多摩残丘ピークめぐり(多摩南部)



                       2019年12月16日(月)晴

長沼駅0909…長沼公園標高点P0934…白山神社P1012…1044大塚山1051
 (90)    25          (・184)    38    (・178)    32 (△213.5)

…1113北野台南標高点P1119…1208小山内裏公園西端三角点P周辺1224
22              (・193)    49                      (175〜180)

…1245多摩境駅
21       (135)

                   体力度A 神経度A (歩行合計約3時間20分)
                【GPS記録】距離10.6km
◇5万図 八王子

 朝早く目が覚め、関東地方は終日晴れの予報。夕べはしこたま飲んで体調万全ではないけど、どこかハイキングへ行かないと勿体無い。で、多摩丘陵の宅地造成を免れたピークを巡る事に。長沼から三角点や標高点のあるピークを5つ廻ってゴールは多摩境。駅近くで知人が営む天ぷら屋で天丼を食って帰るというプランです。色々検討したり朝飯食ったりしてるうちに出発が遅れてしまいましたが、予定通りに行けば昼食時間帯に多摩境へ到達するはずで丁度良い。

 京王線・長沼駅から南へ行けば長沼公園内の道となります。この辺り、小規模ながら主尾根から何本もの支尾根や谷が北へ伸びていて、山へ来た気分を味わえます。公園からは西へ出るので、分岐では東(左)の道を選びつつ登って行き、主尾根に到達。ここまで雑木林ですが対面する南斜面は畑。主尾根を西へ行き、184m標高点が第1目標地です。
 184m標高点付近には廃屋のような小屋がありました。その先の「峠の小さな美術館」の一部かもしれません。尾根通しに行きますが、その後尾根上は建物の敷地となって道は稜線の右(北)へ下って行きます。公園を出て少し行けば野猿街道に突当たります。左(南)方に少し登って行けば野猿峠ですが、第2目標地点は白山神社のある178m標高点ピークですので割愛。
 野猿街道には中央分離帯がありますが、僅か左に分離帯の切れ目を発見、そこを横断。正面の道へ入ろうとしたら、そこはお寺(光照寺)の入口で、「立入りお断りします」の掲示あり。少し北の交差点から西へ進みました。この交差点まで来るなら横断歩道を渡れていました。(^^;
 光照寺のある残丘部の北側を迂回して、斜面状の造成宅地「絹ヶ丘」の上部を通って、白山神社P目指します。今日は上天気なのに視程はよくありませんが、坂道を通して電線越しに富士山が見えました。


 坂道を通して電線越しに富士山。


 広めの道に出る所で「白山神社裏参道入口」の標柱を発見。その手前の左折路がそれらしいので、そこを行くと「白山神社展望台」の標柱があり、バス停みたいな屋根の下に展望図もありますが、視界は立木で遮られています。そもそも、比高が不十分なので、立木の隙間からも近くの建物に遮られて遠望の山々は上部しか見えませんから、ここを「展望台」とした意図が解りません。
 その先僅かな登りで白山神社に着きます。この辺りが178m標高点のある頂上ですが裏参道入口からの標高差は僅か10m強です。
 神社から南へ下る階段はかなり長いです。階段下の里道を直進し、広めの車道に出る所に「白山神社表参道入口」の標柱がありますが、こちらの山頂(白山神社社殿)との標高差は50m近くあります。
 第3目標地は西方の213.5m三角点ピーク・大塚山です。車道を右に行き左カーブしながら登って行くと、中山小学校の北側斜面上部から、谷越しに白山神社ピークを眺める事が出来ました。


 中山小学校の北側斜面上部から白山神社ピーク。


 その先道は右カーブし、交差点で左折すれば、大塚山の入口の階段下までは道也です。大塚山へは途中、「けんぼく公園」の先で左に分岐する車道からも行けますが、そちらは下りで使います。
 階段の上は美林の小径で、その先、広めの道に出たら右へ階段を登れば、石像や建物の土台がある大塚山山頂部です。樹木に囲まれて展望はよくありませんが、富士山は何とか見えました。三角点は一番奥、最高点と思われる辺りにあります。
 さっき来た方へ下りますが、直進は「絹の道資料館」方面で大塚山ハイキングのメインルート「絹の道」です。今回は水道施設の手前から左へ行くと始まる車道を下ります。この車道は眺めが良くて気分のいい道です。右側には絹の道の尾根が見え、左側は「北野台」の造成宅地の家並から始まる広大な展望が開けます。程なく、さっき来た車道に合流します。


