2020年2月19日(水)晴 東吾野駅0650…0733ユガテ0741…0834伐採跡地0848…一本杉峠0906…0941鼻曲山0953 (140) 43 (292) 53 (473) 18 (490) 35 (445) …四等三角点1019…1055桂木観音1106…1127大高取山1140…梅林分岐1206 26 (△368.1) 36 (285) 21 (△376.2) 26 (136) …1220道消失1226…梅林分岐1234…梅林入口BS 1244…1324越生駅 14 (145) 08 (136) 10 (89) 40 (68) 体力度A+ 神経度A (歩行合計約6時間00分) 【GPS記録】距離16.7km ◇5万図 川越筆者が大高取山に登った最新の記録は1997年3月28日とかなり前で、コースについての記憶はほとんどなく、ハイキング報告も書いていないので初めて登るのに近い感覚です。97年の時は吾野駅から顔振峠・越上山・鼻曲山・桂木観音経由で歩いていますが、今回は、東吾野駅からユガテ経由亭で鼻曲山の尾根に入ることにしました。 東吾野駅前のR299は山間部なのに車が頻繁に通ります。渡って左へ少々で右折。分岐点ごとにユガテを示す指導票があります。それに従って更に2回右折して山道を登って行けば送電線の近くで尾根に出て左へ少々で小さな山上集落・ユガテです。畑の間を行けば右手に「ユガテ」の標識とテーブル、ベンチがあり、ここで軽食タイム。 指導票に従い民家の軒先を抜けて、一段上の車道に出ますが、ここで間違えて左へ70mくらい行ってしまいました。気が付いて引き返し、右へ行って尾根道を登れば奥武蔵グリーンラインを横切り、奥武蔵高原の主稜の道に出ますので左へ辿ります。(筆者は便宜的に、奥武蔵のうち丸山から日和田山に至る尾根を高原状じゃないけれど「奥武蔵高原」、伊豆ヶ岳から天覧山に至る尾根を急峻じゃないけれど「飯能アルプス」と呼んでいます。) 小さめのアップダウンを越えて行くと、左に大きく離れていたグリーンラインが接触して来ます。ここの、左「鼻曲山・桂木観音」を示す指導標の柱には「十二曲」という現在地名らしき落書があります。ここからやや大きな登りを頑張ると、伐採跡地に出ます。 伐採跡地内を少し行くと比高僅かなピークがあり、そこの切株に腰かけて軽食タイム。ここは展望抜群です。右側は平野方面ですが、左側には奥武蔵や奥多摩の山がよく見えます。大岳山と御前山の間には富士山も白い頭を出しています。そのずっと右の蕎麦粒山はすぐそれと判るピラミダルな山容で、その左の日向沢ノ峰の左奥には石尾根の一部(鷹ノ巣山〜水根山辺りか)も見えます。2015年4月26日の「顔振峠・越上山・ユガテ」でも通ったはずなのに、その報告でこの辺りについては「展望のない樹林の道」としか記述がありませんから、最近伐採したものと思われます。尚、地図では伐採跡地に出た辺りでくぐるはずだった送電線がありません。西側の地図上に送電線記号の通る場所に鉄塔のみ前後に2基見えました。帰宅後ググったら、「安曇幹線」で、廃止になったようです。 伐採地のピーク。 伐採地より大岳山〜御前山方面の展望。 伐採地より蕎麦粒山方面の展望。眺めを満喫して、先へ。480m圏ピークを緩く下り、北へ登って行くと496m標高点ピークの手前に「一本杉峠 標高490m」の標識があります。僅か先の標高点ピークは右から巻いてしまいましたが、本日の最高峰なので踏んで行くべきでした。(グリーンライン上ではここの南西の三差路が一本杉峠のようです。) その先、露岩も出て来ますが、岩の上を歩くのが大変な場所はよけて道が付けられているので、通過に特別に時間がかかったり、ビビったりする箇所はありません。 鼻曲山の山頂標識は南北に長い頂稜部の奥の方(北端近く)にありますが、地理院地図で調べると最高点はそれより70mくらい手前(南)です。標識には「標高447.3m」とありますが、三角点はないのに小数点以下まで表示は不思議。これを立てた毛呂山町が測量したのでしょうか?。