って行きますが、線路わきに柵がなく、道との境界がはっきりしていない不思議な感じです。すぐ先の踏切は渡らず左へ逸れ、東上線の高架の40m手前で右折して八高線の踏切を渡って直進すれば、東武竹沢駅東口に着きます。分岐からの距離は小川町駅より2kmくらい近いです。東武竹沢乗車だと登り方面は小川町で乗継ぎになりますが、小川町発が1時間に3本の時間帯でも2本あるので、極端に不便ではありません。

 今回、登り道に関しては地図以外に事前情報はありませんでしたが、ほぼ目論み通りのルートが採れたと思います。官ノ倉山は小川町駅より東武竹沢駅の方が近いのにガイドブック等に紹介されるメインルートが小川町起点なのは、単なるアプローチではなく里道歩きにも楽しみがあるからでしょう。



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