武蔵横手から物見山・巾着田(奥武蔵)



                     2017年9月21日(木)晴

西武線・武蔵横手819…分岐852…北向地蔵921…948物見山954…高指山1017
       (・113)  33(217) 29 (・377)   27  (△375)   23 (332)

…日和田山1035…1041金刀比羅神社前1114…登山口の案内板1130
18 (△305)    06             (261)    16     (115)

…1151巾着田曼珠沙華公園入口(園内散策。直行すれば7分。→)ドレミファ橋1220
21                      (87)                                     (81)

…高麗峠1239…奥武蔵自然歩道入口標柱1302…1335西武線・飯能
19(△177)   23                 (143)    33           (108)

                          体力度A+ 神経度A (歩行合計約4時間25分)

◇5万図 川越


 高麗・巾着田に曼珠沙華(ヒガンバナ)の大群生地があることは何年も前から知っていましたが、ヒガンバナ自体は珍しくもないし、高麗は小学生の頃から馴染み深い場所なので、わざわざ見に行く気はしませんでした。しかし、前回、蕨山でかなりバテて、いよいよ丘歩きメインの実感。今、最盛期のようだし、近くの山歩きと組合わせれば行く価値ありかなと思い、今回のコースを設定しました。

 武蔵横手駅の出札窓口で「熊よけ鈴」(\400)を売っていたので購入。専門店で見かけた鈴は不相応に高かったので今までは100円ショップの風鈴で代用していましたが、鳴り方が不満足だったので廉価な専用品として試してみる気になったのです。
 駅前からR299を渡って右僅かの所から林道に入ります。早速ヒガンバナがありましたが後でたっぷり見られる予定なのでスルー。その先で見つけた芋っぽい葉っぱの薄桃色の花を撮影。デジカメは撮影コストが掛からない為、気になった花など気軽に撮影して帰宅後調べたり出来ます。更には、コースタイムのチェックポイントになりそうな場所でメモ代わりにパチパチ撮影し放題(^^;。(帰宅後の調査でさっきの花はシュウカイドウと同定しました。)


 シュウカイドウ?。


 五常の滝入口を見送ると、林道は斜度を増したので沢を離れて山腹道かと思いきや、すぐ右手に沢。滝の落差分を稼いで落ち口横に至ったのでした。
 その先で道は二分。標柱は「直進 土山・北向地蔵」「右 鎌北湖」ですが、北向地蔵は主稜上、鎌北湖は主稜を乗越して下った先ですから、どちらに行っても主稜まで登れる事は明白。五万図を見るといずれ合流しますが、直進は日影の直登っぽく、右は南斜面を大きく巻き登る感じで建物の記号もあり、緩斜面をのんびり行けそうなイメージだったのでこちらを選択。
 期待した通り明るい道をのんびり登って行きます。空き地の黄色い花(帰宅後キバナコスモスと同定)を撮影。主稜が近付いて林道が左にトラバースして行けば北向地蔵の鞍部です。
 車をまん前に付け、標識の前からなかなか動かない爺さんがいたために、地蔵を囲む建物(一坪くらいの四阿)の写真を撮るまでに少し時間を要しました。建物の裏手からすぐに、主稜線沿いの山道(小径)に入ります。小径と言ってもこの辺は幅1.5m前後ある区間が多いです。
 少し先の鞍部を車道が乗越していますが、切通しの車道に降りて渡った先の法面を小径の切通しが貫いていてちょっと驚きました。切通しと切通しで丁字路になっているのは珍しいと思います。
 物見山へ主稜線沿いの山道を辿って行きますが、北向地蔵と物見山の標高がほぼ等しく、道の上下も大した事ないので比較的楽な道です。「←北向地蔵 物見山/高指山→」の中央に「ヤセオネ峠」の落書きがある指導標の少し先から左に分岐する道を3分ほど登れば山名標識とベンチが整備されている物見山の「山頂」です。
 平野方面が開けていましたが、樹木の成長で展望は狭まって来ています。しかし、まだ完全に樹林に囲まれている訳ではなく、比較的明るい場所です。ここは本当の山頂ではなく頂稜部南西端で、ここより僅かに高く、地形図の「物見山」注記に近い三角点ピークは100mほど先の頂稜部北東端にありますが、今回その事を忘れていて往復しませんでした。もっと完全に離れたピークなら三角点がそっちにあろうが、そっちより低かろうが、地形図の山名注記がそっちにあろうが、こっちが物見山山頂ということで構わないのですが、別の場所から眺めたとき一体とみなせる頂稜上の両端ではそうは言えません。しかし、前回、富士山(220)に行った時通っており、展望もありませんから、今回行きそびれた悔しさは半減(^^;。
 ベンチ前の道を下れば先ほど分岐した巻道に合流し「山頂」から15分ほどで「駒高ロータリー」近くの車道に降り立ちます