展望はありませんが雑木の樹間から周りの山や眼下の道路が垣間見え、光も入って来るので閉塞感のある場所ではありません。ここでまた軽食タイム。ここからの下りは急ですが、木の根が足場を形成していて、さほど苦労なく下れます。 368.1m三角点ピークには山名ではなく「四等三角点」と記された標識があります。ここからの下りはさほど急ではありませんが、小石がごろごろしており、疲れも出始めたのか、2度ほどコケそうになりました(^^;。 更にその先、下り切った鞍部(天望峠)で車道を渡り、また山道を登って行きます。何だか、桂木観音が思ったより遠く感じて来た頃、緩いアップダウンの下りで左手に狛犬まで揃った立派な石祠発見。そのすぐ先の鞍部(桂木峠)からは左へ回り込んでまた登って行きます。そうして、ようやく待望の桂木観音に到着しましたが、期待していたより小規模で地味な境内と建物でした。て言うか、寺院ではなくその名の通り観音堂のみというのが拍子抜けでした。境内の隅で丸太に腰掛けて軽食タイム。 桂木観音。さて、いよいよ本日のメインイベント、大高取山への登り。しかし、あっけなく山頂に着いた感じです。途中の桂木山に山名表示が見つからなかったため次のピークが桂木山かと思ったら、もう大高取山でした。山頂は高木の林に囲まれて殆どの方向に展望はありませんが、筑波山方面だけが伐採されていて、ベンチから眺めることが出来ます。しかし、モヤっていて、薄くぼんやり見える程度でした。ここで最後の軽食タイム。 大高取山からは無名戦士の墓経由で下るのが定番ですが、等高線を見るとゴルフ場の西の尾根が尖がってそうな感じで面白そうなので、駅まで遠くなるのは承知で今回はこちらを採用しました。下って行くと何組かの登山者とすれ違いましたから、割とポピュラーな道のようです。等高線に示されているようにゴルフ場側は急斜面にはなっていますが期待したような痩せ尾根ではなく尾根線近くは割ともっこりした感じで道は一部分溝状で残念でした。 下り切った鞍部からは、左に梅林方面への下山路が分岐していますが、末端まで尾根を行きたいと思い、直進しました。しかし、ここからの道は今までとは違い若干藪っぽい。170m圏ピーク(今ググったら「矢崎山」)を過ぎると完全な藪道となり、標高150mくらいまで来ると道なしの藪。赤テープ等の目印も見当たりません。あと標高差60m程で麓ですが、この感じだと道に出られない可能性が高いです。藪でも道があれば里道に繋がっている可能性が高いのですが、道なしだと、下り着く先が急斜面の法面で道路に降りられなかったり、民家や事業所の敷地で見咎められずに公道へ脱出するのが不可能だったりする可能性が高いのです。少しトラバースしてみても道が見つからないので、結局はそこから梅林分岐まで引き返しました。尚、今地図(空中写真)を見た感じでは、引き返した地点から東へ下れば100m程で道(寺の墓地)に出られたようですが一般通行可かどうかは判りません。 道消失。梅林分岐から車道<61>までは僅かでした。 梅園神社の前からは川の対岸に越生梅林が望まれますが、花の賑わいがイマイチなので入園せずパス。梅林入口からのバスもしばらく来そうにないのでそのまま越生駅まで車道歩きです。さっき下ろうとした尾根の末端を見たら、案の定コンクリの法面と、その上には金網まで設置されていて、突破不可能で、それがないところまで回り込んでも酷そうな竹藪でした。 駅への途中にも石碑等の見所が点在します。古い郵便ポストが多数(今、写真で確認できるものが21基)立っている広場があってちょっとびっくりしました。 途中5回も軽食タイムが記されていますが、具体的にはフジパンスナックサンド2袋(4個)とソーセージパン1個の計5個をひとつづつ食べました。近年の筆者としては長丁場なので、食事を分散した方がいいだろうと。 今回のコースは、山上集落、展望地、岩場、古刹、梅花と色々楽しめました。お勧めです。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |