峰山〜石砂山(中央線)



                         2020年3月5日(木)晴

舟久保BS 0828…祠0853…0902 414m峰周辺(道迷い)0912…尾根合流点0936
  (274)     25(404) 09                           24     (450)
 
…0957峰山1020…1051林道出合1059…仁の丘農園入口1126…1146伏馬田城趾1206
21  (・570)    31       (484)    27         (405)    20        (・536)

…鉄塔1238…1305石砂山1317…篠原乗合タクシーT 1354…峠(シオン鍼灸院前)1433
32(412)   27    (・578)    37            (280)     39       (343)

…赤沢BS 1459…1535藤野駅
26(・221)    36     (213)

                        体力度B- 神経度A+ (歩行合計約6時間20分)
               【GPS記録】距離17.4km
◇5万図 上野原

 峰山は、昨2019年4月16日に登ってとてもいい印象だったので、今回はそのとき下山に使ったコースから登って、逆にたどり、前回登山口の菅井入口からは、すぐにはバスの出るやまなみ温泉には向かわず、東方の536m峰(伏馬田城趾)まで足を伸ばす目論見を立てました。

 藤野駅発奥牧野行バスを舟久保で下車、左へ分岐するやや細い車道に入れば僅か先の左手に登山口があり、折返すように入ってジグザグに登って行きます。
 尾根線上に乗ると、低木と苔むした岩の道がいい感じ。400m圏で小さな造成平地に建つ小屋を右に見て更に進みますが、前回見た覚えのない祠の前に出てしまいました。木漏れ日が後方から指すので方向違いに気づき、少し引き返して本線に復し南へ進みました。
 次の414m峰でまた道間違い。ピーク付近を過ぎた後、左(東)へ曲がるはずが、直進して支尾根の下り道に入ってしまったのです。右(東)への分岐を探しつつピークのやや北まで戻ってみましたが見つからず。また、方向転換して、左(東)側を注意深く観察しながら進み、ようやく分岐を見つけました。
 そこからは、左下にゴルフ場など見えつつ道なりに進んで、問題なく尾根合流点の下のトラバース道にたどり着くことが出来ました。すぐ右(西)横に鉄の桟道があるのがいい目印です。


 鉄の桟道があるトラバース道。


 前回は地理院地図の破線に従い藪斜面の難路を下って上の尾根からここに来たのですが、今回は、ここの指導標に従い、整備されたトラバース道を一旦逆(西)方向に進み、回り込んで上の尾根に乗り尾根合流点(前回の下り口)に楽に達することが出来ました。
 あとは道なりにどんどん登って行き、峰山の山頂に到着。前回は4月でしたから、それ以上に澄んだ視界を期待していたのですが、前回より視界がやや濁ってるのは残念というか、前回は4月にしては視界が非常に良かったというべきかもしれません。山頂のベンチ・テーブルで軽食タイム。


 峰山山頂。


 峰山からは南へ下ります。はじめの擬木の階段は「ここを登ったらさぞきついだろうなぁ」と思わせる道ですが、不思議と前回きつかったという印象は残っていません。これが、きつい思いをしてもまた登りたくなる「山の魔力」かも知れません。
 ひとしきり下った後現れる尾根上の2つのコブは巻いて行くので比較的楽な道です。鉄塔下を通った後林道に合流。ここにはベンチもあるので休憩。
 のんびり林道を行けば畑の向こうに丹沢北部の山々という明るくのどかな風景を楽しめますが、菅井集落に入るとすぐに左へ下降し始めて、菅井入口(<76>出合)に下り着いてしまいます。
 <76>を左へ少々行けば、右へ分岐する道に東海自然歩道の指導標が「石砂山 伏馬田」を示しています。また、「尾崎城址」(伏馬田城趾の別名)を示す指導標もあります。この道に入ります。この辺り、さっきの林道から東海自然歩道のルートになっています。しばらくは峰山方面と石砂山方面の間の尾根が一番弛んだ区間を行く道ですが、また山体が盛り上がる手前の分岐(376m標高点付近)で伏馬田方面への道は右へ逸れて行き、東海自然歩道は左へ行きます。
 細いながらも舗装された車道を緩く登って行くと、東海自然歩道は左の小径に分岐しますがこれは見送り、更に車道を行くと右手に「仁の丘農園」の入口があります。こちらに入ると間もなく畑地を抜けて山道となります。
 樹林の急斜面にジグザグに付けられた道をぐいぐい登って行けば尾根に登り着き、右(南)へ少々で536m峰の山頂で、古くて丸っこくて低い石碑が数基あり、「伏馬田城趾」の標柱や「岡崎城」の説明板が立っています。立ち木に囲まれて、展望は良くありません。ここで2度目の軽食タイム。ベンチはおろか椅子代わりになるももないので、立木の幹の下部、根の手前の広がりかけている部分に腰かけましたが、斜めなので座り心地は悪いです。