 四阿がある辺りから大岳山・御前山を望む。


 車道を左(東)へ行きます。売店の先、左手にトイレ、四阿がある辺りは奥多摩方面の展望がよく、バイクでちょくちょく来ます。そのまま道也に緩く登って行けば山頂をアンテナ施設が占める高指山です。昔は道路からも奥多摩方面の展望が良かったのですが、近年樹木が育ってさっぱり見えません。でも今日は車止めより上部、登れるところまで登ってみたら西方の展望がありました。
 僅かに戻って日和田山に続く尾根道へ。山頂直下は露岩となり、ここまでの遊歩道っぽい小径や車道に比べて登山道っぽさを実感出来ます。日和田山の山頂は混雑しているのでそのまま通過し、一段下った金刀比羅神社前で弁当タイム


 金刀比羅神社前から巾着田を見下ろす。


 ここは、平野方面、奥多摩方面の展望があり、巾着田や外周を蛇行する高麗川も見下ろせます。ここも人は多いのですが、麓や山頂から近いためか、小休止や立ち止まる程度で通過する人も多く、弁当タイムに適した場所です。ここから直進する男坂は登って来る人が多く、露岩の急坂でのすれ違いに危険を予感して左の女坂を下りました。まあ、それでなくとも筆者的には登りは急な道、下りは緩い道を使うのが一般的です。やがて合流して下ります。
 登山口の「日高市ふるさとの森案内板」前で車道に出て右へ行き、広めで交通量の多い道に合流、7-11が見えてきて<15>に突当たりますが、少し手前で左にショートカット、車に注意して<15>を渡ってすぐ左に「→巾着田」標識の右折路。ここに入ります。この辺色とりどりのコスモスがきれいです。前出の黄色い花もここのようにピンクのものと一緒ならすぐコスモスと同定出来たのに(^^;。石畳の車道終点から左折して少々、「巾着田河原歩道入口」から高麗川沿いの遊歩道に入りますと、もう道端にヒガンバナの群生が見られます。「巾着田曼珠沙華公園」(期間有料)のゲートが現れたので300円支払って入場。平日なのに大盛況です。
 流石500万本。林の下草の代わりにびっしりヒガンバナ。しかし、筆者のスマホやコンパクトデジカメでは上手く写真が撮れません。見た目は一面真っ赤なのですが、モニターを見ると光の当たり具合によって、花が白くなってしまうんです。肉眼では少しの光量差でも受光素子には大きなコントラストに。たぶんカメラの設定を最適化すればいいと思うのですが、いつもオートで撮っていてやり方を覚えておらず、マニュアルも持って来ていません。でも、ここのヒガナンバナのまともな写真はパンフレットやネット上でいくらでも見られるので良しとしましょう。
 園内歩き回っても真っ赤な花の景色ばかり。そのスケール感がここの値打ちなので来た甲斐があったとは思いますが、同じ色ばかりなのは正直飽きます。色とりどり花の方が好みです。一応端まで散策した後、ドレミファ橋を渡って園外へ。高麗峠を目指します。


 ドレミファ橋を渡ってヒガンバナ群生地を振返る。


 こちらは、巾着田とは打って変わって出合う人も僅かで、静かな雑木林の道です。殆ど遠望の利かない道ですが高麗峠を過ぎ、「富士見峠」・「萩の峰」標柱あたりの右側に大岳山・御前山が見えました。山道が終わり、ゴルフ場取付け道路の陸橋をくぐると35mくらい先にポツリと「奥武蔵自然歩道入口」の標柱があります。
 道也に緩く下って行き、R299を渡って西武線のガードをくぐり、突当たりを左折して南へ・東へと道を拾って飯能駅に着きました。樹林帯では役立たずになる事の多いGPSも市街地では完全に能力発揮。

 高麗がテリトリに入るハイカーなら、曼珠沙華(ヒガンバナ)群生地に一度は行く価値はあると思います。巾着田との組合わせに日和田山はデフォルトとして、+αは聖天院、高麗神社等の高麗郷巡りも良さそうです。
 日和田山の麓でも、コスモス・ヒガンバナ以外で3種類ほど気になる花があったのでデジカメ撮影して帰宅後ネットで検索、うち2種類はシオン、マツバギクと同定。もうひとつはフジの花を逆さまに立てた様に連なる紫色の花ですが、どうやらサルビアの類のようです。



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