秩父御嶽神社〜子ノ権現〜原市場の森(奥武蔵)



                    2019年4月2日(火)快晴後曇一時晴

西武線・吾野駅642…秩父御嶽神社入口700…726秩父御嶽神社本殿739…801吉田山813
         (185)   18           (191)   26              (345)   22   (・445)

…小床峠839…944子ノ権現奥の院1008…豆口峠1058…1125鐘楼ピーク1142
26 (383)   65            (648)    50 (556)    27        (・581)

…奥秩父線44号鉄塔1204…1302車道出合1312…天神峠1330…1409リュウガイ城跡1419
22           (548)    58       (442)    18 (344)    39            (・382)

…奥秩父線57号鉄塔1539…1608原市場中学校BS
80           (250)    29             (163)

                        体力度B 神経度A+ (歩行合計約8時間30分)
               【GPS記録】距離15.7km
◇5万図 秩父

 地理院地図(電子国土)では子ノ権現から東北東の山上にある神社記号方面への尾根に破線はありませんが、ググって見ると歩かれているようです。
 また、「埼玉県の山」(1993年版)に紹介されているノボットの尾根〜楢抜山の尾根の間にある天神峠〜原市場の尾根はガイドブックで見かけず、地理院地図に破線もありませんが、こちらもググって見ると歩かれているようです。
 今回は、これらを結んで歩いてみました。

 このコースは、最近の筆者にしては長めですし、未踏区間も含まれるため、可能な限り早い電車で吾野へ。駅前から秩父方面へ線路沿いに行き、R299に合流。疾走する車にビビリながら更に進めば、左手に秩父御嶽神社を発見。境内に入り、階段を登ります。
 途中、東郷元帥像や被弾した戦艦三笠甲板の展示などあり、何箇所かに分かれていますが、山上の鳥居記号まで標高差150mもの階段です。上部は見た目30度以上(1段の高さ/幅=3/4近くらい)の斜度の部分もあって、手摺にすがって、ビビリながら登りました。
 着いた鳥居記号の場所は山上にありがちな奥の院ではなく本殿でした。腰掛けていたベンチのそばにある鐘を衝く迷惑な男出現。最近では、除夜の鐘でさえ自粛傾向なのに、鐘があると衝いてしまう輩はいるようです。まあ、1発だけだったので助かった。休憩の後、本殿の裏から山道へ。
 踏み跡程度の藪道や分岐だらけの仕事道も覚悟していましたが、予想外に明瞭な道が続き、枝道には枝を置くなどの目印もあり、道迷いや藪漕ぎはありませんでした。(1箇所だけ、道が崩れたのか、桟道状に細めの丸太が渡してあって歩きにくい所あり。)
 最初に登り着いた445m峰には「吉田山」の表示。しばらく先の鞍部には「小床峠」の表示。完全にハイキングコースでした。西吾野からの道に合流した少し先で車道に出て、またすぐ右手の小径に入れば、子ノ権現です。


 子ノ権現奥の院西側より大持山方面を望む。


 境内を奥へ進み、右に折り返して本堂の右奥から僅かに登れば山頂(奥の院)。鐘楼がありますが、勿論、衝いたりしません。東側は「眺望処」となっていますが遠方は霞んでいてスカイツリーはおろか高層ビルも見えません。西側は寺務所の上に大持山方面が見えました。大休止&弁当タイム。およよよよ。ここまでアクシデントもないのに3時間も掛かっています。標準的なペースなら2時間くらいでしょうが、体力低下した中で完歩を目指していたので、道が明瞭でも早出したのは大正解でした。まだ先は長いので。
 しばらくは指導標が「竹寺」を示す方向へ行きます。寺務所左脇から巻道を進んで着いた鞍部からは伊豆ヶ岳が間近な感じに眺められます。
 次のピークに登り始めたところ、指導標の「竹寺」は左の巻道を指していたので、そちらを採りました。
 豆口峠を過ぎ、629m峰(豆口山)を右から巻いた先の鞍部から左へ巻き下って行くのが竹寺への道ですが、寄っていく余裕はないので尾根道を登ります。
 登り着いた858m峰には鐘楼がありますが、勿論、ここでも衝いたりしません。ここは、比較的展望が良いので、棒ノ折山、川苔山、蕎麦粒山、有馬山等眺めながら大休止。


 鐘楼ピークより蕎麦粒山・有馬山方面を望む。


 次の580m圏峰は「く」の字型に巻いて行きますが、右への屈曲点は直進路もある分岐点なので注意が必要です。
 やがて、送電線の通る伐採地へ。最初の鉄塔は奥秩父線44号で、手前斜面から電線越しに有馬山、大持山、武甲山が眺められます。帯状の伐採地は次の45号まで続きますが、この辺り怪しげな小さな壺状の花が群生していたので撮影して帰宅後調べたらアセビのようです。


 奥秩父線44号〜45号鉄塔へ続く道にはアセビの花。


 一旦樹林に入りますが、46号鉄塔手前で、再び視界が開け、棒ノ折山の山頂広場も確認できます。
 ここから送電線から離れた尾根道をそのまま辿って行けば舗装された車道に出ます。道端の丸太に腰掛けて休憩。正面方向はノボット方面の尾根で、天神峠へは車道を右へ行って下り口を探しますが、尾根を回り込むカーブミラーの所であっけなく発見。
 山道に入り急降下しますが、この辺りの赤テープ(樹に巻き付けた目印)の間隔は異常。普通は、次のテープまで行くと、その次のテープが見えるくらいの間隔ですが、ここのは稲荷神社の赤鳥居のようにいくつも連続して見えています。
 下り着いた天神峠付近は空堀のような切通しになっています。ここまてで、大きな下りは終了ですが、この先の道はピークを巻かずに律儀に越えていくので、小さなアップダウンが連続して、距離の割に時間が掛かりました。
 天神峠から登り返すと奥秩父線51号鉄塔が左下に見えます。先程の送電線に再会した気分。しばらく指導標のない道ですが、382m峰(龍谷山)には石祠と「史跡 リュウガイ城跡」の標識があります。ここで最後の大休止。


 リュウガイ城跡。


 里が近付いた所で尾根を外れて下るものかと思っていましたが、この道は尾根の末端まで続いていました。リュウガイ城跡から1時間弱先の鞍部には「原市場の森」を示す指導標。そこから先もいくつかのコブを越えていきますが、それらしき場所に行き着かないまま、本日最後に出合った鉄塔は奥秩父線57号。今調べてみると、リュウガイ城跡からここまで水平距離2kmほどに80分も掛かっています。時速1.5km!。歩いているときはそこまで遅いと言う感覚はありませんでした^^;)。
 更に2つくらいコブを越えて左折して緩く下った場所にビニールケースに入った説明書きがいくつもあり、中学生の林業体験のような事が書かれていたので、この辺の演習林が件の「原市場の森」のようです。
 その先、原市場神社の階段を下れば車道に出て、学校を回り込むようにしてバス通りに出れば、原市場中学校BSは右へ僅かです。30分強の待ち時間で、飯能行のバスに乗りました。

 地理院地図に破線のない部分も含めて、歩きやすく分り易い道でした。他のハイカーには会いませんでしたし、それなりに変化もあって楽しいコースでした。筆者は8時間(大休止除く)も掛ってしまいましたが、例えばガイドブック「埼玉県の山」(内田^一)の掲載コースを掲載タイム以内で歩けている人なら、6時間くらいで歩けそうです。



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