初沢山〜円林時前(高尾周辺)



                        2019年3月5日(火)晴

高尾駅916…943初沢山956…高尾霊園上部1008…八方台1056…1124草戸山1133
 (173)   27  (△294)   12       (254)    48(△343)   28    (・364)

…金刀比羅宮1202…尾根小径入口1213…明観寺1242…1248円林寺前BS
29     (310)    11       (253)    29 (171)    06         (164)

                           体力度A 神経度A+ (歩行合計約3時間20分)
                 【GPS記録】距離9.1km
◇5万図 八王子

 最近、津久井・城山湖周辺の個人的未踏だった尾根道を歩いていて、今回3回目で一応の締めくくり。初沢山(高尾駅南南西すぐの294.1m三角点峰)から尾根伝いに草戸山に登り、本沢ダムを通って金刀比羅宮前から小松ハイキングコースの一本北の尾根を下りました。
 初沢山から南へ尾根伝いの道は、2003.03.09に住宅地からの山道入口が判らなくて西側へ転進。この日はもともと一本西の尾根上「かたらいの路」に登るつもりで初沢山は寄り道だったのでこの尾根に拘りはありませんでした。その時、かたらいの路も草戸山に近付くとの東側が「拓大敷地・立入禁止」になっていたので、この尾根は全般的に立入禁止区域なのかと思っていましたが、最近ネットで検索すると歩かれているようなので再挑戦です。住宅地から稜線への取付きに関して、今回はGPSがあるので心強いです。
 城山湖周辺から東に延びる顕著な尾根3本のうち、小松ハイキングコースとその一本南の尾根(若葉台住宅〜雌龍籠山)は歩いたので、今回は残り、小松ハイキングコースの一本北の尾根を下山路としました。

 高尾駅南口から適当に道を拾って初沢山を目指します。目標は怪しく金色に輝く「みころも霊堂」です。近付くと公園になっていて広場向かいの階段を登り、菅原道真像の左手から更に登って行きます。遊歩道が何本か交錯していて、右から巻いた方が楽だったと思われた区間もありましたが、尾根道を登って行くと初沢山(初沢城跡)に着きました。


 初沢山。


 樹間に高尾駅方面が見下ろせますが、木に邪魔されない展望は南高尾山稜のアンテナ群方面くらいです。本日は昼過ぎには下山完了しそうなショートコースですが、ここで一度目の軽食タイム。「ランチパック」(調理パン)を食しました。
 ここから草戸山方面の尾根はすぐ南が均されて住宅地になってしまっているので、そこへ下りて、西側の縁から稜線を狙います。初沢山からの下り、水道施設前を通る下り道は、近道の階段が立入禁止で、東方向へ大回りさせられるのが歯がゆいです。
 住宅地に下りたらその西縁の道へ突当り、右手を睨みながら南下します。右上の稜線は至近距離ですが、何か施設のような柵とその先の構造物も見えたので、道なき斜面を登るのは自重。程なく、登山口が先にある事を示す指導標を発見。しかし、その手前に右へ登る道がありましたのでそれを登るとすぐに稜線に登り着きました。
 登り着いたのは墓地(高尾霊園)の上部です。先程下から見えたのは高尾霊園の柵でした。ここから尾根を辿ります。始めは霊園の柵を出たり入ったりしますが、程なく樹林の尾根道となり左側はずっと拓大の緑色の鉄条網です。
 始めの方は痩せ尾根になっていて面白いです。やがて穏やかな尾根道となり、343.0m三角点が近付くと両側とも源流っぽい景色になりいい感じです。登り着いた三角点峰には「八方台」の表示がありました。


