道の駅から仙元山〜小倉城跡(比企)



                      2018年11月23日(金・祝)快晴

道の駅おがわまち626…653見晴らしの丘公園展望台703…728仙元山733…青山城跡745
       (80)   27                 (215+13)   25  (△299)   12  (・267)

…808大日山813…826物見山(間違い)837…物見山847…庚申塚901…937小倉城跡943
23  (△253)   13            (265)   10 (286)   14  (270)  36     (・136)

…里道出合958…1052道の駅おがわまち
10    (63)   54                (80)

                          体力度A 神経度A (歩行合計約4時間10分)
◇5万図 熊谷
□筆者参考文献 「埼玉県の山」(1995年版 山と渓谷社)

 仙元山へ登るなら、尾根続きに大日山、物見山と辿り小倉城跡まで一連の山塊を縦走するのが基本コースです。「分県登山ガイド 埼玉県の山」(山と渓谷社)の旧版にはこれが「楽々コース」として掲載されており、97.12.28に辿りました。その新版には、更にお手軽な、仙元山から見晴らしの丘公園経に由で下山するコースが掲載されており、18.10.30にはこのコースを歩きました。そのとき最後に寄った見晴らしの丘公園展望台からの眺めが素晴しかったので、遠望が利きやすい朝のうちに登るために、マイカー利用で「道の駅おがわまち」から登り、久々に仙元山〜小倉城跡の基本コースを縦走した後、里道を車まで戻る事にしました。

 道中コンビニで弁当を大小2個買って道の駅の駐車場へ。車中で大きい方を食べてから出発。指導標に従い、臨時駐車場を通り裏(南)側から出て右手に見える橋を渡り、右へ行けば、左手に登山口(展示館・休憩所入口)がありますのでそこから山道を登ります。
 さほどの苦労もなく、見晴らしの丘公園に着き、早速木製展望台に登ります。この日の開園時刻は9:45ですが、展望台は24h開放されています。早朝こそ展望の好機なので入間市の桜山展望台(利用時間9:00〜)も見習って欲しいところです。


 見晴らしの丘公園展望台より小川町市街の奥に榛名山を望む。


 流石に前回(午後)よりはクリアな視界が得られましたが、残念な事に北関東に雲があって、遠くの山はよく見えませんでした。立地的に南方面の遠望はありませんから北の遠方が見えないと山の展望としては外秩父方面のみと言うことになります。(写真を帰宅後見たら大霧山の右に、両神山が少しだけ見えているような。)
 展望台を後にして施設左側の車道を進み、その終点から右に行けば真新しい四阿の前を通り、指導標に従って右に登り、尾根道を行きますが、直進の巻道でも良さそうです。山頂直下の登りをひと頑張りすればこの山塊の最高峰・仙元山山頂。小川町市街や榛名山の方向のみ眺めが開けます。
 少し休んでミニ縦走開始。新版にはその名がある青山城跡は参考書にはその名はなく「267m峰」と書かれています。
 無名のピークも越えていきますが、三角点峰大日山は木に取り付けられた山名表示が目立つので判り易いです。ここで左折。
 さて、前回、物見山は気が付かず通り過ぎてしまったので、ここからは、山名表示を見逃さぬよう注意深く進みました。物見山は地形図を見る限り顕著なピークで、仙元山に次ぐ高さと言うことは前後のピークはみんな物見山より低いのでぼーっとしていなければ見逃すはずはないのですが。
 やがて登り着いたピーク、「→小倉城跡 嵐山渓谷 ←見晴らしの丘公園」の指導標柱はあるものの、山名表示版はありませんが、切り開きになっていて、木にくくりつけたビニールケースの中の紙に「物見山」と書かれていましたし、周囲でここが一番高い感じがしたのでここを物見山と同定し、休憩しました。