 水道施設の車道より白山神社ピーク方面。


 第4目標地は南東方の193m標高点ピークです。すぐ先にあるバスターミナルの先を右折するとすぐに、尾根道に登っていけそうな階段がありますが、地図に道記号がないので、尾根道に向かう小径記号がある地点まで200m程進むと、ここも階段でした。
 尾根道に出て左へ少し進むと道は分岐しますが、その手前右手の高まりがどうやらこの付近の最高点のようなので、193m標高点ピークと同定しました。標高点なので標石もなく、藪の中ですが、切開きにはなっている様にも見えます。
 道に戻り分岐を右へ、その先の分岐は地理院地図では右はすぐ下って行く道のようなので左へ。程なくこの道は山腹から谷沿いとなりますが、後でGPSの地図を見ると、右の道は尾根を行けたように見えますので残念。山腹から尾根へ登れそうな右分岐道もありましたが、右斜面は畑で「栽培物盗るな」の表示があったりして、地元民に見つかったら怖いのでそのまま谷沿いへ続く道を行きました。
 里道に出てから更に下って「神明神社前」バス停の道に突当たり右へ。平行してた1本東側の太い道に合流し、右へ行って、左手を並行する川を渡れる所で左折して南下。第5目標地は小山内裏公園西端にある182.4m三角点ピークです。
 道は右へ曲がり、突当たりを左折してS字状にカーブして行くと太目の道路に突当たりますが、渡った所からは南の方向へ続く遊歩道が始まるのでそちらを行きます。
 左に鑓水公園を見下ろし、穂成田歩道橋を渡りますが、この辺りは如何にも「多摩ニュータウン」的な眺めです。その先、両側と中央に花壇状の生垣がある、やけに立派な階段を登ると、上の段はまだ更地ばかりの出来立ての造成地でした。
 地理院地図にYahooやGoogle地図にも載っていない新規造成地の中の道を南下して、広めの車道に突当たったら左折、以前からある道(これも絹の道らしい)を跨いで次の交差点を右折すれば右手に水道施設を見たすぐ先の左手が小山内裏公園の西端です。公園内を通る尾根緑道に入ってすぐ右手の高まりが、お目当ての三角点ピークです。
 北面から登れそうな道を探しながら進みますが見つかりません。右にカーブして東面を探しますがこちらも頂上直下に道はなく、少し先で尾根が低くなった所に道らしき藪の薄い所があったのでそこから尾根に登り、山頂方向を目指しました。ところが、山頂の手前に空堀のような切戸が。道のない藪の急斜面で、今日の装備では下るのは無理と判断し転進(退却)。尾根緑道を引返しながらもう一度登れそうな所を探しましたが見つからず、車道の方(西面)も一応見ましたがこちらはコンクリート製の法面で傾斜的にも人の目的にも絶対登れません。結局、本日の登頂は断念。


 182.4m三角点ピークは藪の急斜面で登頂を断念。


 多摩境駅へは尾根緑道をそのまま進み小山内裏トンネルの手前から右へ下りました。公園の入口からは左(東)へ行って多摩ニュータウン通りへ出るべき所、右(西)へ行ってしまったため、建造物の敷地に阻まれて遠回りになってしまいました。多摩境通りに出てから「多摩境駅前」交差点を右折して多摩ニュータウン通りを駅の横まで行き、集合住宅ビルの下をくぐって多摩境駅に着きました。

 本日はハイキングと言うよりウォーキングの気分だったため、ハイキング靴(軽量トレッキングシューズ)は履いていたものの、かばんは肩掛けで、皮軍手も不持参でした。そのため、小山内裏公園西端三角点ピーク登頂は断念しましたが、考えてみればハイキングコースとして無名なピークを狙うなら当然、藪漕ぎ可能な装備で出かけるべきでした。
 とは言え、街歩き部分が多かった割には美林や多少の藪も楽しめて、細かい地形観察も出来て、GPSに記録された距離11.3kmと、いいウォーキングになったと思います。また、朝、起きたときは冬季の晴天のため展望期待のコースに行くことも考えましたが、視程が芳しくなかったので、元々展望が主眼点ではないこちらのコースを選択したのは正解でした。



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