 かたらいの路に合流。正面が今来た道。


 八方台から右へ数分で、尾根も道もかたらいの路に合流します。この三差路には東京都の指導標がありますが、かたらいの路の2方向に向いた表示板のみ付いていて、今来た道に向いた表示がありません。また、ここから先も右手(東側)の鉄条網は続きますので、以前、「343.0m三角点付近は立入禁止区域」という恐れを抱いたのは無理からぬ事だったのです。ここから、草戸山まで20分ほどでした。
 草戸山のベンチで2度目の軽食タイム「アップルパイ」を食しました。高床式の四阿からは東方の展望が得られますか、本日は晴れているのに視界が良くありません。
 草戸山から本沢ダムまでは20分ほどの下り、ダムを渡ってから金刀比羅宮までは、雄龍籠山の山腹を時計回りにゆるく巻き登ること数分で達します。


 本沢ダムと雄龍籠山。


 金刀比羅宮の前から急な階段を手摺にすがって下り、車道を左へ。この道は小松ハイキングコースが通る尾根の一本北の尾根を行くものです。地図を見ると、車道は500mくらい先で左折路と直進路に分岐してどちらも尾根を離れて谷へ下ってしまいます。しかし、直進路の分岐点から30mほど先から左に破線(小径)が始まっていて、これが尾根末端まで続いています。
 車道を進むと7分ほどで分岐点に到達、左折路と直進路の間に小径がありますが、地図の破線開始点と異なるので、直進路を進んでみます。しかし、50mほども進んでも小径入口は見あたりません。なので、分岐点に戻ってそこから始まる小径に入りました。少し進んでGPSで確認、この道が目的の尾根道であることが判りました。


 明観寺に向かう尾根道。


 この道は尾根の右を巻いたり左を巻いたりして、完全な稜線上はあまり通りませんが稜線からそれほど離れることもありません。植生ががワイルドでいい感じですが、道自体に藪や倒木はなく、快適に歩けました。終盤、左手の樹間に乗馬施設やサッカー場らしき広場が見え、その先に「鳥獣供養塔」と掘られた立派な石碑がありました。
 尾根末端近くなると樹林を抜けて畑地となり農道を歩いているような気分です。明観寺の脇で<48>に出合います。
 <48>を渡って左手の路地を行くと「この先行き止まり」の表示がありますが、歩行者用の橋で川を渡れます。対岸の団地の外周道路を右へ回り込めば「円林寺前」の交差点で<47>(町田街道)に突き当たります。町田街道を渡れば圓林寺ですぐ右手に円林時前のバス停があります。
 円林時前から橋本駅行のバスはこの時間帯2本/1時間くらいですが相原駅行はもっと多いです。バス停の時刻表を見ると次の橋本駅行は1305発。1255の相原駅行を見送って、1207に来たバスに乗りました。しかし、このバスは1307の相原駅行でした。1305の橋本駅行きより先に来たものだったのですT_T)。相原から橋本までJRに乗る羽目になり、円林時前からは相原駅の方が近くてバス代が安い分差し引いても81円の損害。81円で人生が変わる訳ではありませんが、1本見送ったのが無意味になった事と、相原経由が特段面白くもなく、時間が余分にかかったうえに高く付いた事が悲しいのです。橋本−新宿間の京王線を利用せず、相原からJRのみで帰ると更に151円高くなりますが、自宅着が若干早いので、帰宅を急ぐならこちらは意味のある出費増です。しかし、それなら1本見送ったのはますますおかしいですし、早い帰宅より橋本駅での昼食を希望していたので今回は論外です。

 初沢山から南へ尾根伝いの道は板で土留めした階段があるなど、とても整備の行き届いた道でした。途中にJRの送電鉄塔がありましたから巡視路なのかも知れません。
 金刀比羅宮の下から明観寺へ続く尾根沿いの道には指導標はありませんが仕事道にしては太くて明瞭な道です。起伏があまりないのでのんびり歩けますし、展望はないもののずっと明るい雑木林なのは気分がいいです。
 この辺りの山域は公園の散歩+αくらいの手軽さで歩ける割に非日常感を味わえるのが魅力だと思います。



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