小倉山から尾根歩き(津久井)



                        2019年3月27日(水)快晴

諏訪の森BS 1037…歩道橋1057…1121小倉山1128…1140 313m峰1145
      (72)     20 (180)    24     (327)    12     (・313)

…尾根道分岐1159…1302 360m圏峰1308…1335 270m圏峰1407…林道終点1430
14     (214)    63        (367)    27        (282)    23   (222)

…沢1448…車道出合1518…1536無料庵BS
18(120) 30   (182)    18     (123)

                           体力度A+ 神経度B (歩行合計約4時間30分)
                 【GPS記録】距離8.8km
◇5万図 八王子

 以前(06.02.05)小倉山に登ったとき、南の尾根道を西進するつもりがそのかなり北側を巻く林道を歩きました。また、入山時も誤って採石場敷地の道路に侵入というミス。今回は、正しく入って、出来るだけ尾根道を歩こうという目論見です。

 橋本駅平日10:15発橋05小沢(こさわ)行バス(19.03.30にダイヤ改正で使えるのは07:52発に変更)で諏訪の森下車。(頻発する橋01三ヶ木行利用の場合は久保沢BSから徒歩30分。)僅か先で右折し突当りを左折、道成に右カーブでくぐった圏央道に沿って北西方向へ。小倉山の登山口は左側の台地上にあり、その手前が急斜面のため、車道は北へ大きく迂回して折り返すように登って行きます。
 しかし、左手斜面に階段発見。これを登ったら近道で、台地上の車道に到達。そこからは登山口の緑色の歩道橋が見えます。畑の左端の農道のような道を通って、採石場敷地の道路を越える歩道橋へ。それを渡れば山道となります。


 台地上の車道より登山口の歩道橋を見る。


 右側から巻き登って、鞍部で尾根道に。すぐ先で左へ巻く道と分かれて尾根を登ります。一汗かく頃には頂稜部に到達し、少し先の山頂までは比高が殆どありません。
 小倉山山頂は笹混じりの雑木に囲まれた狭い切り開きで展望はありません。筆者手持ちの5万図(平成12年)にあった三角点記号は現在の地理院地図にはありません。ここで、おにぎりタイム。
 次の313m峰からは道成に行くと東方向へ下ってしまいます。それでも、次の目標の林道には出られますが、今回は地理院地図に破線のある南南西への尾根道を探しました。入口がわかりにくくて、見つけるのに5分近くかかってしまいましたが、入ってみると比較的明瞭な道が林道まで下っていました。
 200mくらい先、林道が右に巻き始める所から左手の尾根道(小径)に入ります。始めは南進し、灌木越しに視界が開けるゴルフ場の縁まで来たら右へカーブして西進。上三増方面への分岐点には仏像が彫られた石柱があります。この辺までは、比較的穏やかな起伏の道でしたが、その先のやや急な登りはずるずると滑りやすかったので右への巻道へ入ってみたらすぐ消滅して、結局、藪斜面を登って尾根道に合流しました。
 やや大きな登りの一つ目の360m圏峰を越えた鞍部からは経ヶ岳方面の視界が僅かに開けました。次の360m圏峰は三増峠直前のピークですが、三増峠へは行かず、ここから北へ向かう尾根を辿ります。その前にここで2度目のおにぎりタイム。
 北へ向かう尾根道も明瞭でした。少し北で尾根が分岐しますが、目的方向(右)の道は明瞭でした。その先で、一旦林道に下り立ちます。ここは林道が三差路になっていて、右〜左(東〜西)はさっき歩いた313m峰の南から三増峠へ向かう林道ですが、前(北)方向は、今来た尾根の続きに沿う道です。ただし、林道は尾根の概ね右(東)側に沿っていて、二つ目の270m圏峰辺りは大きく巻いていますので、尾根通しに歩くためにすぐ先左手から始まる小径に入りました。
 地図上、周りを林道が南−東−北と回り込んでいる270m圏峰の山頂部の平地は今日辿ってきたピークの中では一番広めですが、やはりここも木に囲まれて展望はありません。ここで、倒木に腰掛けてランチパック(調理パン)とアップルデニッシュ(菓子パン)を食べました。今日山中で食べたおにぎりやパンの包装に記された熱量を合計すると何と1.038Mcalもありました。昼だけでこんなに食ったら、山に来るたびに体重増加するのも納得ですT_T)。