 伏馬田城趾。


 山頂を辞して、尾根を北へ向かいます。登って来た道を左に見送って進めば、明るい落葉樹の尾根上の気分のいい道です。緩いピークを越えて植林の中を下って行けば、東海自然歩道に出合います。これを左に行き、先ほどの車道へ戻り、<76>を辿ってやまなみ温泉からバスで藤野駅に戻るのが当初のプランでしたが、乗れそうなバスは1453発で、やまなみ温泉で1.5時間近く待ちそうです。脳内で悪魔のささやき。
 「せっかくだから石砂山も登ろう」。確かに、石砂山は遠くないのですが、篠原に下ってから、藤野駅まで1.5時間以上の車道歩きの峠越えが待ってます。しかし、それでも明るいうちに藤野駅に着けそうですし、まだ、気力・体力も持ちそうです。「バスを長時間待つよりはいいかも」と、結局右折して石砂山方面に進みました。
 流石は東海自然歩道、快適な道が続き、石砂山が見る見る近付いてきます。送電鉄塔の立つ小ピークはなかなかの展望ポイントです。西南西側は峰山を懐かしく振り返ることが出来、その右奥には扇山、権現山、三頭山や大菩薩連嶺が望めます。また、東南東側は西野々、東野等、道志川沿いの谷や、仙洞寺山、三角山、丹沢主脈の北東端辺りが望めます。


 鉄塔ピークより峰山方面。


 「石砂山 0.7km」の標識を過ぎるといよいよ石砂山への登りらしくなり、西峰との鞍部に登り着いた後、右から回り込むような尾根道を伝って、本日の最高点・石砂山本峰に登り着きます。ここで最後の大休止。疎林に囲まれた山頂ですが、南面は立ち木越しに焼山方面が大きく、その左に丹沢三峰らしきギザギザが目立って見えます。
 石砂山からの下りも東海自然歩道を辿ります。気分の良い落葉樹の疎林の尾根道から植林帯の道となり、短い木の橋の登山口に下り着きました。
 舗装道路を辿って<518>に合流し篠原の乗合タクシーのターミナル(たぶんかつてのバスターミナル)前を通過。前方には鉢岡山が目立ちますが、この後その左側の鞍部を乗越えて行くことになります。


 やまなみ温泉・鼠坂分岐手前より鉢岡山。


 乗合タクシーのターミナルから12分ほどで<517>に合流する三差路。直進すれば1時間ほどで鼠坂のバス停に行けますが、直接鉄道駅まで歩きたいので左折してやまなみ温泉方面へ。更に12分ほどで右折して峠道に入ります。
 標高差70mほどをぐいぐい登った後、平坦な道となり、「シオン鍼灸院」の手前辺りから下りとなります。最高点はここより250〜300m手前かも知れませんが、雰囲気的には鍼灸院辺りが峠で、鶴島金剛山(・491)の右奥に鶴島御前山(△484.2)、その右奥に扇山、更に右奥に雁ヶ腹摺山・小金沢山方面が望めます。
 すぐ先で右手に「鉢岡山登山口」を見送ってどんどん下って行けば<76>に合流した地点が赤沢のバス停(やまなみ温泉行方面)。時計を見たら15時少し前なので、「やまなみ温泉1453発に乗れるかも知れない」と思った刹那に件のバスは通過して行きましたT_T)。(田舎のバス停は片側にしか標識がない場合もありますが、今調べたら、藤野駅行のバス停は40mくらいやまなみ温泉寄りにありました。)
 元々藤野駅まで歩くのつもりだったので、気を取り直して再び歩き始めます。この辺は歩道がなく車の交通量が多いのが嫌なのですが、少し先では生藤山方面が美しく望まれ、また、日連大橋から上流方面(扇山〜権現山、その間の奥に黒岳・雁ヶ腹摺山)の眺めも趣きあって、歩いた甲斐はあったというものです。
 R20の手前で日連金剛山の双耳峰(・423、420m圏)をカメラに収め、R20を渡って僅か左へ行けば藤野駅入口でした。

 前回は初見の尾根道を下った訳ですがそれほど迷うことなく下山出来たので、一度通った道の登りならルートファインディングは楽勝かと思いきや、2度も道間違いをしてしまいました。一般的には、分岐が末広がりの下りより、上を目指せば道が収束してくる登りの方が判りやすいはずなのですが、途中にピークがあれば部分的な下りもある訳で、そこで紛れる事をちょっと油断していました。
 今回、石砂山まで足を延ばしたのでややロングコースとなりましたが、篠原〜藤野駅の車道歩きで距離が加算された感じで、累積標高差はそこそこですし、東海自然歩道等の整備された部分が占める割合も多いので、健脚向というほどのきついコースではありません。疎林の明るい尾根道や好展望の場所も随所にあって、草の枯れた季節にはかなりお勧めのコースです。



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