2020年2月27日(木)晴 上大井駅0850…主稜0932…浅間山1004…1025不動山1039…高山1134 (33) 42(210) 32(・317) 21 (・328) 55(△245.9) …1158田島石橋交差点1209…1241国府津駅 24 (21) 32 (21) 体力度A+ 神経度A(歩行合計約3時間35分) 【GPS記録】距離12.0km ◇5万図 小田原 □筆者参考文献 「神奈川の山」(1994 柴生田美行 他)曽我山は、上大井から国府津にかけて、御殿場線の北東側に横たわる丘陵地帯の総称で、名のあるピークは北から、浅間山、不動山、高山です。1996.06.27に行った記録がありますが、ひどく道に迷ったと言う印象はあるものの、記憶は殆どありません。 そのときの記録によれば、上大井駅から主稜線に出たらそのまま乗っ越してしまい、赤田集落から登り返したのは序の口。浅間山から尾根伝いに不動山へ行ったつもりが、手前で北へそれて菅原神社(古怒田集落)へ。麓の農道やら、恐怖のダンプ街道やらを徘徊し六本松へ登り返し結局不動山はスルー。高山(こうやま)も、いつのまにか南側を巻いてしまっていました。 と言うことで再び歩いてみることにしました。 御殿場線・上大井駅前の県道(<72>)を右へ少し行き、折り返すように左折、平べったい尾根を1つ乗越して川を渡ります。上へ行く道を拾って登って行くと「エバラ食品中央研究所」の前で直進は行止り。左折して更に登って行けば、「いこいの村」の領域となり、右下にテニスコートやら謎のロータリー(?)を見て、曽我山の主稜線に登り着きます。 すぐ先の右分岐(指導標あり)が主稜線を行く道です。ここまでの登りでも、随所で畑越しに箱根山北部と矢倉岳の右上に富士山を見ることが出来ましたが、この道からは丹沢大山〜表尾根〜鍋割山稜も望む事が出来ます。 主稜線に入って、箱根山北部と富士山を望む。 丹沢表尾根を望む。「赤田配水池」の辺りからは梅の花も楽しめますがやがて樹林の中の道となり浅間山山頂付近に着きます。アンテナ施設が前後2箇所あり、その間の円筒形の構造物の手前の藪の中が最高点に見えましたが、そこに入るは遠慮しました。 尾根を辿るとまたアンテナ施設があり、その先で前回入ってしまったであろう左方「菅原神社」示す指導標を見送り先へ進むと、道は不動山の左を巻き始めました。このまま巻いてしまうのかと不安になりましたが表示があり、右手に山頂への分岐発見。急坂一気で曽我山主峰とも言える不動山の山頂に着きました。 木に囲まれて展望のない山頂で、5万図(昭和46年編集)にある三角点標石を探しましたが、見つけることは出来ませんでした。ネットの地理院地図では標高点に格下げされているので、撤去されてしまったのかも知れません。山頂にはこの日初めて出会った登山者数人。高齢女子がピーチクパーチクうるさかったのですが、程なく立ち去りこれまで同様の静寂が訪れました。まあ、筆者が山で寡黙なのも単独行時(殆どそうですが)に限るので他人のことは言えません(^^;。軽食タイムの後、出発ですが、ここからの尾根道は発見出来たのでさっきの急坂は下らずに済みました。 巻道と合流し、次のピークに山塊を代表するような「曽我山」の名がある事は今(ハイキング報告を書くに当たって各種地図を見たり、ググったりして地名や事物を確認する事はよくあります)気が付いたくらいで、当日は立ち止まることもなく通り過ぎましたが、そのすぐ先で左の緩斜面に広がる梅林はかなり印象的でした。 梅林。しばらく行くと舗装道に出てY字路。一旦右に入りましたが先がアンテナ施設で終っていそうで、地図を見たら方向違いでもあったのですぐ引返して左へ。この辺からは、景色は、梅林とミカン畑越しの街や海、箱根の山々が主眼になります。 六本松、一本松と地名のあるところを過ぎ、高山を目指します。地図を見て定めた目標は「送電線の通るピーク」。目標は前方なのに、道が右へ折れている場所に来たので、目標方向の細道に入りましたが、右へ右へと曲がって舗装道路に出てしまいました。地図で確認するとここへはさっき見送った舗装道からすぐ左折して来られたようです。 この道は始め目標の南西を巻いて行きますが程なく左折して目標方向に進むことが出来ました。これも目標まで200m弱で右へ折れますが、その角から左へ登って行く小径があり、そこを行くと鉄塔のすぐ左を通って山頂の一角に到達しました。しかし、山頂に近付くともはや道ではなくミカン畑。地元民に見つかったら怒られそうなので、山頂方向の写真を撮ってそそくさと退散。ここでも三角点標石を確認することはできませんでした。今、GPSの軌跡から測定すると三角点まで最接近地点から15m程度でした。 さっきの舗装道からは小田原市街とその先の海の景色に釣られて分岐毎に下へ下へと下ってしまいましたが、当初の目標が国府津駅近くまで尾根通しに行くことだったのを思い出したのは大分下ってからだったので断念。 小田原の海めがけて下る。車が飛ばして来るやまゆりラインを二度横切って下って行き、麓で合流してすぐに<72>と交差する田島石橋交差点に到着。実は、高山で2度目の大休止&軽食タイムのつもりだったのですが、上述のように休憩適地ではなく、その後も適当な休憩ポイントを見つけられないままここまで来てしまいました。近くに公園とかベンチがありそうな場所はなさそうなので、仕方なく園芸関係販売施設の縁のコンクリに、わき道との段差を利用して腰掛けさせてもらって軽食タイムと今後の進路の確認。 ここからは、<72>に入り国府津駅を目指しました。東名高速下をくぐって新幹線下のY字路を左の道へ。在来線ガードの手前の左には、前述とは別の菅原神社がありました。 ガード手前の指導標では国府津へはガードをくぐって直進するように指示されていますが、どう考えても直進後左折するより、左へ線路沿いに行った方が近そうなので左へ。すぐ上り坂となりましたが、「近道だし、幾重もの線路見下ろしながら歩くのも悪くない」なんて思いました。しかし、駅に近付いたら「が〜ん!」、国府津駅には北口はなく、渡線橋もありませんでした。 「およよよよ」と思いつつも歩を進めると、トンネルのようなガードがあり、それをくぐって線路の南側に出ることが出来ました。しかし、駅の入口へは戻るように進むので却って300mくらい遠回りになってしまいましたT_T)。 3山の内、山頂を踏めたのは不動山だけでしたが、他の2山も可能な限り近い位置まで行けたのは良しとします。ただし、高山以南の尾根道をエスケイプして西に下ってしまったのは、再挑戦するほどの魅力がない分、余計に残念ですT_T)。 曽我山は、展望が魅力の素晴らしいコースだと思います。富士・箱根・丹沢の山岳展望は秀逸ですし、二宮市街とその向こう、小田原市街とその向こうの海、それらの手前の梅林やミカン畑の景色ものどかで素晴らしいです。 ▲項目索引▲ ◎トップページへ戻る◎ |