 270m圏峰山頂。


 北への尾根は山頂から少し戻った所から続いています。稜線から外れないように慎重に行きますが、240m辺りまで下った所で林道の法面の上に出てしまいました。しかし、僅かに戻って西北西方向に尾根が続いている地点を発見。藪っぽい斜面を下って行きました。こっちもすぐに林道に出てしまいましが、この辺からは林道がほぼ稜線上を通っているので問題ありません。
 しばらくは林道を行きますがやがて終点。地理院地図を見るとここから左(西)に下る小径は沢を渡って明日原の里道まで続いていますから、こちらが本線でしょう。しかし、北北東へ続く尾根にも破線が描かれており、こちらの方が尾根を歩き通す感じがあります。破線は200m等高線の先までで終わっていますし、尾根末端まで行けたとしても沢を渡れるのか、渡れたとしてその先道はあるのかは怪しいのですが、沢からここまで引き返したとしても大した距離・標高差ではないのでこちらを行ってみる事にしました。
 尾根を進んで行くと、途中から道型が怪しくなりましたが、藪をよけながら尾根を外れないように行けば問題ありません。末端近くでは痩せ尾根に被さる倒木をよけるのに少々ビビりましたが、技術的・筋力的には問題ありません。ついに、河原下り立ち、沢も靴の中を濡らすことなく石伝いに渡ることが出来ました。


 沢。対岸の藪斜面を登らなくてはならない。


 しかし、対岸(左岸)の急斜面を登る道が見つかりません。沢に沿って下り続けるのはどう見ても無理なので、近くを探して道が見つからなければ引き返すしかありません。少し上流側も探したいのですが、堰堤に塞がれて、その両側は藪の急斜面で高巻くのは無理です。それで少し下流を探すと、斜面に赤杭発見。藪や倒木の緩斜面を進んで杭のある急斜面を登ると登ると傾斜が緩む場所に出ましたが、まだまだ登らなければならない急斜面は続きます。
 そこは小さな伐採地になっていて、白いリボンも散見されますが、上流側のリボンへ行ってみてもその先に道は見つかりません。下流側のリボンへ行ってみると明瞭な道はないものの赤杭発見。赤杭まで行っても明瞭な道はありませんでしたが登れそうなルートが見えたので、藪斜面を登って行くと緩斜面となりそれを登り切って台地の東縁に辿り着きました。ここまで来れば一安心ですが、沢からここまで標高差60m、水平直線距離100mほどに27分くらい費やしました。


 台地西縁より、耕作地と小倉山西面の採石地。


 耕作地を横断すると台地西縁を通る車道に出合いました。ここからは、小倉山西面の採石地が目立ちます。少し北上すると車止めと「関東ふれあいの道」の指導標があって、その先は小径となって台地西側の斜面を下って行きます。平井集落で舗装道路に出て、それを道成に下り、橋を渡って登って行けばバス通りに出て、すぐ右に無料庵BSがありました。
 ここを通る橋03橋本駅北口行のバスは本数が少ないのですが、時刻表を見ると22分待ちだったので、待って乗りました。もし1時間以上待つようなら津久井城山西麓をR413まで歩いて、クラブ前BSから橋01橋本駅北口行に乗る方が早そうです。

 展望地も名所もない地味なコースですが、人に会わない静かなハイキングを楽しめました。その割には、終盤部分を除き、明瞭な道が通っていますが、林業従事者が入山しているようで、ゴルフ場の近くでは道端に道具が置いてあったり、三増峠の東の360m圏峰では木を切るような音が聞こえたりしました。
 終盤の地図上の破線が途絶えた先では、ルートファインディングや藪漕ぎ、四肢総動員等、ささやかな冒険も楽しめました。



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