日向山(奥武蔵)



                      2018年12月3日(月)曇

芦ヶ久保駅1159…車道出合(記念碑前)1233…1259日向山1325
   (315)    34    (463)             26    (・633)

…琴平神社下1348…芦ヶ久保大観音1415…1425道の駅果樹公園あしがくぼ
18     (510)    27         (375)    10                       (302)

                          体力度A 神経度A (歩行合計約2時間00分)
◇5万図 秩父
□筆者参考文献 「埼玉県の山」(山と渓谷社)

 12月3日は秩父神社大祭ですが、夜祭と言われるように本番は夜。なら、折角秩父まで行くのだから、昼間に軽いハイキング。最適なのは琴平丘陵でしょうが先日歩いたし、と言うわけで、丸山には何回も登っているのになぜか登り残していた芦ヶ久保の日向山へ。

 芦ヶ久保駅前広場の右手から階段を下りて橋を渡り、R299を100mくらい西へ。右斜め前の道を登って行きます。分岐は多いですが「山の花道」の標識に従えば大丈夫。この辺、車道とは思えないほど急勾配の部分が多いです。
 やがて、「農村公園 高原パーク横瀬」の指導標が指す左手の山道に入ります。尾根をトラバースする雑木の美林を行けば谷沿いとなり、農村公園の赤いローラー滑り台の上部に出ます。ここから谷越しに眺める武甲山の前景は庭園風です。


 ローラー滑り台の上部より武甲山。


 トイレ前の道を沢沿いに登って行くと「日向山道路道路整備記念碑」のある車道に出ます。これを左へ50mくらい行けば、キウイ棚(?)下をくぐって登る道があります。これを登る途中で振返る武甲山と前景の木や人家や農地の構図もいい感じです。


 山腹の農地を登る途中で振返る。


 車道と交差し、「山の花道」の看板の脇から斜面を登って行くと右横に舗装済、トイレ・四阿完備の立派な駐車場が見えます。そこは以前、カブ110で立ち寄って武甲山を眺めた場所です。
 更にぐいぐい高度を稼げば、この山の主稜(丸山から見れば支稜ですが)に到達。左へ雑木がまばらで明るい尾根道を行き、比高僅かなコブを越えた鞍部で左後ろからの道が合流しますが、主稜へ登る途中でその巻道が分岐していたのには気が付きませんでした。
 最後の登りは緩いながらも、思っていたより長く感じたころ、ようやく山頂へ。高さ1m程の木製デッキから南面の展望が開け、足下には芦ヶ久保駅が、その後ろに二子山、その右に武川岳、武甲山、それらの隙間から大持山付近の稜線が眺められます。


 日向山山頂。


 山頂にベンチ等はなく、他に登山者もいないので、展望表示盤(石製)に腰掛けて弁当タイム。この頃から小雨もぱらつきましたが、雨具を出すほどではありませんでした。
 主稜を西へ雑木の美林の道を緩く下ります。10分弱で左折し、本格的な下りが始まります。落ち葉が覆っているので、歩幅小さめで慎重に下りますが、それでもコケそうになる事数回(^^;。落ち葉自体が滑りやすいのではなく、その下の様子が判らないので、細かい砂利があったりするとコロの原理で落ち葉ごと滑るのです。
 左折から10分弱下ると突然獣害予防ネットで行き止まりに。しかし、道の部分は扉状に開くので通ることが出来ました。ここのは固定縦パイプと可動縦パイプを紐でくくって縛るので、解くのに手間取ってちょっと焦りました。かんぬき(ラッチ)式だと簡単なのですが、それだと動物にも開けられるのでしょうか?。
 ネットを越えるとすぐ朽ちかけた社(琴平神社)があり、その石段を下ると車道に出ました。すぐ右に前方へ下る道が分岐しており、これを進んで「風の道コース」に入ります。これを20分ほど下ると沢に出て橋を渡り左へ少し登ると、右が芦ヶ久保大観音です。


 芦ヶ久保大観音を右に見る。


 車道を下れば往路と合流しますが、R299に出たら右(往路と逆方向)へ向かい、道の駅果樹公園あしがくぼへ行きました。ここでそばでも食おうかと思いましたが、食堂は営業終了していました。(12/3のみの早仕舞い。)
 西武秩父行の電車を1本見送って、売店など見て、目の前の日向山を眺めつつ、スマホのLINEで知人達に今日の山行報告をしたりしていたら、晴れ間が出て着て、その後日向山にも陽が当たるようになりました。今日辿ったコースは特段鮮やかな紅葉はありませんが、赤、オレンジ、黄色、黄緑、緑の対比がいい感じの光景にも度々出くわしましたので、山中で晴れていれば葉っぱの色がもっと鮮やかに見え、隙間の青空と併せて極彩色だったかも知れません。でも、夜祭までに天候が回復したのは助かりました。
 次の列車の10分前くらいに駅へ向かいました。道の駅の裏手から2分ほどでした。ところが駅に着いてみると、がーん、15:25発がなく、次は15:40発になっていました。「12/3は臨時電車を運転」とネットで見ていましたから、通常の列車+臨時列車くらいに考えていましたが甘かった。増発したのは特急で、各停の2本/1時間は変わらず。特急増発のしわ寄せで各停の時刻が変更になっていたのでした。まあ、まだ日は暮れていないので15分の遅れで焦ることはありませんでしたが。

 この日は秩父地方、終日曇の予報で、実際、山中では晴れ間が出ることはなく、後半は小雨がぱらついたりしましたが、雲が高く、武甲山の山頂も隠れる事がなかったのは幸いでした。どのみち、遠くの山々が見通せる場所があるコースではないので、天候ののダメージはそれほどではありませんでした。茶色の枯葉と深緑色の常緑樹の季節のイメージで、行くまで全く期待していなかったのですが、意外にカラフルな葉っぱの色が楽しめたのはとても良かったです。


 下山後秩父神社へ。





▲項目索引▲
◎トップページへ戻る◎