 物見山かと思って休憩した場所。


 「今日の課題クリアー」と一安心して出発。ところが10分弱先に、やはり「物見山」と書かれた紙の入ったビニールケースがあり、その数m先の木には2次元コードの下に「物見山」と書かれたタグが木に取り付けられていました。ここまでさっきのピークより高く登ったような感覚はなく、この場所に切り開きはなく、凡そ山頂らしからぬ場所です。なのでGPSで位置確認しようとしましたが、樹林のため衛星の電波が捉まりません。ただ、地図では道が物見山で左カーブしていますが、さっきのピークでは右カーブだったので、さっきの場所も怪しいのです。結局、その場では判断できず、ここの写真(通過時刻記録の意味)を撮影し、先へ進みました。


 「物見山」のタグのある場所。


 次の確認ポイント庚申塚ピークは今日ここまで通ったピークの中では最も広く切り開きが造成してあり、非常に判りやすい場所でした。いくつかの石柱の他、中央部には「仙元大日神」と掘られた石碑があります。
 帰宅後、大日山−物見山(仮)1−物見山(仮)2−庚申塚の各区間歩行時間の比率を、地形図上の大日山−庚申塚間の道のりの比率に当てはめたところ、物見山山頂(286m標高点)は何と、(仮)2、すなわち、2次元コードタグのあった辺りと推定されてしまいましたT_T)。地形的には、地形図の等高線と合致した印象はなかったので、狐につままれた気分です。
 庚申塚からはほぼ下り一方です。かなり下ったところで道は左右に分かれますが、右を示す指導標にも左を示す指導標柱にも「小倉城跡」がありましたので、地形図を見て左の道を選択しました。こちらが斜面を絡んで直接峠に下りつくのに対し、右の道は尾根を途中まで下って左へトラバースして出合う峠道を谷沿いに詰め上がるルートのようなので、余分に下って登り返すのが嫌で。
 下りついた峠(「小倉城跡入口」の石柱あり)から緩くS字状に5分ほど登って行くと小倉城跡の最上段に達します。建物も石垣も見当りませんが、非常に広い切り開きが造成されているだけでなく、その周りも人工的な地形が多く、如何にも城跡らしい感じがする場所です。今朝の青山城跡や先日の大築城跡には表示がなければ城跡と気付かなかったかも知れませんが、ここなら表示がなくても城跡と推測しそうです。最上段の一角に丸太の輪切りを切り株状に置いた腰掛がいくつか置かれた場所があり、ここからは東方の平野が眺められます。


 小倉城跡。


 峠に戻り、北西側へ下って行けば5分ほどで麓の里道に出合いますので左(小川町駅方向)へ進みます。のどかな山間部の田舎の風景を見ながら道也に進み、槻川に掛かる橋を3本渡った所を左折し、川沿いに10分ほど歩けば今朝出た道の駅の裏口です。
 臨時駐車場を通って常設駐車場へ。出発時は常設駐車場も車はまばらで臨時駐車場は閉鎖されていましたが今は臨時駐車場まで満車に近い状態。休日のためか、売店前の広場に出店が多数出て、大賑わいでした。大分早めに車まで戻ってこられたので2度目の弁当タイムは山中ではなく、この後、帰宅してからになりました。

 参考書には、小川町駅→仙元山→小倉城跡→嵐山渓谷→武蔵嵐山駅のコースが紹介されていて、筆者も前回(97.12.28)はそれを辿ったのですが、小倉城跡→武蔵嵐山は、あまりお勧めできません。その時の記録を見ると、嵐山渓谷は歩道と言うにはあまりに険しい道。しかもすぐに河原が広くなると「私有地につき、無断立入禁止」のキャンプ場。無理しても見たいような絶景もなし。更にその後武蔵嵐山駅まで2kmほどの車道歩きも退屈に感じた印象。下山後の車道歩きは今回の方が長いけれど、比較的気持ち良く歩けました。なので、電車で行って小川町駅から登った場合でも、小倉城跡からは道の駅へのルートをお勧めします。道の駅から小川町駅へ(徒歩40分)はバスの便もありますし。



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