2019年4月16日(火)快晴 やまなみ温泉BT 820…900菅井入口910…送電鉄塔928…1004峰山1024 (299) 40 (398) 18 (466) 36 (・570) …457m標高点西の下降点1042…1109 414m峰1114…400m圏の小屋1124 18 (450) 27 (・414) 10 (401) …小津久BS1143…1213賽の神BS 19 (277) 30 (255) 体力度A+ 神経度A+ (歩行合計約3時間35分) 【GPS記録】距離10.3km ◇5万図 上野原例によって、地理院地図(電子国土)上徘徊中に見つけて、ググって登れることを確認した山です。結構登られていて、地元観光協会の「藤野15名山」に選ばれていますが、調べてみたら他の14座は踏破済みでした。もっとマイナーな山も含まれているのにこの山が残ったのは、「中央線の山を歩く」(藤井寿夫)等の筆者愛用の参考文献に採り上げられていないためです。 それほどの距離・累積標高差にはならないので、やまなみ温泉BTから<76>を南下して菅井から尾根を北上、峰山からは北西に尾根を辿り、414m峰から右折して小津久へ下ろうという、出来るだけ長めに尾根を歩く計画にしました。 藤野駅から8:00発奥牧野行バスに乗りやまなみ温泉下車。次のバスは10:40発なのですが、普通に行けば14時過ぎには下山出来そうなので、帰りのバスの接続はこちらの方が良くなります。しかし、初めてのルートで道迷いなどの遅延も考えられますし、早い時間帯の方が遠望も利きますので早い方のバスで行きました。 バス通り<76>を先へ進みます。この区間も以前はバスの便があったようです。初めは谷底を行く感じですが、途中から明るく開けた感じになります。「これより五町 尾崎城城下町」の標識を見てすぐ先、正面にトンネルが見えてたら、右に分岐する林道が菅井集落への道です。「庚申塔」等と彫られた石碑の下の段に腰掛けて軽食タイム。 林道を登り切った鞍部周辺が菅井集落です。この辺りは東海自然歩道のコースにもなっていて指導標完備。少し西へ進んで、畑の向こうに丹沢北部(焼山・黍殻山・袖平山等)の山を眺める図はのどかでいい感じです。 菅井集落の西より南面の眺め。東海自然歩道を左へ分けた先、送電鉄塔の鞍部から北へ辿る尾根沿いの道は、峰山本峰への登り手前までは、ピークをことごとく巻くうえ、若干下り基調なので楽です。その分最後に一気に登ることになりますが、それも標高差130mほどですので、休み休み登れば大バテする事はありません。頂上直下は手摺付きのコンクリ擬木の階段ですが、ステップの土がえぐれてハードル状になっているところは、いけないとは知りつつも横の踏み跡を歩いてしまいます。 祠のある峰山山頂は木立の中ですが、東面に石老山・石砂山方面、南西面に丹沢北部の山や檜洞丸〜大室山・加入道山、ムギチロ・(奥に富士山)・鳥井立〜朝日山方面の展望が得られます。展望と食事を楽しんだら北へ。 峰山より石砂山方面の展望。 峰山より大室山・加入道山、ムギチロ、富士山。始めの150mほどは頂稜部と言ってよく、その北端には石碑が3つ並んでいます。その先で西寄りに進路をとり、457m標高点の西から北へ下降するのですが、木に赤テープはあるものの、その前後を行ったり来たりしても下る踏み跡が見つかりません。しかし藪は濃くないので、進むべき尾根の方向に適当に下ったら、すぐに明瞭な道に出ました。ここには指導標があり、前方の尾根が舟久保方面、トラバース道右が大鐘方面、左が峰山方面となっています。峰山は逆方向なので、さっきの下降点より西のどこかからか折り返して来ているのでしょう。予定通り舟久保方面への尾根を行きます。 しばらく道也に尾根を辿り、登り着いた414m峰で休憩と進路の確認。ここには朽ちた指導標が「右折・小津久方面」を示しています。 次の400m圏峰は山頂部が広く、道也に行くと尾根を右(東)へ外れてしまうので、左奥へ行くと4m四方くらいの新し目の小屋がありました。周りはかなり広めに整地されていますが多少藪っぽいです。窓は鎧状で中を窺い知ることはできませんが、倉庫でしょうか。小屋の右奥から、尾根を下ります。 気分のいい尾根道。この尾根道は低木主体で明るくて、足下の岩が苔むしていたりして、非常に気分のいい道です。最後、ジグザグに下れば車道に出て、右へ僅かに行けばバス通り<517>に合流。 ここにバス停の標識が立っていますが、「小津久」ではなく「舟久保」でした。地図上の舟久保はもっとずっと西の方なので一瞬、下りて来た道を疑いましたが、予定通りのルートでした。次の交差点にある小津久BSまで250mほどです。山間部なのに間隔が短くてびっくり。 次の藤野駅行の小津久のバス時刻は14:07(2時間以上待ち)ですが、賽の神まで2.5kmくらい歩けばやまなみ温泉発の12:38に乗れます。普通に歩けば余裕で間に合うはずですが、万一乗り遅れたら次は14:20なので、つい焦って早足になり、賽の神BSで30分近く待つ事になりました(^^;。 好天に恵まれたのみならず、この季節にしては遠望も利いたせいもありますが、菅井集落の風景、山頂からの展望、下山路の低木の尾根道等、予想以上に素晴しいコースでした。 尚、467m標高点西の下降点より先の部分は大部分の区間、道は忠実に尾根線上を通っています。しかしそのような部分も地理院地図の破線(小径記号)は少し左側を通っているように描かれています。破線は、今回のGPSの軌跡とほぼ一致していますし、空中写真で尾根とわかる場所では尾根線上を通っている事が確認できますので、ずれているのは等高線の方だと思われます。元々、等高線の要求精度は、せいぜい間隔の1/2本分程度なので、地図が間違ってるとは言えませんが、なまじ破線が比較的正確な位置に描かれているため、ずれてしまったのでしょう。昔は、等高線は今より不正確でも、破線の位置はもっと不正確で、等高線で表現された地形に拠って描かれていたため尾根道は尾根線上に描かれていたのだと思います。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |